ハウルの動く城の感想を語り尽くす!あらすじ&7つの名シーンまで一挙公開!※ネタバレ解説

ハウルの動く城

『ハウルの動く城』はイギリスの作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズのファンタジー小説『魔法使いハウルと火の悪魔』(原題:Howl’s Moving Castle)を原作としています。
本作は、2004年11月に公開され、未だにその影響力と感動とを紡ぎ続ける不朽の名作!
木村拓哉と倍賞千恵子が2大コラボで声の出演を果たしたことでも有名!

今回はこの『ハウルの動く城』に詰め込まれた盛大な魅力と、その魅力がじゅうにぶんに活き続ける名シーンの数々を一挙公開します!
どうぞゆったりとおつき合い下さい。

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『ハウルの動く城』詳細

【DVD】『ハウルの動く城』

監督:宮崎駿
販売元:ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
発売日:2005年11月16日

【本】『ハウルの動く城1 魔法使いハウルと火の悪魔』

著者:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
翻訳:西村醇子
出版社:徳間書店
発売日:2013年3月1日

概略

イギリスの作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズのファンタジー小説『魔法使いハウルと火の悪魔』(原題:Howl’s Moving Castle)を原作とし、呪いで老婆にされた少女ソフィーと魔法使いハウルの奇妙な共同生活が、宮崎監督により「戦火の恋」を柱として脚色され描かれている。

物語前半は比較的原作に準じているが、後半は原作には無かった戦争が付け加えられるなど全く違った展開になっている。原作者のジョーンズは「ハウルの性格を変えないように」とだけ注文をつけ、映画の感想を「とても素晴らしかった」「宮崎は私が執筆したときと同じ精神で映画を作った」と語っている。

スタジオジブリの宮崎駿監督の長編映画としては『魔女の宅急便』以来、15年振りとなる他者原作の作品となった。

―キャッチコピー―

「ふたりが暮らした。」(糸井重里)
「この城が動く。」
「生きる楽しさ。」
「愛する歓び。」
「ヒロインは、90歳の少女。」
「恋人は、弱虫の魔法使い。」

―制作の経緯―

宮崎駿には徳間書店の児童書の新刊が毎月送られており、その一冊として送られてきた原作に宮崎が興味を持ったことから企画が始まる。
2002年12月13日、東宝は「04年夏に宮崎の新作『ハウルの動く城』公開」と発表した。

しかし2004年1月7日、東宝は宮崎の絵コンテの未完成や上映時間の増加などを理由として公開延期を発表した。制作遅延による公開延期は、宮崎にとってはこれが初であった。

当初のタイトルは、宮﨑考案の「ハウルの蠢(うご)く城」だったが、鈴木敏夫に強引に却下されている。

―興行成績・評価―

公開2日目で観客動員数110万人、興行収入14億8000万円と、日本映画としては当時の歴代最高。
2005年5月1日までに観客1500万人を動員。
興行収入196億円、2004年と2005年の興行成績第1位を記録し、『千と千尋の神隠し』に次ぐジブリ史上第2位の記録を樹立した。

その年の第61回ヴェネツィア国際映画祭においてオゼッラ賞、翌年にはニューヨーク映画批評家協会最優秀アニメーション賞を受賞。更にアニメーションのアカデミー賞と言われる第33回アニー賞の長編映画部門作品賞にノミネートされたことに続き、『千と千尋の神隠し』以来となる第78回アカデミー賞にもノミネートされる等、海外においても高く評価された。

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―登場メカ―

動く城
魔法使いハウルの住居。高さはその時々で変化する。重量は不明。上部に複数の砲塔、前部に砲塔様の突起がある。しかし発砲の目撃情報はない。鳥に似た4本の足で荒地を歩行して移動する。

陸上交通
陸上交通はほとんどが蒸気機関を利用したものが多い。街では、蒸気自動車や、現実にはあまり発達しなかった蒸気トラクター、蒸気トラム(蒸気機関で動く路面電車のようなもの。

海上交通
軍船として鋼鉄製の前弩級戦艦が複数就役しており、艦隊戦も行われているようである。

航空
航空物としては羽ばたき式の飛行機械が広く普及しており、王国・隣国共に数種類の羽ばたき式の飛行軍艦を運用している。これらは空中での艦隊戦の他に、都市への爆撃などにも使用されている模様。

