アガサ・クリスティーのおすすめ作品ランキング:第3位~第1位
第3位:親指のうずき
出版社:早川書房
発売日:2004年8月18日
『トミーとタペンス』シリーズの一作であり、1968年11月にイギリスのコリンズ・クライム・クラブ(英語版)から初出版され、同じ年にアメリカ合衆国のドッド・ミード・アンド・カンパニー(英語版)からも出版された待望のノミネート作品!
【あらすじ】
亡くなった叔母の遺品、一幅の風景画を見たタペンスは奇妙な胸騒ぎをおぼえた。
描かれている運河のそばの一軒屋に見覚えがあったのだ。
悪い予感を裏づけるかのように、絵のもともとの所有者だった老婦人が失踪した…
参考:アガサ・クリスティー『親指のうずき』映画レビューより
冒頭からのめり込める・シリーズの傑作で、展開から構成からいろいろなテーマが織りなされていて、少し従来のクリスティ作品からは逸脱したようなグンバツの一作!
どことなく全体的に、やはりシェークスピアの『マクベス』の第4幕の魔女のセリフの効果が影響していて、快楽的な脚色が読者も視聴者も軽々呑み込んでゆくような、実に面白い名作です!絶対に読んで頂きたい作品の1つです。
「スパイ小説」というよりは「出来合い小説」の意味合いが強く、強力なイメージ・ブレインウォッシュが痛快に波打ってる作品です!
クリスティ作品、ミステリーの女王の贈り物に少しでも興味のある人には、ぜひ読んで頂きたい一作です。
第2位:ハロウィーン・パーティ
出版社:早川書房
発売日:2003年11月11日
名探偵 エルキュール・ポアロがハロウィーン・パーティの最中に起きた怪事件と、その背景にある過去の殺人に挑む。
ハロウィーンにちなみ童話的雰囲気が漂う作品である。クリスティ後年の作品。引用元:wikipedia
【主な登場人物】
1エルキュール・ポアロ→私立探偵
2アリアドニ・オリヴァ→探偵作家
3ジュディス・バトラー→オリヴァの友人
4ジョイス・レノルズ→殺された娘
5ミス・ホイッテッカー→教師
【あらすじ】
推理作家のオリヴァ夫人を迎えたハロウィーン・パーティで、少女が突然、殺人の現場を目撃したことがあると言いだした。
パーティの後、その少女はリンゴ食い競争用のバケツに首を突っこんで死んでいるのが発見された!
童話的な世界で起こったおぞましい殺人の謎を追い、現実から過去へと遡るポアロの推理とは。
構成と設定がしっかりまとまっていて、クリスティ作品の中でも特に読み応えのある一作です。
なんといっても他作品に比べて翻訳が抜群であり、「ここのところにはこの訳しかない!」と言わせる秀逸モノ!
掘り出し物を見つけたような異質の名作に巡り合えたような、そんな奇妙な程の有難ささえ匂わせて来る素敵な作品です!
オリヴァの友人の言動の不自然さも、ストーリーの流れに沿う形で実にオモシロイ!
本作を読んだあとは、ぜひ、マープルシリーズの5作目に当たる『魔術の殺人』も読んでみて下さい。
一層、内容が深まることでしょう!
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第1位:ねじれた家
原題 “Crooked House” は、作品中に引用されているマザー・グースの童謡 “There was a crooked man”(ねじれた男がおりました)の最終節の歌詞 “in a little crooked house” に由来する。
本作は、『無実はさいなむ』とともにクリスティが自ら最高傑作と語った作品である。
【あらすじ】
ねじれた家に住む心のねじれた老人が毒殺された。
根性の曲がった家族と巨額の財産を遺して。
状況は内部の者の犯行を示唆し、若い後妻、金に窮していた長男などが互いに疑心暗鬼の目を向け合う。
そんな中、恐るべき第二の事件が…マザー・グースを巧みに組み入れ、独特の不気味さを醸し出す女史十八番の童謡殺人。引用:映画『ねじれた家』あらすじ・キャスト【アガサ・クリスティ小説の実写化より
毒殺が事件の発端となっていますが、人物描写から突拍子もない破天荒なあらすじは読者・視聴者の目を圧倒します。「こうか」と思えばそうではなくて、また「あーこうか!」と思えばさらに奥がある…。この連続です。
また活動分野も広く、ロンドンを舞台にストーリー展開がなされますがその事件の真相はまるで「切り裂きジャックもの」を想わすような奇想天外さ!
冒頭から見て結末のどんでん返しが圧巻です!
ネタバレは【あらすじ】までにしますので、そのストーリーの結末はぜひ、あなたの自身で目撃して下さい。
まとめ
アガサ・クリスティーの人気作品おすすめベスト10は以下の結果でした1
1位. ねじれた家
2位. ハロウィーン・パーティ
3位. 親指のうずき
4位. パディントン発4時50分
5位. マギンティ夫人は死んだ
6位. ナイルに死す
7位. ひらいたトランプ
8位. ABC殺人事件
9位. ビッグ4
10位. そして誰もいなくなった
クリスティ作品の特徴はやはり、ストーリーの要所に隠された「事件解決へのヒント」の山と、所々でほのぼのさせる日常の光景と情景。これはなかなかコナンドイル作にはない魅力になります。
そして「ヒント」をどれだけ積み重ねても、なかなか結末までたどり着かせてくれないその「足取り」の遅さ!
そのぶん幾様にも、何度でも、しつこいくらいに楽しめますね!
ぜひ本ランキングの中でも、また「あなた自身が見つけた名作!」の内からでも、あなたを魅了する最高の一作を掘り出して下さいね。
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