誰もが知っているスタジオジブリの映画「魔女の宅急便」。
この原作の著者である角野栄子さんは、実に素晴らしい児童小説家です。
読み聞かせるなら幼児から、世界の広がる小学生、多感な中高生、
そして大人になってからも、わくわくいっぱいの世界へ連れて行ってくれます!
そんな角野栄子さんの作品を、幅広い目線でランキングにしてみました。
角野栄子 プロフィール
名前:角野栄子(かどのえいこ)
出身地:東京
生年月日:1935年1月1日
デビュー作:『ルイジンニョ少年、ブラジルをたずねて』
24歳のとき、ブラジルに移民をし、2年間滞在。
そこで出会った少年の暮らしを描いたノンフィクションが処女作。
その後童話を書き始め、昭和59年「わたしのママはしずかさん」(偕成社)
「ズボン船長さんの話」(福音館書店)で第6回路傍の石文学賞、
昭和60年「魔女の宅急便」(福音館)で第23回野間児童文芸賞、第34回小学館文学賞、
IBBYオーナリスト文学賞、その他多数の文学賞を受賞。
また宮崎駿氏によりアニメ映画化。
幅広い年齢層に親しまれるお話を描き続けている。
角野栄子のおすすめ児童文学ランキング:第5位~第1位
第5位.「ラスト ラン」
出版社:角川書店
発売日:2011年1月29日
角野さんってこんな女性なんだろうな、と思わず微笑んでしまう、自伝的小説。
【あらすじ】
74歳のイコさんは、まだまだ私も捨てたもんじゃないと、かつての趣味であった
バイクツーリングを再開することに。
真っ赤なバイクに揃いのヘルメット、ばりっとしたライダーズスーツを身にまとい、
颯爽と出かけます。行先は、幼いころ亡くなった母親の故郷。
そこで不思議な少女、ふーちゃんと出会い、新たな扉が開いていきます・・・
おばあさん、と呼ぶには失礼な、かっこいい女性の物語です!
著者の心にずっとあったものが、歳を重ねて形になったのでしょう。
小さい読者も大人の読者も、それぞれの感覚でそれぞれの感想を持てるお話。
私はちょっと切なさを伴いつつも、引き込まれて一気に読んでしまいました。
第4位.「角野栄子のちいさなどうわたち1」
出版社:ポプラ社
発売日:2007年3月
こちらは小さい子向けの読み物です。
角野栄子のちいさなおばけシリーズより、
「おばけのアッチ スパゲティがたべたいよう」
「おばけのコッチ ピピピ」
「おばけのソッチ ぞびぞびぞー」 の3話を収録。
【あらすじ】
くいしんぼうおばけのアッチ、きれい好きでおしゃれなコッチ、
歌が大好きなソッチ。
小さなかわいいおばけたちと、元気な子供たちのふれあいを描いたお話。
あなたの近くにもこんなかわいいおばけがいるかもしれません。
ちいさなおばけシリーズは、全23巻が発売されました。
その中でもアッチ、コッチ、ソッチのはじまりの物語が一度に読める
この「角野栄子ちいさなどうわたち1」をランクインしてみました!
小さなお子さんが自分で読むなら、大きい文字の単行本がおすおすめです。
さすが角野栄子さん、おばけがとってもかわいい!!
好きなことに一生懸命なおばけたち。うまくいかない時は、わーんと泣いちゃうけど、
そんな時はちいさなお友達が元気に助けてくれます。
特にお料理がたくさん出てくるアッチのシリーズは、思わずのどがごくりと鳴ってしまいます!
第3位「ハナさんのおきゃくさま」
出版社:福音館書店
発売日:1987年4月30日
こちらも小さい子向けのお話。小学校初級からとの記載ですが、
おばけシリーズより字は小さめで文字数も多いです。
【あらすじ】
町と森のさかいめにあるハナさんの家には、いろいろなおきゃくさまが
訪ねてきます。山ばあさん、おばけ、アフリカやさん…
どんなおきゃくさまにもハナさんは張りきっておもてなし。
ユーモア溢れる素敵なお話です。
この本を読んだのは大人になってからなのですが、小さいころに
読んでおけばよかった!と思うほど想像力溢れるお話。
森からかわいい動物が来るのかな、と予想していたら、
もっと不思議でびっくりするようなおきゃくさまたち!