引用元:wikipedia
参考元:naverまとめ

主な登場人物・声優

ソフィー・ハッター/声優:倍賞千恵子

本作『ハウルの動く城』の主人公。3姉妹の長女。18歳。父親が残したファニー(後述)の経営する〝ハッター帽子屋〟で、お針子として働いている。ハウルにより関わった荒地の魔女の呪いで90歳の老婆に変えられてしまった事から、呪いを解くヒントを求めて家出し、ハウルの城に掃除婦として居座るようになる。

ハウル(Howl)/声優:木村拓哉

☆ おはようございます🌞 ☆ ☆ ☆ ジブリ楽しみにしているというお言葉をたくさんいただいてらしまったので、 震えながら描きました。笑 上手に描けなくて申し訳ないです😭😭😭😭😭😭 ☆ ☆ ☆ 先日の旅で死ぬほど休み希望出しまくってたので 土曜日出勤してまいります。。!! ☆ ☆ ☆ #映画 #ジブリ #ハウルの動く城 #ハウル #宮崎駿 #アニメ #絵 #お絵描き #落書き #イラスト #水彩 #水彩画 #水彩イラスト #art #draw #drawing #illustration #painting #animeart #instaart #manga #anime #gintama #ghibli #otaku #watercolor #絵描きさんと繋がりたい ☆ ☆

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「美女の心臓を食べてしまう」と町で噂されている、魔法使いの美青年。サリマン曰く、後継者としての期待も掛けられる程に素晴らしい才能を持つ魔法使いだったが、その実態は見栄っ張りで弱虫であるなど精神的に未熟な面が目立っていた。

荒地の魔女/声優:美輪明宏
50年前に悪魔と契約した事から、王宮を追放された魔女。黒い毛皮をあしらったドレスに宝石と、身なりこそ裕福な婦人のようだが、輿に体を押し込んでやっと乗れるという程の肥満体型。

カルシファー/声優:我修院達也
ハウルと契約を交わした、火の悪魔。それによりハウルの心臓を貰うが、対価としてハウル自身と動く城に魔力を供給しており、常に城のかまどに括られて使役されている。

マルクル/声優:神木隆之介
外見は8〜10歳程度の、ハウルの弟子の少年。外出時や魔法関連の客の相手をする時には、マントを羽織りフードを被ることで長い口髭を生やして顔を変え、小柄な老人に変装する。

カブ/声優:大泉洋
頭部にカブを用いたカカシ。荒野で生け垣に引っ掛かっていた所を救ってくれたソフィーに懐いてついていき、共に動く城の住人となる。

サリマン/声優:加藤治子
マダム・サリマンとハウルが呼ぶ、師匠。魔法学校の校長であり、宮廷に仕える王室付き魔法使いでもある、豊かな銀髪をシニヨンにした車椅子の老婦人。

ヒン/声優:原田大二郎
サリマンの使い魔の犬―使い犬。ハウルの様子を探る為に、王宮から動く城へのソフィーの帰還に便乗するが、ソフィー達にすっかり懐いていてしまい、ラストではサリマンから「浮気者」と言われてしまう。

小姓/声優:伊嵜充則、保村真
おかっぱ頭をした金髪の美少年。同じ容姿の小姓が4人以上存在し、いずれもサリマンに仕えている。

国王/声優:大塚明夫
鼻の下に髭をたくわえた、ソフィー達の国の国王。豪放磊落な人物であり、隣国との戦争には積極的な姿勢を示している。

レティー/声優:香月弥生
街の中心部に位置するカフェ・チェザーリで働く看板娘で、ソフィーの妹。お洒落な美人で、街中の男達のマドンナ。

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【簡単】3分でわかる『ハウルの動く城』のあらすじ

国は戦争を目前に控えた状態だった。
帽子屋を営んでいたソフィーはある日、兵士たちに絡まれ、その窮地を魔法使い・ハウルに助けられた。

実はハウルも荒地の魔女から追いかけられており、そこでソフィーとは一旦別れる。
その後、ソフィーの部屋へ夜に現れた荒地の魔女はソフィーに呪いをかけ、彼女を90歳の老婆へと変えてしまう。

