「路傍の石」(ろぼうのいし)は山本有三の代表的な小説であり、昭和12年に『朝日新聞』に連載後、翌年には『主婦の友』に「新編」として連載が開始された。 けれど戦時中の検閲で内容が引っかかり、連載は中止されて結局未完で終わっ…
山本有三『路傍の石』の持つ意味とは?感想&あらすじを解説!

「路傍の石」(ろぼうのいし)は山本有三の代表的な小説であり、昭和12年に『朝日新聞』に連載後、翌年には『主婦の友』に「新編」として連載が開始された。 けれど戦時中の検閲で内容が引っかかり、連載は中止されて結局未完で終わっ…
太宰治の『トカトントン』。 初出は「群像」(昭和22年)で、その後も全集や文庫本等で掲載され続けた、太宰治による半ば滑稽譚じみた愉快な短編です。 主人公の青年は真面目なことに熱中しようとしますが、そのたびに「トカトントン…
『サラダ記念日』は作者・俵万智の第1歌集で、刊行前から話題となっており、出版されるや280万部のベストセラーとなった。 初版の発行部数は3000部。 新しい現代短歌の先駆けとなり、後に続く若手の歌人たちに影響を与えた。 …
貴志祐介の『黒い家』は、保険金殺人がテーマに敷かれた作品で、ホラー小説・ホラー漫画及びそれを原作とした日本と韓国のホラー映画が製作されている。 第4回日本ホラー小説大賞受賞作。 発表当時はちょうど和歌山毒物カレー事件が起…
小説『女生徒』は、1人の女生徒が思春期を生活する様子を描き、全体的に1日日記の体裁を取る。 太宰の生まれ故郷である青森県にて、「美少女の美術史」として展示企画(アニメ化)され、また、札幌国際短編映画祭2015大林宣彦審査…
小説『雨ニモマケズ』は宮沢賢治の没後に発見された遺作のメモで、一般には詩として受容されている。 没後1年を記念した昭和9年に『岩手日報』で「宮沢賢治氏逝いて一年」として、「遺作(最後のノートから)」と題にて掲載された。 …
「ほのぼの系の私小説」、あまり聞き慣れないフレーズかも知れませんが、小説に興味がない人でもこのほのぼの系にやられちゃう場合がけっこう多いものです。 現代まで小説界では、年代を問わずとても多くの「ほのぼの系作品」が生み出さ…
新田次郎氏の小説は、実在した人物や実際にあった出来事等を題材にした小説が多く、特に山岳小説家として名高い作家であります。 新田次郎氏の山岳小説は、皇太子殿下徳仁親王の愛読書としても知られています。 今回は作家新田次郎氏の…
浅田次郎の小説「輪違屋糸里(わちがいやいとさと)」は、京都島原の天神糸里が主人公の幕末の新選組物時代小説です。 主に、女性達の生き様とともに、新選組初期に起きた芹沢鴨暗殺の裏面を描いた作品として人気で、上戸彩主演でテレビ…
学校の教科書にも載っていて、教材としても使われる芥川龍之介の『蜘蛛の糸』です。 児童文学向けに書かれた短編の本作は、大正7年に書かれてから映画化、アニメ化からバレエ化までをはじめ、海外へも翻訳される人気作品です。 今回は…