川上未映子のおすすめ小説本ランキング!人気作品ベスト5を紹介!

川上未映子という芥川賞作家をご存知ですか?
処女作『わたくし率イン歯ー、または世界』という衝撃的作品で新人賞を受賞して以来、数々の小説を書き続けている日本の人気作家です。

その革新的な文体や、彼女の綺麗な顔立ちやおしゃれなファッションから、男女問わず多くのファンに支持されています。

そこで、川上未映子さんのおすすめ作品5選と、

「どんなストーリーなの?」

「主人公はどんな人?」

「どうしておすすめなの?」

これらをご紹介したいと思います!

ファンの方はもちろん、

川上未映子という作家をご存知なかった方、
名前は聞いたことがあるけどまだ読んでいないという方、
女性作家の作品を読みたいという方、

必見です!

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川上未映子のおすすめ小説本ランキング第5位~第1位

第5位 『わたくし率イン歯ー、または世界』

【あらすじ】
主人公の「私」にはある疑問がある。
それは、いかにして「私」という存在が「私」でありうるのか。
彼女はその「わたくし率」という「私」であることの濃度、を奥歯にあるのだと考えてみた。

そんなことから始めた歯医者での助手のアルバイト。
バイト先の三年子や恋人の青木との関係は芳しくない。

そんな彼女の意外な姿とは・・・?

だらだらとした独特の文体がクセになる、唯一無二のこの一冊!!

【主人公像】
主人公の女性が関西出身であることはすぐにわかります。
文体に関西弁がにじみ出ているからです。
そして、彼女は心に思ったことを包み隠さず、全てをさらけ出してしまうようなそんな印象も与えます。

それから川上未映子の小説に登場する主人公に共通しているのが、「いじめられ体質」であることです。
のちに紹介する『ヘブン』や『すべて真夜中の恋人たち』などの人物は、虚弱でいじめっ子に目をつけられてしまうタイプの人物たちです。

そんな彼らの視点から物事を観ることができます。

【おすすめのポイント】
何と言っても独特な文体です。
この文体は川上未映子の文学の出発点となったことだと思います。
関西弁のだらだらとした感じ、そして柔らかい発音が、物語を緩やかに進める役割をうまく果たしています。

時折描写的なシーンと、印象的なシーンが折り重なって、シュールな映像や前衛的なものを見ているような気分になります。
並外れた作品を読んでみるのも、読書の経験値をぐっとあげるのにいいのではないでしょうか。


第4位 『乳と卵』

【あらすじ】
豊胸手術を受けるために大阪から東京へやって来たシングルマザー・巻子と娘・緑子。
最近物事がうまくいかず気を病み、巻子の妹である「私」・夏子に相談ばかりしていた。

彼女にはある決意があった。
それは豊胸手術をすること。
豊胸手術をすれば、今までうまくいかなかったこともよくなるのではと期待を寄せている。

一方娘の緑子は思春期に突入している。
誰とも口をききたくないと反抗して、母親でさえ要件があるときは筆談で話していた。
そんな彼女は自分の体の変化に敏感になっていた。
初潮を迎え、隠部に変化が訪れ、胸の形も変わっていく。

そんな緑子には、母が豊胸手術をしようとすることをまるきり理解できなかった。
そんなこともあり、巻子は豊胸に期待を寄せるもなかなか踏み出せない。

そんなある日、母・巻子が豊胸手術のカウンセリングから帰ってこなかった。

不機嫌な緑子と心配する夏子は待っていたのだが・・・。

【主人公像】
主人公の夏子は母娘を見守る、いわば語り部です。
巻子の諸々の心配事を聞いてあげたり、豊胸手術に対して助言を与えたりします。

また心を閉ざした緑子のことも考えていて、思春期の女をどう扱ったらいいのか、気を使っています。

この物語は母と娘の関係を描いた作品なので、「私」という視点は読者の視点と重なりやすいと思います。

【おすすめのポイント】
この作品は「母性的ないのち」の姿を独特の「だらだらとした文体」によって描かれた唯一無二の作品です。

『乳と卵』というタイトル、とても女性的だとお気づきになられた方もいらっしゃると思います。
子供を育てる「乳」と大きく育つ「卵」。

母と娘の親子関係を描いているのですが、ちょっと一般から逸れた親子像をしていると思います。
母は裕福でもないに豊胸手術にしか眼中にないし、娘は誰とも口をききたくないと意地になっています。

その二人の確執の原因には豊胸手術があり、二人はそれについて異なった見解を持っています。
女性同士なのに、「胸」に対する考え方がこんなにも違うのか、という感じです。

また、この作品は「だらだらとした文体」が特徴的です。
川上未映子が関西出身なだけあり、関西弁がページの間から聞こえて来そうな独特のリズムを持っています。
この樋口一葉を思わせるような文体が、芥川賞の受賞理由の一つだったようです。