そのことでもう帽子屋にいられなくなったソフィーは帽子屋を出て、街を出て行こうとする。
その道中、荒地に差しかかった際にちょうどよい杖を見つけ、ソフィーはそれを拾おうとする。するとそれがカカシのカブだった。

カブは「助けられた」と喜び、ソフィーは彼に〝ハウルの動く城〟へと連れられる。

城の暖炉には火の悪魔・カルシファーがおり、彼の火力が動力となって、城は動いていた。
また彼はハウルとの契約により無理やりそこで働かされている。

カルシファーはやってきたソフィーに「ハウルとの契約」について話し、どうすればこの契約が解けるか探ってほしいと頼む。

変わり果てた自分の容姿のことと、このような流れもあって、ソフィーはそれから城の掃除係となって住み込む。

やがて隣国と戦争になり、国王に使える魔法使い・サリマンはハウルに戻ってきて協力してほしいと言う。しかしハウルは言うことを聞かず、それまで住んでいた城からソフィーの元居た帽子屋へと引っ越す。

怒ったサリマンはその後もハウルをつけ狙い、ついでに荒地の魔女の魔力も奪ってしまった。
魔力を奪われて無力となった魔女はその後、ソフィーらと一緒に帽子屋に住むことになる。

しているうちに段々と戦火がひどくなり、ついにソフィーがいる街にも無差別空襲が始まった。
これを見てハウルは、ソフィーを守るために戦争に参加する。
けれどハウルが急に戦争に行くのには何か理由があるとし、とにかくソフィーはハウルの後を追いかけようとする。
そうしているとき、荒地の魔女は「ソフィーが欲しがっていたハウルの心臓」を、カルシファーがずっと持っていたことに気づいた。
それを取ろうと魔女はカルシファーに触れるが、その火力によって火だるまになってしまう。

その様子を見たソフィーは思わず水を2人めがけてぶっかけてしまう。

カルシファーまで水の餌食となったことで火力(城を動かす動力)はなくなり、城はそのまま真っ逆さまに谷底へと落ちた。

その落ちた先に、異世界が待っていた。

その異世界には〝子どもの頃のハウル〟がいた。

そこでソフィーは、ハウルが流星を飲み込み、自分の胸から心臓を取り出すのを見た。
何かハウルの秘密を覗いたようなソフィーは、
「きっと行くから未来で待ってて!」
と叫びながらまた元の世界に戻ってくる。

元の世界でソフィーは、「悪魔のような姿に変わり果て、精気も失ったハウル」に出会う。
そこで運命のようなものを感じたソフィーは、ハウルとの異世界での約束の下、ハウル自身の心臓を荒地の魔女からもらってハウルの中に戻した。
するとハウルはみるみる元気を取り戻し、またカルシファーもハウルとの契約から解放されて自由になって流星になる。

カルシファーがいなくなったことによって一時(いっとき)城は傾くが、そこでカカシのカブが身をもって墜落を防ぐ。その活躍を讃えるようにソフィーがカブにキスすると、カブは隣国の王子へと戻る。

その様子を魔法で見ていたサリマンは「こんな戦争は馬鹿げている」と戦争をやめ、平和に目覚めていく。

そして一旦流星になって飛んでいったカルシファーも「やっぱりみんなと一緒にいた方がいい」とのことで、城に戻ってくる。

そしてその後はソフィーを含め、皆と一緒に城で過ごすことになる。

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『ハウルの動く城』の7つの魅力!

【その1】現実離れした世界観

『ハウル…』の全てがそうですが、ここまで現実から飛躍した場面を見せ続けられるだけで、圧巻の様子が見え隠れします。
それだけで「観る価値あり」の感動があります。
ストーリー・場面の一部始終に〝現実を忘れさせてくれるような要素〟が用意されていて、その味わいをじゅうぶんに味わえるのも『ハウルの動く城』の大きな魅力となるでしょう。

【その2】空を飛ぶ城!

「城が空を飛ぶ」というだけで見ものですが、その一部始終を非常に細かな描写で描く場面の連続がとても魅力的です。
その城の周りでいろんなストーリーが飛び交い、またそのストーリーを作り上げていくキャラクターの躍動!
このストーリーへの脚色がとても真新しく、さすがに「ジブリアニメ最新作!」を当時謳っていただけの進捗がうかがえ、それだけで「新作を観る価値あり!」の醍醐味がわかるでしょうか。
その城の豪傑・壮大な飛行が途轍もない感動と、斬新な背景を与えてくれます。
とても面白いです!

