2004年「空中ブランコ」が直木賞を受賞したのを機に、一気に人気に火が付き、これまで数々の作品が映画化、ドラマ化されてきた奥田英朗(おくだ ひでお)。
最近では広末涼子、内田有紀主演でドラマ化された「ナオミとカナコ」が記憶に新しいでしょう。
奥田英朗の魅力と言えば、苦悩を抱えた登場人物が、愛おしく、共感せずにいられない身近な人物のように丁寧に描かれているところにあるのではないでしょうか。
そんな奥田英朗の魅力がたっぷり味わえるおすすめ小説を厳選して、ランキング発表してみたいと思います。
奥田英朗(おくだ ひでお)プロフィール
出身地:岐阜県
生年月日:1959年10月23日
デビュー作:ウランバーナの森
奥田英朗のおすすめ人気小説ランキング第5位~第4位
第5位「イン・ザ・プール」
出版社:文藝春秋
発売日:2002年5月15日
代表作「精神科医伊良部シリーズ」の第一作です。
2005年に映画化されました。
一部アニメ化されています。
【あらすじ】
「いらっしゃーい」。伊良部総合病院地下にある神経科を訪ねた患者たちは、甲高い声に迎えられる。
色白で太ったその精神科医の名は伊良部一郎。
そしてそこで待ち受ける前代未聞の体験。
プール依存症、陰茎強直症、妄想癖…訪れる人々も変だが、治療する医者のほうがもっと変。
こいつは利口か、馬鹿か?名医か、ヤブ医者か。
⇒Amazonより引用
これぞ奥田英朗といっても過言ではない、コミカルな世界がテンポよく繰り広げられる短編集です。
登場人物の描写がうまく、こんな人いるいるとうなずきながらどんどん読み進められます。
読んでいるうちに、自分の小さな悩みも日頃のうっ憤も、伊良部先生が晴らしてくれるから不思議。
肩の凝らない短編集を探している方にはピッタリです。
初めて奥田英朗を読む方、移動時間や待ち時間に読む本を探している方にもおススメです。
第4位「オリンピックの身代金」
出版社:角川書店
発売日:2008年11月30日
第43回吉川英治文学賞受賞。
2013年、テレビ朝日開局55周年記念ドラマとして、竹野内豊主演でドラマ化されました。
【あらすじ】
昭和39年夏、オリンピック開催を目前に控えて沸きかえる首都・東京で相次ぐ爆破事件と犯行声明。
警察と国家の威信をかけた捜査が展開される。
圧倒的スケールと緻密な描写で描く、エンタテインメント巨編!
⇒Amazonより引用
短編しか読んだことのない方は、この重厚なストーリーの超大作に、「ほんとに奥田英朗?」と驚かれるかもしれません。
追う側と追われる側のありきたりなミステリーとは一線を画し、複数の目線からなぜ犯人が犯行に至ったかを丁寧に描写した群像劇となっています。
当時の社会構造や時代背景に迫る社会派小説でありながら、思わず主人公に感情移入しヒリヒリする思いで一気読みさせてしまう手腕はさすがです。
[ad#ad-1]ここまでは、本当に同じ作家が書いたのかと思うほど、まったく毛色の違う二作品を紹介しました。
それでは第3位から第1位まで発表します。
奥田英朗のおすすめ人気小説ランキング第3位~第1位
第3位「ガール」
出版社:講談社
発売日:2006年1月21日
2012年香里奈主演で映画化されました。
【あらすじ】
わたし、まだオッケーかな。ガールでいることを、そろそろやめたほうがいいのかな。
滝川由紀子、32歳。
仕事も順調、おしゃれも楽しい。
でも、ふとした時に、ブルーになっちゃう(表題作)。
ほか、働く女子の気持ちをありえないほど描き込み、話題騒然となった短編集。
あなたと彼女のことが、よくわかります。
⇒Amazonより引用
この本、何度読んだかしれません。
各短編の主人公も、その周りにいる人たちも、どこか自分に似ていて、驚くほど共感できます。
大人女子なんて言葉がはやるずっと前にこの世界を描いていた当たり、さすがの観察眼です。
作中のガールたちは、頑張っていて、もがいていて、だけど明るく前向きで、さわやかな読後感を得られる、特に女性におすすめの一冊です!
第2位「ナオミとカナコ」
出版社:幻冬舎
発売日:2014年11月12日
2016年フジテレビ系で広末涼子、内田有紀主演でドラマ化され話題になりました
【あらすじ】
ナオミとカナコの祈りにも似た決断に、やがて読者も二人の“共犯者”になる。
望まない職場で憂鬱な日々を送るOLの直美。
夫の酷い暴力に耐える専業主婦の加奈子。
三十歳を目前にして、受け入れがたい現実に追いつめられた二人が下した究極の選択…。
「いっそ、二人で殺そうか。あんたの旦那」復讐か、サバイバルか、自己実現か―。
前代未聞の殺人劇が、今、動き始める。
比類なき“奥田ワールド”全開!
Amazonより引用
DV、殺人といった重いストーリー展開ながら、アラサーのナオミとカナコの日常や心情が丁寧に描かれ、中国人の李社長の際立ったキャラクターがスパイスとなり、さらさらと読み進めることができます。
気づけばよくある日常が非日常へと絶妙なバランスを保ちながら展開し、自分がその世界へ巻き込まれていくような錯覚を覚えました。一気読み間違いなし、文句なしの面白さです。
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第1位「空中ブランコ」
出版社:文藝春秋
発売日:2004年4月25日
第131回直木賞受賞作。
2005年フジテレビのスペシャルドラマと2011年テレビ朝日系連続ドラマでドラマ化されました。
その他、2004年マンガ化、2008年舞台化、2009年アニメ化と、多方面から注目されています。
【あらすじ】
伊良部総合病院地下の神経科には、跳べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り、尖端恐怖症のやくざなど、今日も悩める患者たちが訪れる。
だが色白でデブの担当医・伊良部一郎には妙な性癖が…。
この男、泣く子も黙るトンデモ精神科医か、はたまた病める者は癒やされる名医か!?
Amazonより引用
直木賞を受賞した奥田英朗の代表作です。
第4位の「イン・ザ・プール」に続く「精神科医伊良部シリーズ」第二弾。
「ナオミとカナコ」がミステリー部門の代表作とすれば、これはコメディ部門の代表作と言えるでしょう。
第二弾になって、ばかばかしさも伊良部先生の輝きも倍増です。
こんな面白い世界を妙に共感させながら描くなんて、奥田英朗しかできないんじゃないでしょうか。
肩ひじ張っていた自分を脱ぎ去り、まっすぐな気持ちになれるこの本。
老若男女におすすめです。
まとめ
最後に奥田英朗の人気のおすすめ小説ランキングベスト5のおさらいです!
1位.空中ブランコ
2位.ナオミとカナコ
3位.ガール
4位.オリンピックの身代金
5位.イン・ザ・プール
奥田英朗を初めて読む方や軽いタッチの本がお好みの方は、精神科医伊良部シリーズの「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」がおすすめです。
女性の方なら「ガール」、ミステリーや読み応えのある長編小説をお探しの方は「ナオミとカナコ」「オリンピックの身代金」がピッタリです。
ぜひ読んでみてくださいね。
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