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第3位 『あこがれ』

【あらすじ】
「ミス・アイスサンドイッチ」
小学生4年生の「ぼく」・麦彦にはお父さんがいない。
お母さんは自宅のリビングで不思議な占いをお仕事にしている。
そして二階には介護を必要とするおばあちゃんが眠っている。

そんな「ぼく」にはある楽しみがあった。
それは街のパン屋さんの「ミス・アイスサンドイッチ」に会いに行くこと。
恥ずかしくて声をかけたこともないけれど、「ぼく」はいつも彼女を見るために小銭をポケットに入れてパン屋さんへ行き、タマゴサンドを買っていた。
そして家に帰ると画用紙いっぱいに「ミス・アイスサンドイッチ」の絵を描いた。

そんなある日、同級生のへガティのお父さんに会った。
翌日へガティがそれをきっかけに映画に来ないかと誘うようになった。
それから毎週金曜日になると、へガティの家でへガティのお父さんと3人で映画を見るようになった。

ちょっと不思議な感性を持った「ぼく」とクールな少女へガティの友情の物語。

「苺ジャムから苺をひけば」
小学6年生の「わたし」はあることに後悔していた。
それはウィキペディアを開いてしまったこと。
SNSに夢中な同級生たちは、勝手にへガティのお父さんのことを調べていたのだった。
そこに書かれていたことは、「わたし」も知らないことだった。
それは、父と前妻の間に「一女をもうけている」こと。

へガティのお父さんは映画評論家で、自宅にはたくさんのDVDがある。
そして二人で見るのが幼い頃からの習慣だった。
そして4年生の時麦くんと3人で見るようになった。

ところがウィキペディアの一件から、「わたし」は父に対して自然な態度の取り方を忘れてしまった。
どうすればいいのか、わからなくなってしまった。

「わたし」は麦くんの協力を得て、その「一女」を見にいくことにする。
はじめは見るだけのつもりだったのだが・・・。

現代のネットの情報によって壊れかけた父と娘の関係。
小学生の視点から描いた親子の物語。

【「ぼく」「わたし」の主人公像】
『あこがれ』には二つの作品があり、主人公が前半と後半で変わっています。

一つ目の「ミス・アイスサンドイッチ」の主人公は小学4年生の麦彦くんです。
あだ名は麦くん。麦くんは絵を描くのが大好きで、よく絵を描いています。

また家から「ミス・アイスサンドイッチ」のいるパン屋さんまで歩数を数えるのが癖で、いつも数を数えながら歩いています。

そんな素朴な視点を持っていて、おとなしく穏やかな性格です。
そんな小学生の男の子らしさが、なんとも可愛いです。

二つ目の「苺ジャムから苺をひけば」の主人公はへガティという女の子。
変わったあだ名ですが、とてもクールでかっこいい女の子です。

ちょっとそこら辺の小学校にはいないような、洗練された感じがあります。
例えば父親の影響で観ている映画。洋画が中心ですが映画の知識も多いです。

そして髪型もおかっぱで、悪く言えば浮いてるのかもしれませんが、よく言えば垢抜けてるタイプです。

【おすすめのポイント】
小学生が主人公になっているので、言葉遣いにとても注意が払われているのが伝わってきます。
漢字とひらがなの使い分けに、川上未映子の文体や、文章に対するセンスが現れています。

また、読んで驚いたのが、わたしが小学校の頃とは違った教室の雰囲気です。
わたしが小学校の頃にはSNSはありませんでした。
ですので、小学生たちが「ユーチューバー」「ツイッター」「ウィキペディア」を話題にしていることに時代の流れを感じました。

また、小学生独特の着眼点や心の動きにも注目したい作品です。


第2位 『へヴン』

【あらすじ】
中学生の「僕」は二ノ宮を中心とするクラスメイトからいじめを受けている。
荷物を持たされたり、使い走りにされたり、殴られたり、閉じ込められたり。

そんな彼には、近頃奇妙なことが立て続けに起こっていた。
それは教室の机に度々届く、送り主のわからない手紙だった。「わたしたちは仲間です」

「僕」はそんな奇妙な手紙を、いじめの一部だと持って警戒していた。
ところが、二ノ宮とその取り巻きには手紙に関して何も触れては来なかった。
奇妙な手紙は送られてくる一方で、不安を感じつつも次第に「僕」はその手紙を楽しみにするようになった。

そしてある日、手紙の送り主が「会いたい」と言い出してきた。
指定された場所はくじら公園。
僕は、二ノ宮たちの作戦なのではないかと不安に怯えつつ、好奇心も抑えられ公園へと向かった。