【その3】身近な日用物品が魔法により、動き出す!

身近にあるものが魔法によって生き物に移り変わる摩訶不思議!
この身近な環境がイキイキとしてきて、まさに臨場感漂う「マジックの魅力が躍っている空間」の自由さが満載!
この日常の風景が不思議・神秘な空間に変わっていく過程がとても魅力的。
カカシが生き物に変わり、暖炉の火が実は生き物だった、城が生き物に変わるようにして飛んでいく…。
生き物に変わるそのどれもが普段から私たちが日常に見ている自然のもの。
この「自然のもの」がどんどん活気と生気を持ち出し、ソフィーの目前でそれぞれ個性を持ったキャラクターに移り変わるその様は、まさにアニメから現実に飛び出してきそうな「感動、感激」を与えてくれます!

【その4】ハウルとソフィー、空を飛ぶ

『ハウルの動く城』には青空がよく出てきますが、その青空にソフィーとハウルが豪快に飛んでいきます。
その飛躍というか、地上から飛び立っていく姿がとても爽快です。
そして全てのキャラクターがその大空を背景に躍動していき、それだけを観ても本作『ハウルの動く城』の舞台がどれだけ大きいかということがわかります。
とても雄大なスケールが本作の背景に敷き詰められていて、そこで大小問わずのキャラクターが思い切り躍動し、それぞれのストーリーを作り上げていきます。
その空中でのストーリーと地上でのストーリーが実に見事にコラボして、空と地上とが不思議な感じで合流していくような様子が傑作です。
どうぞご堪能下さい!

【その5】魔法の国のストーリーでも、人間界の現実的な土台が組み込まれている

魔法チックな『ハウルの動く城』のストーリーでも、きちんと人間界での現実的な情勢が組み込まれています。
この2つのストーリー・背景・世情が上手くコラボしていって、起承転結がきちんと織りなされている点が絶妙です。
魔法チックなだけでしたらきっと〝現実から飛躍し過ぎてしまう〟という非難があるかも知れず、このような2つのドラマが1作品にあるだけでその「飛躍感」は薄れるものでしょう。
ジブリ作品にはこのような2大コラボが多く見られ、本作にもその現実への臨場感がきちんと備わっています。

【その6】年の差を超えたロマンス

「あらすじ」でもお伝えした通り、ソフィーは魔女の呪いのせいで、90歳の老婆に変えられてしまいます。
容姿も体力も90歳なりのものになり、ソフィーはそれまで勤めていた帽子屋をやめ、静々と街を去ろうとします。
現実であれば、ここでそのまま「悲愴なストーリー」を送っていくところですが、さすがはジブリアニメと言わせるもので、その「90歳の老婆」をきちんと受け入れてくれる〝セフティネット〟のようなキャラクターたちが待ち構えていてくれるのです。
この安心感を持ちながらさらにソフィーは、ハウルというイケメンの魔法使いとの恋をも味わえます。
この現実では味わえないようなロマンスを、ぜひ『ハウルの動く城』で存分にお楽しみ下さい。

【その7】それぞれの魔法使いにも立場があるリアル感

これもジブリ作品では多く見られるものですが、『ハウルの動く城』に登場する全てのキャラクターにきちんとそれまでの生活歴があり、歴史があり、その経緯をもっての今後が備わっています。
これはキャラクターを作るときの〝根の部分になる〟とよく言われますが、本作でもその辺りはきちんと押さえてあり、そのキャラクターの〝生活歴・歴史〟をもって、キャラクターそれぞれの立場が豊富に彩られます。
この辺りの臨場感伴う不思議なアニメの世界が、まるで現実のストーリーに思わせるまでの大きな引き金にもなっているのでしょうか?
この辺りの深い魅力とリアル感も、ぜひ本作を観ながらご堪能下さい!

