時代小説本(歴史)おすすめ名作選!人気作家の作品ランキングベスト10!

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時代小説本おすすめランキング:第3位~第1位

3位.輪違屋糸里

作家名:浅田次郎
出版社:文藝春秋

舞台は幕末の島原遊郭

御存知、新撰組に関わる女性達の物語と言っても過言ではないかもしれない!

新撰組と言うと先ず、近藤勇、土方俊三、沖田総司、斎藤一等の猛者を思い浮かべるが、勿論、芹沢 鴨も。
芹沢鴨については、殆どの小説等では乱暴者で横柄な人として書かれているケースが多いが、この作品での新撰組の主役は、近藤勇でも土方歳三でもなく、芹沢鴨である。
この作品では芹沢鴨は人情味のある、常識人として描かれているのが従来の芹沢鴨感と違い新鮮味がある。

新撰組は結成当時、壬生浪氏士隊と呼ばれていたが、その後会津公が新撰組と命名!
その後、芹沢鴨一派は近藤勇一派により暗殺、粛清された。

物語は、6歳で京都島原の遊郭輪違屋に売られた糸里の太夫になるまでの出来事(主に芹沢鴨の暗殺)と、新撰組との関わりを通して描かれている。

この物語の主役は女性なのでは、と冒頭に書いたが、壬生浪士隊を寄宿させている、大店の所謂女将さん等の視点からも隊を観察描いており、糸里だけではなく女性の現実的対処の仕方、女性の逞しさを感じさせる。
浅田次郎の作品は、人間の優しさや、人情味が随所に描かれているが、この作品は、歴史の流れの中での女の哀しさ、強さが描かれている。
男女を問わず一気に読める作品である。


2位.孤宿の人

作家名:宮部みゆき
出版社:新潮社

<孤宿の人>を読んだ後は何だか、凄く優しい気持ちになり、この本に寄り添ってあげていたい。そんな気持ちになる作品!

時は11代将軍家斉の時代
そんな時、加賀様と呼ばれる幕府の用人が大罪人として、四国の丸海藩に預かり蟄居の為送り込まれてくる。
丸海の人達は加賀様が多くの厄災を運んで来るのでは、と恐れ慄く。
丸海。
江戸の大店の若旦那と奉公人の間に生まれた娘、(ほう)は阿呆と蔑まれ
ほう、と呼ばれていた。
金毘羅参りと騙され、讃岐の丸海と言う土地に置き去りにされる。
見知らぬ土地で、ほう、を受け入れくれたのは丸海藩の藩医井上家幸い井上家の人々は温かく、ほう、を受け入れて、様々事を教えていく!
ほう、は真っ白い紙のような心を持った真っ正直な少女、
ほう、に優しくしてくれた井上家の娘琴江が、ある時毒殺されてしまう。

この物語は始まっていく!
見習い引き手(岡っ引き)の宇佐も又身寄りの薄い少女、ほう、と宇佐、この二人の少女を軸に物語は展開していく。
丸海は雷の多い所で、いつもの年より雷雨が激しく落雷もある、いつしか全てが厄災を運んできた加賀様の呪いとされる。

この物語は、ほうと宇佐の目を通じて、藩と言う組織社会のつまらない因習とか人間関係があからさまになっていくが、しかしながら武士も庶民もそんな因習や怨念に縛られ、全ての厄災は加賀様の成せる事と転化していく。
しかし加賀様は本当は人間として優しく正義感の強い人だった。

この物語の本当の主役は、人間の業、心、なのかもしれない。

これ程、何気なく人間の心、優しさであり、醜さであり、可愛さ、素直さ、残酷さ、逞しさ、が含蓄された小説、
読まなければ損、と思える、人間の心の奥底を描いた最高の小説のひとつである。


ランキング [ad#ad-1]

1位.一路

作家名:浅田次郎
出版社:中央公論新社

読後感は爽やか、何かを成し遂げようとする時、それに拘る人間が、それぞれの立場で全力を尽くす事が如何に大事かを痛感させる。
会社務めのバイブル的要素が盛りだくさん!

時代は江戸時代末期 参勤交代の物語、
主人公の名前は小野寺一路、西美濃田名部郡(現在の岐阜県大垣市辺り)知行七千五百石の旗本蒔坂左京太夫の家来である。
普通旗本は参勤交代はないが、蒔坂家は大身で、交代寄合と称する旗本なので参勤交代の義務を負った。
小野寺家は代々参勤交代道中のお供頭、道中粗相のないように作法にのっとり取り計らう役目。
ところが、一路の父は既に亡くなり、参勤交代の作法を知るものが誰もいない!ここから物語は始まるが、中山道を経て江戸迄の道中様々障害、困難な状況に陥りながらも江戸にたどり着く!

あらすじは、こんな感じだが、この物語の楽しさは、小野寺一路の一生懸命さにうたれ最初は非協力的で懐疑的だった家来衆も団結して困難を乗り越えていく姿が目に浮かぶような情景が随所にあり、君主の殿様も、普段はボケを装っていたが、実は幕府でも一目置かれる名君。
物語全編に渡って泣きあり、笑いあり、軽妙なテンポで読む者を引き込んでいく。

重くなく、軽る過ぎず、歴史の造詣が余りない人でも問題なく楽しめる作品
断然お勧めの作品!
尚、この作品はBS放送でドラマ化されています。
ドラマの方が原作より少し重いつくりになっている気がする。

まとめ

1位.一路 / 浅田次郎
2位.孤宿の人 / 宮部みゆき
3位.輪違屋糸里 / 浅田次郎
4位.おそろし 三島屋変調百物語事始 / 宮部みゆき
5位.一刀斎夢録 / 浅田次郎
6位.鬼平犯科帳 / 池波正太郎
7位.八州廻り桑山十兵衛シリーズ / 佐藤雅美
8位.眠狂四郎シリーズ / 柴田錬三郎
9位.吉原裏同心シリーズ / 佐伯泰英
10位.天を衝く/ 高橋克彦

以上が、時代小説おすすめランキングです!


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