そして興味津々、元気におもてなしするハナさんがうらやましくなるほど。
個人的にはアフリカやさんが一番来てほしいおきゃくさまです。
第2位「ズボン船長さんの話」
出版社:福音館書店
発売日:1989年7月20日(旧版は1981年)
1979年より1981年にわたり冊子に不定期掲載されていたものをまとめた本。
角野栄子さんの児童小説、初期のころとは思えないほど奥が深い名作です。
【あらすじ】
体が弱く、消極的な少年ケンは、夏休みに訪れた療養先で、もと船長さんと出会います。
庭にはなぜか、薄汚れたズボンが旗のようにひらめいています。
そして家のなかは、さながら船のよう!
海を見ながら、船長さんの航海のお話を少しずつ聞くことになります。
そして少しずつ静かに、でもしっかりと友情が育っていきます。
航海のお話は、派手で元気いっぱいのイメージが強いのですが、
こちらはどこか海の静かさ、広さを本全体に漂わせています。
ただ楽しいだけではなく、せつなさ、うれしさ、かなしさ、しあわせ…
人生で出会う、さまざまな出来事と感情が、丁寧に感じられます。
静かに大事に何度も読みたい一冊です。
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第1位.「魔女の宅急便」
出版社:福音館書店
発売日:1985年1月25日
第23回野間児童文芸賞、第34回小学館文学賞、
IBBYオーナリスト文学賞、その他多数の文学賞を受賞。
1989年、スタジオジブリによりアニメ化。
2014年、清水崇監督により実写化。
英語、イタリア語、中国語、スウェーデン語にも翻訳されている。
【あらすじ】
魔女のキキは、しきたりによって13歳で知らない街でひとり立ちの修行を始める。
唯一使えるようになった魔法は「空を飛ぶこと」。その特技を生かして、宅急便を始めることにしました。ふるさとから遠く離れたコリコの街で、キキはたくさんの人と出会い、笑ったり悩んだりしながら少しずつ成長していきます。
やっぱり1位はこれですね!!小さいころ、母に買ってもらったこの本は、大切な宝物と
なったのでした。
13歳という、少女から大人へと変わっていくころの心の動き方が実に繊細に描かれています。自信満々で元気なキキが、背伸びをしたり閉じこもって悩んだり、新しい友情を見つけたり、素敵な思いつきでお届け物をしたり…
キキと一緒になって新しい扉を開くことができます。
お話は「キキと新しい魔法」「キキともう一人の魔女」「キキの恋」「魔法のとまり木」「それぞれの旅立ち」の6巻まで続き、それぞれその年齢特有の悩みや心持ちがポイントとなります。
また、「キキに出会った人びと」という特別編も出ています。
2017年5月には「キキとジジ」という、キキの幼いころを描いたお話も出る予定で、
ファンとしてはさらに期待が高まります!
まとめ
最後に角野栄子さんの人気のおすすめ小説ランキングベスト5のおさらいです!
1位.魔女の宅急便
2位.ズボン船長さんの話
3位.ハナさんのおきゃくさま
4位.角野栄子のちいさな童話たち1
5位.ラスト ラン
お子さんが小さいおうちでは、ちいさな童話たちを読んであげて、そこからおばけのシリーズを自分で読めるようになったら「ハナさんのおきゃくさま」のような短編に移り、徐々に長編へ…と進んでいくと、ずっと名作に触れられますね。
もちろん思春期や大人になってからでも心に響き、あらためて前向きな生き方を考えさせてくれます!
ぜひ生き生きと描かれた主人公たちとともに、豊かな時間を過ごしていただきたいと思います。
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