高田郁のおすすめ本 みをつくし料理帖シリーズ5作品をランキング!

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こんにちは。素人料理好き主婦です。

高田郁の『みをつくし料理帖シリーズ』は、全10作で2014年に最終巻「天の梯」で完結していて、私は少し前に母に借りて全巻読みました。

最近は、楽天レシピやクックパッドなど、ネットやクラウドの影響か、素人でもプロ顔負けの料理人がたくさんいるので、びっくりしますよね。

『みをつくし料理帖シリーズ』は、私のような料理好きにぜひお勧めしたいシリーズです。

主人公「澪」が、つるやに行き交う人とのふれあいを通じ、料理人として人としての成長を描いた人情ものです。
澪が新メニューを発案するまでの試行錯誤が、仔細に表現されているのが特徴です。

巻末に、「澪」が作った料理のレシピが四品ずつ載っているので、読後気になるレシピに挑戦するも良し、巻末から好きなレシピの話を読むも良し、いろんな楽しみ方ができるシリーズです。

個人的に面白かった三作を紹介したいので、これから読もうと考えておられる方の参考になれば幸いです。

高田郁 プロフィール

作者名:高田郁(たかだ かおる)
出身地:兵庫県宝塚市
1959年生まれ
短編集「出世花」で小説家デビュー

高田郁 おすすめ「みをつくし」ランキング第五位~第一位

第五位「花散らしの雨」なめらか葛饅頭、おいしそう

出版社:角川春樹事務所
発売日:2009年10月15日

「俎板橋から―ほろにがふきご飯」「花散らしの雨―こぼれ梅」「一粒符―なめらか葛饅頭」「銀菊―忍び瓜」の四作が収録されています。

澪の一番弟子であり、妹のような「ふき」ちゃん(「俎板橋から」、そして、澪を恋敵として敵視する「美緒」という主人公と同名の美少女が登場(「銀菊」)し、物語が華やいでいくシリーズ二作目です。

享保2年に淀川の水害で生き別れになった澪の親友・野江ちゃんとの友情エピソード(「こぼれ梅」)も書かれています。
登場当初、医者である永田源斉と澪のなかを邪推し、澪を一方的に敵視する美緒が可愛いので、私は「銀菊」という話が好きです。

美緒はいわゆるツンデレのお嬢様ですが、気の強い美女という設定が鼻につくことがありません。
後々に、我儘でへそ曲がりの戯作者・清右衛門と、絶妙な掛け合いが繰り広げられることになります。

巻末から、「金柑の蜜煮」をお正月に作ってみました。
「なめらか葛饅頭」も作ってみたかったのですが、葛が高級品なのと、レシピが手間だったので、断念・・・いつか挑戦したいです。


第四位「今朝の春」不叶の恋に悩む澪が切ない

出版社:角川春樹事務所
発売日:2010年9月15日

「花嫁御寮―ははきぎ飯」「友待つ雪―里の白雪」「寒紅―ひょっとこ温寿司」「今朝の春―寒鰆の昆布締め」の四作品が収録されている、『みをつくし料理帖』シリーズ四作目です。

「友待つ雪―里の白雪」では、戯作者清右衛門のことばにより、澪は、親友である野江を、自身が遊郭から救うという夢を持ちます。

シリーズ最終作「天の梯」の大団円には、まだまだ紆余曲折が続くのですが・・・。

「今朝の春―寒鰆の昆布締め」では、武士の小松原への想いを隠しきれず、彼の噂を小耳に挟んだ澪は、包丁で自身の手を切ってしまいます。

澪の強さと弱さが交錯し、少女らしく悩みながら成長していく、わざとらしくない表現が好ましい一作です。

ちなみに、一章の「ははきぎご飯」は、やまいもご飯の事です。


第三位「小夜しぐれ」主人公の恋敵ながら、美緒の切ない決意・・・

出版社:角川春樹事務所
発売日:2011年3月15日

「迷い蟹―浅利の御神酒蒸」「夢宵い桜―菜の花尽くし」「小夜しぐれ―寿膳」「嘉祥―ひとくち宝珠」の四作が収録されており、「小夜しぐれ」では、主人公・澪を取り巻く人たちの関係が、大きく動きます。

主人公・澪の想い人が、美緒の片思いの相手、永田源斉ではないと知り、美緒は澪に友情を感じるようになりますが、本作品では、美緒は恋を諦め、親の勧める縁談を受けます。

美緒の恋心を知っており、自身も不遇の恋をする澪は、祝い膳を作っていいか最後まで逡巡します。

登場人物の中では美緒が好きなキャラクターなので、彼女が家庭に収まるのは、私も嫌だったのですが、後の作品でも気の強さは健在で清右衛門とのいがみ合いもあったので、安心しました。

「嘉祥―ひとくち宝珠」は、澪の想い人・御膳番の小松原が主人公のスピンオフ作品です。

ひとくち宝珠は抹茶味の水あめというイメージで、小腹の空いているときに読むと、食べてみたくて仕方なくなります。


第二位 想い雲―激化する「登龍楼」との戦い

出版社:角川春樹事務所
発売日:2010年3月15日

「豊年星―う尽くし」「想い雲―ふっくら鱧の葛叩き」「花一輪―ふわり菊花雪」「初雁―こんがり焼き柿」の四作が収録されている、シリーズ三作目です。

「想い雲―ふっくら鱧の葛叩き」では、戯作者・清右衛門と同じく「つるや」の常連、出版社の坂村堂が、あまりにも「鱧に似ている」という理由から、「鱧に包丁をいれることができない」と嘆く澪が描かれています。

本編とは直接関係ありませんが、各話の小噺が魅力的で、ハッピーエンドと分かっていても読まずにはいられない洒脱さが素敵です。

そして、「花一輪―ふわり菊花雪」では、「つるや」と澪を敵視する「登龍楼」が、いよいよ形振り構わぬ攻勢に出ます。

個人経営が巨大チェーンに勝つにはどうしたら良いか―そんなイメージの戦いです。

不屈の精神で、創意工夫を凝らす女料理人・澪には、現代のアーティストに訴えかける何かがあります。


ランキング [ad#ad-1]

第一位 「天の梯」―クライマックス 澪は野江を救えるか?

出版社:角川春樹事務所
発売日:2014年8月9日

「結び草―葛尽くし」「張出大関―親父泣かせ」「明日香風―心許り」「天の梯―恋し粟おこし」の四作が収録されています。

みをつくし料理帖シリーズ最終作です。

女料理人の身でありながら、澪は親友の野江を遊郭から救いだせるのか、というのが、物語の最大の争点になります。

気がかりであり、同時に作品の面白いところは、澪は想い人・小松原と破局し、また野江も、彼女を想っていた用心棒・又次と死別しているところです。

辛くも野江を身請けするだけの資金を捻出した澪ですが、女が名義ではやや体裁が悪い―では、誰が身請けしたことにするのか?

大阪出身の私には、胸の震えるラストでした。

未読の方はぜひ、ご自身で読んでみて下さい。

まとめ

第一位 「天の梯」
第二位 「想い雲」
第三位 「小夜しぐれ」
第四位 「今朝の春」
第五位 「花散らしの雨」

以上『みをつくし料理帖シリーズ』から、五作品を紹介してみました。

人物相関の動きはありますが、基本的に各和独立しているので、どの章から読んでも面白いと思います。

また、過去に北川景子や黒木華主演で、連続ドラマ化もされており、これを機にふたたび『みをつくしブーム』が来るかもしれないと思うと、楽しみです。


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