そしてそこにいたのは・・・同じクラスのコジマという女子だった。

彼と同じようにいじめられているコジマ。
彼女はなぜ「僕」を呼び出したのか。
彼らはどうして「仲間」なのか。

いじめ、そして善悪の問題に向き合った、川上未映子の初めての長編小説。

【主人公像】
「僕」という中学生は、典型的ないじめられっ子のようです。
いじめられ方もひどく、チョークを食べさせられたり、殴られたりと、とても中学生がするようなこととは思えないいじめられ方をされています。

それでも両親にはそれを決して言わず、そして仮病もせずに毎日学校に通っています。
両親には迷惑をかけたくないのです。

というのも彼の母は血が繋がっておらず、再婚したようです。
突然今の母が食卓に現れ、そのままなんとなく過ごし、一年が経った頃、思い出したように「よろしくね」と言い出した、そんな関係です。

とはいえ、今の母は母なりに「僕」のことを愛しているようです。
日常の何気ない会話は本物の親子を思わせます。

そしてもう一つ「僕」の特徴は、彼が生まれつき斜視であることです。
小学生の頃一度手術をしたようですが、しばらくすると元に戻ってしまいました。
そのため物の見え方が二重になってしまいます。

「僕」はそのせいでいじめられているのだと認識しています。

【おすすめのポイント】
いじめ、という重たいテーマと真剣に向き合っている作品です。
いじめ方は目を瞑りたくなるような生々しい描写で描かれています。

それとは対照的に、「僕」とコジマの二人の関係はとても清々しいです。
二人の間に芽生える強いつながりに、いじめを「受け入れよう」とする決意が見て取れます。

そしてみるみるうちに力強くなっていくコジマにも注目して欲しいです。
「何故わたしたちはいじめられるのか」、考え抜き、行動に移す彼女の姿は、とても力強いです。


ランキング

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第1位 『すべて真夜中の恋人たち』

【あらすじ】
主人公の「私」・入江はフリーランスで校閲の仕事をしている。
自宅で仕事をする彼女は自分に自信がないし、人ともあまり関わろうとしない。
そもそもフリーランスの仕事を始めたのも、以前勤めていた会社で人間関係をうまく築けず、居心地が悪かったからだった。

そんなぱっとしない日常を変えよう、と思い立ち、ある日習い事を始めようとカルチャーセンターへ向かった。
そこで一冊の冊子を手に入れ、この中のどれかに絶対に入るんだ、と決意を固めようとしたものの、教室の数が多すぎて結局決められない。

そして決意を決めてもう一度カルチャーセンターへ訪れた時、ある一人の男性に出会う。
それは三束さんだった。

「真夜中の光はどうしてこんなにも綺麗なんだろう」

彼との出会いが、思いがけない方向に向かっていく。

単純な恋愛小説とは違う、ちょっと奇妙で、けれども素敵な、恋の物語。

【「わたし」の主人公像】
主人公の女性は、とにかく人と関わるのが苦手です。
ヲタクというわけではなく、何か奇妙な癖があるわけではなく、単に人と関わることに慣れていないのです。
とても臆病なんですね。

だからフリーランスの仕事で満足していたのです。
しかしこれではいかん、と思いカルチャーセンターへ行くも、結局教室を決められなかったり、と踏み出せない。

そんな彼女が人と話せる手段。
それはお酒を飲むこと。
酔いがまわることで、自分が人と話せることに気がついたのですね。

【おすすめのポイント】
個人的にですが、わたしはこの小説が大好きで、一読してすぐに読み返しました。
そして小説で涙を流したのも、この作品が初めてでした。

というのも、この女性の気弱な部分に、とても共感してしまいます。
人の「弱さ」を優しく掬い取っているんですね。
当てはまらない人ももちろんいると思うのですが、彼女に共感できる人は結構いると思います。

そしてそんな彼女が愛した男性、三束さん。
苗字も独特ですが、彼もまた独特な人物です。
とても、素朴で奥深い人物です。

この二人のバランスといい、切なさといい、夜の光の美しさといい…。
人の「弱さ」と「憧れ」の詰まった、素晴らしい作品です。

『わたくし率イン歯ー、または世界』や『乳と卵』の「だらだら文体」から進歩した、また新たな文体が川上未映子の中で創られたのではないかと思っています。

まとめ

第1位 『すべて真夜中の恋人たち』
第2位 『へヴン』
第3位 『あこがれ』
第4位 『乳と卵』
第5位 『わたくし率イン歯ー、または世界』

いかがでしたか?

川上未映子の文学の世界観が伝わったらとても嬉しいです。
初期の作品と最近の作品で、大きな違いがあることがお分かりいただけたかと思います。

ネタバレをしないようご紹介したので、曖昧な箇所もあったと思います。
もっと知りたいな、と思った方は是非読んでみてください。
本当に興味深い作品です。

きっとあなたも川上未映子の文学に魅了されてしまいます。


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