いかがでしょうか?
本作『ハウルの動く城』に詰め込まれた魅力の数々、少しでも皆さんに届けられたでしょうか?
もちろんもっともっといろいろな魅力はあり、その魅力の1つ1つがストーリーを作り上げる重要なポイントに収まっています。
ぜひそれは本作を観ながら、ご自分の目と心でご確認下さい。

それではお次は、これらの「魅力」をふんだんに詰め込んだ〝名場面〟の数々のご紹介です!

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『ハウルの動く城』7つの名シーン・名場面

. . . 『ああ!ソフィの髪の毛 星の光に染まっているね。綺麗だよ…』 . . 『ハウルの動く城』から . . . 背景描くか迷って描きませんでした💦 . . だって岩ばっかりでつまんなそうだったから(笑) . . あとぶっちゃけ面倒かったから(笑) . . でもこの背景も雑ですね、はい . . 次もまた描きたいと思ったのを描きますっ✨ . . . ☆ 明るさ +20 ☆ コントラスト +30 ☆ 暖かさ +35 ☆ 彩度 +40 . . . #ハウルの動く城 #ジブリ #映画 #漫画 #アニメ #模写 #お絵描き #イラスト #水彩色鉛筆 #hawlsmovingcastle #ghibli #studioghibli #manga #anime #mangaart #animeart #illustration #illust #drawing #watercolor #watercolorpainting

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【その1】ハウルが初めてソフィーと出会い、ソフィーを助けるシーン

ハウルとソフィーは、ソフィーが不良の兵士たちに絡まれているさなかに出会います。
その窮地からソフィーと助けるべくハウルは自分の魔力を使って、その後もソフィーを何かと援助していきます。
このときのハウルの格好良いこと!
ソフィーはおそらく、この時点からハウルに恋をしていました。
その後のハウルの言動から経過からその1つ1つを追い、たとえ自分が老いた後でも、そのハウルへの熱情は変わることがなかったでしょう。
『ハウルの動く城』のメインストーリーでもある「ハウルとソフィーとの恋の物語・ロマンス」の原点ともいえるこのシーンを、どうぞ見逃さずに深く吟味して下さい。

【その2】ソフィーが荒地の魔女に姿を変えられる悲しさ…

ソフィーは、ハウルを追っていた荒地の魔女に〝90歳の姿と中身〟に変えられてしまいます。
そのときの変化・変調ぶりと言ったら、それまでの美しく、若かったソフィーのことを思えば、とても悲しい感じがしてしまいます。
見るからに〝これで人生・青春は終わった…〟と悲痛な嘆きが聞こえてきそうな場面ですが、でもこの変調のシーンからソフィーに転機が訪れ、ハウルとロマンスや人生そのものを共有していけるきっかけができたわけです。
なので、決して無駄な経験ではなく、どちらかと言えば「幸せな場面」と言ってもよいかも知れません。
この辺りの「ストーリーの前後を思わす場面」を吟味しながら、どうぞこの〝ソフィーが一気に年老いるシーン〟をご堪能下さい。おそらくストーリーに味が出てくることと思います。

【その3】荒地の魔女、一緒に帽子屋へ

荒地の魔女は一見すると、いかにも悪巧みの多い、こすズルイキャラクターに見えますが、でも一旦その魔力(ちから)を失くしてしまえば、彼女も普通の人間の女性のようにしてハウルやソフィーと交流していきます。
この一気の変調ぶりがとても面白い!
それまでのキャラ立ちが〝いかにも…〟的だったぶん余計にその面白さと意外性が沸き立って、観る人にもそれなりの暖かさのようなものをほんわり与えてくれるでしょう。

【その4】カルシファーの滑稽なまでの可愛らしさ!

カルシファーのキャラ立ては一応〝火の悪魔〟ですが、悪魔というのからはとてもかけ離れた、なんとも情けなくも可愛らしい、小さな存在に描かれています(とくに前半部分です)。
とくに荒地の魔女に触れられて魔女が燃え上がり、それを見たソフィーに水をぶっかけられるシーンは見ものです!
このときのカルシファーもとても滑稽ながら珍妙で、それでいて〝一応悪魔〟という立ち位置だけはきっちり守ろうとする、観ていて楽しくなってしまう演出をしてくれます。
ぜひこのカルシファーの躍動ぶりを楽しんでみて下さい!
あとラストシーンになりますが、一旦「竜のようになって流星に帰っていく!」という格好いい動きを見せますが、それでもやはり「みんなと一緒にいる方がいい」と引き返してくる場面!これも観ていてとても愛らしく、暖かな空気を運んでくれます。
言動を見ているだけで面白いと思います。

