岡崎京子先生は1980年代から90年代にかけて活躍した漫画家。
漫画好きな人には知らない人はいない存在です。
物語の多くは男女関係が中心になっていますが、一般的な少女漫画とは一線を画し、生々しく現代の若い女性を描いて人気になりました。
小説を読んでいるかのような突き刺さるセリフと、つい読んだ後考え込んでしまうストーリーがいつまでも心に残こります。
あまり漫画を読んだことのない人や、「恋愛漫画はちょっと…」という男性の方にもおすすめです!
作家「岡崎京子」とは?
出身地:東京都
生年月日:1963年12月13日
デビュー作:「東京おとな倶楽部」(1983年)
残念ながら、現在は活動されていません。
というのも、1996年に交通事故にあって作家生命を絶たれてしまったから。
それでも未だファンに愛され、新たな読者を獲得しているのは、岡崎京子先生の書く物語が現代女性の普遍的な感覚をとらえているからかもしれませんね。
岡崎京子の人気おすすめ小説ランキング5
第5位.「くちびるから散弾銃」
くちびるから散弾銃 (KCデラックス)
岡崎 京子 講談社 2012-06-06
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出版社:講談社
発売日:1996年7月23日
オチが暗い話も多い岡崎京子作品中で、女性3人がただおしゃべりをしている日常的な作品。
書かれた時代が反映された内容ではありますが、女性のおしゃべりはどんな時も楽しいものです。
【あらすじ・内容】
著者初の女性誌連載である。
話の筋らしいものはなく、主人公である東京在住23歳女性3人組のおしゃべり(タイトルはこれを意味する)のみを描写していくもので、3人を媒介としたエッセイ的な作品。バブル景気真っ只中の1980年代末期の流行・社会情勢が活写されている。
⇒引用元はこちら
登場人物女性3人のくだらないおしゃべり…といえばそうなのです。
しかし、読んでいるとホっとするのも確か。
日常を生きるということは簡単そうで大変なことです。
その日常を生き抜いていく活力がもらえる漫画です。
第4位.「エンド・オブ・ザ・ワールド」
エンド・オブ・ザ・ワールド (Feelコミックス)
岡崎 京子 祥伝社 2012-04-20
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出版社:祥伝社
発売日:2012年4月20日(新装版)
短編集です。岡崎京子先生の長編漫画はぐいぐい引き込まれて、読んだ後結構ぐったりしてしまうのですが、短編なら読みやすいと思います。初めて読む人におすすめ。
【あらすじ・内容】
著者の、さまざまな先達へのオマージュが込められた作品集。 「エンド・オブ・ザ・ワールド」――両親を殺して逃げ出した義理の兄妹。しの先にあるものは…。 「VAMPS」――オカザキ版吸血鬼ストーリー。 「ひまわり」――小学生のショーゲキ的逸話。 「水の中の小さな太陽」――暴走する優等生カップルとその家族を描いた意欲作。「乙女ちゃん」――スカートをはき始めた父親をめぐる家族の物語。
短編といえども、1つ1つの世界の広がり方がすさまじい一冊。
これでもかというほど岡崎京子ワールドを堪能できるはず!
さて、ここからトップ3です!漫画が好きなら読まなきゃ損ですよ!
第3位「リバース・エッジ」
リバーズ・エッジ (Wonderland comics)
岡崎 京子 宝島社 2000-01
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出版社:宝島社
発売日:2001年1月
岡崎京子先生の代表作の1つ。
女子高校生のハルナを中心とした、どこかに居そうな高校生達のお話。
でもみんなどこか秘密を抱えている…。
【あらすじ・内容】
河口にほど近く、広く、ゆっくりと澱む河。セイタカアワダチソウが茂るその河原で、いじめられっこの山田は、腐りゆく死体を発見する。「自分が生きてるのか死んでるのかいつもわからないでいるけど/この死体をみると勇気が出るんだ」。過食しては吐く行為を繰り返すモデルのこずえもまた、この死体を愛していた。ふたりは、いつも率直で、「かわいい」ハルナにだけは心を許している。山田を執拗にいじめ抜くハルナの恋人、一方通行の好意を山田に寄せる少女、父親のわからない子どもを妊娠するハルナの友人。それぞれに重い状況を抱えた高校生たちがからみ合いながら物語は進行する。そして、新たな死体が、ひとつ生まれる。
高校生たちの日常のお話、といっても本当に「なんでもない」日常って現実にも存在しませんよね。
みんな「なんでもない」ように装っているだけです。
それを暴かれたとき日常は崩れます。主人公・ハルナは日常が崩れていく中で何を考えるのでしょうか。
岡崎京子先生の詩的な表現が光っています。
第2位「pink」
pink
岡崎 京子 マガジンハウス 2010-07-29
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出版社:マガジンハウス
発売日:2010年7月29日(新装版)
テーマは「愛と資本主義」。
主人公のペットがワニ。
このワニが話の鍵を握っています。
【あらすじ・内容】
ふだんはフツーOLユミちゃんは、密かに自宅でワニを飼い、そのエサ代のため、
自分の好きなものを我慢しないために夜はホテトル嬢をしている。
そこに作家を志しながら継母の愛人をしているハルヲ、義理の妹ケイコ、
決して相容れない継母がからんで物語は進む。
読後感、空虚感に苛まれます。
もちろん、面白い話ではあります。
幸せを追い求めている節のある主人公。
でも彼女が繰り返し言う幸せってどこか薄っぺらいような…。
第1位「ヘルタースケルター」
ヘルタースケルター (Feelコミックス)
岡崎 京子 祥伝社 2003-04-08
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出版社:祥伝社
発売日:2003年4月8日
第8回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞。
2012年には沢尻エリカ主演で映画化され、話題になりました。
映画の監督が蜷川実花と、鮮やかな色彩を使う写真や映像で有名な方ですが、原作は白黒でありながらインパクトは負けていません!
【あらすじ・内容】
「もとのままのもんは骨と目ん玉と髪と耳とアソコぐらいなもんでね あとは全部つくりもんなのさ」。大掛かりな全身の整形手術とメンテナンスにより、完璧な美しさを持つモデルの「りりこ」。女優や歌手としても活躍し人気の絶頂を迎えるが、体は次々に異常を訴え始める。それにつれてりりこの心の闇も濃く、深くなり、彼女の人生はやがて手もつけられなくなるほどに壊れてゆく。
女性の心を突き刺す痛々しい岡崎京子の真骨頂、と言える作品。
老いも若きも女性は美しくなりたいもの。
主人公りりこは整形美人で痛々しいまでに「美」を求め続けます。
しかしその美しさは何のためにあるのでしょうか。
作中、主人公と比較されるのが生まれながらにしての美人・吉川こずえ。
彼女はこの話の中で常に「美しい存在」でありつづけます。
一方のりりこは破滅へと向かっていくわけですが、りりこの足掻き方は美しくなくとも読者を惹きつけ、忘れられないキャラクターとなるでしょう。
まとめ
岡崎京子の人気のおすすめ作品ベストランキング5は以下の結果でした!
1位.ヘルタースケルター
2位.pink
3位.リバースエッジ
4位.エンドオブザワールド
5位.唇から散弾銃
まずお試しに読むなら、「エンド・オブ・ザ・ワールド」がオススメ。
衝撃的なストーリーが大半なので休日に読むといいかもしれませんね。
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