【その5】ハウルとソフィーとの空のロマンス

ハウルとソフィーは互いに惹かれ合い、ついには〝空でのデート〟のようなことをします。
これは実際のストーリーでははっきり明示されませんが、それらしい流れと感情の揺れ動きによって、はっきりと心では感じられるでしょう。
ソフィーが老婆になって、また元の若い娘に返る様子は、「ソフィーの心次第」や「ソフィーが自分に自信がなかったため、自分の容姿と中身を老婆に置き換えた」というようなソフィーの心情に訴えかけた解釈も多いようですが、この「空」をデートの舞台に選び、また魔法使いを恋の相手に選んだところも、ソフィーが現実から逃れて自信を取り戻そうとする一種の表れのようにも見て取れます。
ストーリーを順次追っていくと、この辺りの「ソフィーがなぜ老婆になったのか?」を探究していく解釈法は、とても豊富な空想を与えてくれます。
この〝ソフィーに見られた現実離れする世界観の謎〟を追ってみるのも、視聴者としては一興かも知れませんね!

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【その6】異世界での出来ごと…

この異世界での出来ごと―ソフィーがハウルの秘密のようなものを見た瞬間―というのが、『ハウルの動く城』のメインテーマに映るのかも知れません。
ハウルもソフィーもどことなく現実逃避している節がないでもありません。
ハウルは自分の置かれた立場に嫌気が差し、ソフィーも現実での自分のあり方に嫌気が差して〝異世界〟や魔法がかったメルヘンチックな世界へと飛び込んだ様子がうっすら見えてくる…。
そうした2人だからこそ、その「現実から離れた異世界」での出来ごとを踏み台にして、また現実世界での自分たちの活気に火をつけたように見受けられるのです。
そう解釈してみると、その後のストーリーの経過も何となくつながってくるような気がします(この辺りはどうぞご自分で探究下さいませ)。
2人がなぜ互いに惹かれ合ったか、またなぜ2人がこのような形で出会ったか…、などの謎の部分が、この異世界での出来ごとに集約されているような気がします。

【その7】少女に戻ったソフィーがハウルにキスをする

ソフィーは異世界から戻り、「ずっと自分を待っててくれた…」と感謝しながらハウルにキスをします。
このときにソフィーは初めて、それまでの自分の情けなさや根暗な部分を踏み越え、自分の正直な気持ちをハウルに訴えかけます。
これまでのソフィーの生活や人生から考えて、あり得ないことが起きた瞬間です。
いえばソフィーはこの「異世界から戻ったとき」を起点にして、一気に〝自信のある娘〟、〝人を正直に愛せる大人の女性〟へと変身したような瞬間、と言ってもよいでしょうか。
それまでのストーリーを反省しながらぜひこの名シーンを、ソフィーとハウルの両方の立場や人生から見てご堪能下さい。

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『ハウルの動く城』感想

私は本作『ハウルの動く城』を放映当時からずいぶん経ってから観たのですが、思ってたよりも面白く、またジブリアニメらしいち密なキャラ立てと、それぞれのキャラクターが個性的に登場・活躍できている数々の場面を観て感動したことを覚えています。

魔法使いがメインのストーリーということでその多くは飛躍し過ぎており、その飛躍感から〝現実離れ〟が目立つ形で、その飛躍についていけない気持ちがその作品への飽きを見せる場合が多いものですが、本作はさすがジブリアニメが自信をもって送れる作品というのもあり、その辺りに無駄な形容・脚色は入れず、とことんストーリーとキャラクターのそれぞれに〝根(ルーツ)〟をつける形で落ち着けています。

この〝根(ルーツ)〟というのがまたその作品自体に重みを保たせ、いつ観ても飽きさせず、また濃厚な味わいを堪能させることのできる強い武器ともなっているのでしょう。

言えばとても魅力的な作品であり、さらにどこか現実に即した重厚な名作です。
ぜひ1度は手に取って、あなたの映画コレクションに加えてほしい逸材です!

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