読書感想文で書きやすいおすすめの本は?中学生向け10選!

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学生のころは、夏休みなどで「読書感想文」の宿題が出されることが多いことでしょう。

文章を書くのが苦手だったり、そもそもどの本を選んだらいいのか悩むこともあるかと思います。

ここでは、そんな中学生のあなた向けに、読書感想文で書きやすいおすすめの本を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

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『イワンのばか』

著者:レフ・ニコラーエヴィッチ・トルストイ
出版社:岩波書店
発売日:2000年10月18日

【簡単なあらすじ】

昔ある国に、軍人のセミョーン、布袋腹のタラース、ばかのイワンと、彼らの妹で啞(おし)のマルタの4兄弟がいた。
兄弟の間に諍いが起きるとねらっていた悪魔は何も起こらなかったのに腹を立て、3匹の小悪魔を使って兄弟にちょっかいを出す。
それでもばかのイワンだけは、いくら悪魔が痛めつけても屈服せず、小悪魔たちを逆に捕まえてしまう。

引用元:wikipedia

【おすすめの理由】
悪魔を題材に採った、なかばオカルト要素も含む民話的な小説です。
また少し哲学的な描写も描かれる、思想文学にもジャンル分けされます。
なのでオカルト小説や、少し難しめの哲学チックな作品を好む人にはおススメです。

有名なロシアの文豪・トルストイによって書かれた傑作でもあり、1度は手に取って読むことをおススメしたいと思いご紹介します。

【読書感想文のワンポイントアドバイス!】
トルストイの小説を読むときは皆そうですが、他のトルストイ作品も読んでみることです。
そして他作品と対照させながら、トルストイ作品の作風や、だいたいの作品の描かれている意図といったものをつかみ取るのが、よい感想文を書くことへの近道といえます
(並行して読む本のおススメ:『イワン・イリイチの死』、『コーカサスの虜』など)。

また、昔の作品の感想文を書くときには、(余裕があればでいいですが)その作品が描かれた時の当時資料を少し参照しておくとよいでしょう。
当時資料というのは、その作品が描かれた時代の世情について記載された資料や、その作品の関連情報が書かれた資料のことです。

そうした当時資料を参考にしながら感想文を書いてみると、「当時にこのような世情や流行があったから、トルストイもその影響を受けてこのようなストーリーを書いたのでは?」などと、少し具体的な、奥行きのある内容を書くことができます。

『君の名は。』

著者:新海誠
出版社:KADOKAWA
発売日:2016年8月15日

【簡単なあらすじ】

私は三葉。
山にかこまれた小さな町で、おばあちゃんと妹の四葉と暮らす、ごく普通の高校生、のはずだった。
そんな自分の人生がイヤになったある日のこと。

「東京のイケメン男子にしてくださーい!」って神さまにお願いしたら、なんと、夢のなかで男の子になっていた!
だけどこの夢、リアルすぎるんですけど!
もしかして私、本当に男の子と入れかわってる!?
ふりがなつきだから小学校高学年から楽しく読める!
出会うはずのないふたりの奇跡の物語。

〈概要を少々〉
新海誠監督で、長編アニメーション映画になった人気作品です。
前作『言の葉の庭』から3年ぶりとなる、新海の6作目の劇場用アニメーション。
興行収入200億円を突破し、宮崎駿監督の『もののけ姫』と『ハウルの動く城』を超え、日本における歴代興行収入ランキング5位(日本映画では2位)となっている。

キャッチコピーは「まだ会ったことのない君を、探している」。
作品の舞台は、秋田県、東京都、長野県、岐阜県。とされている。

―『小説 君の名は。』(角川文庫)―
映画の公開より2か月早く発売された小説版。
著者は新海誠。
出版社の作品紹介文では「原作小説」とされているが、脚本の完成後、映画の制作も終盤になってから執筆されたもので新海自身は「小説版」「映画のノベライズ」「どちらが原作なのかと問われると微妙なところ」と、そのあとがきで書いている。

引用元:wikipedia

【おすすめの理由】
「入れ替わり」や「舞台の急展開的な変遷」、またやや神話を扱ったようなSFがかった構成が見事です。
超自然やオカルト系、不思議をメインに取ったミラクルナイズの小説が好きな人にはぜひおススメです。

映画版にもなっていて参考できるツールが豊富なことと、児童文庫にも書き下ろしで収録されたノベライズが充実しています。
そのため、感想文や本作にまつわるエッセイ等を書くときでも、他作品に比べて具体的な内容を書けると思います。

【読書感想文のワンポイントアドバイス!】
構成がしっかりしていて、人物設定や背景描写にも興味深い工夫が沢山されています。
そのため、キャラクターや、各場面で感動した1つ1つをピックアップして感想を書いていくのも全然アリだと思います。
どのキャラクター、場面、展開から切り口を見つけて書いても、きっとそれなりの魅力的な感想文が仕上がるでしょう。

映画版をはじめ、角川つばさ文庫―角川スニーカー文庫―アライブコミックスなどでも、数々のオマージュ作が出版されています。
感想文を書くときのよい情報が多角的に得られることでしょう。

『二分間の冒険』

著者:岡田淳
出版社:偕成社
発売日:1991年7月1日

【簡単なあらすじ】
たった二分間で冒険?信じられないかもしれません。
でもこれは、6年生の悟に本当におこったこと。
体育館をぬけだして、ふしぎな黒ネコに出会った時から、悟の、長い長い二分間の大冒険が始まります。
昭和60年度うつのみやこども賞受賞。

【おすすめの理由】
冒険ファンタジーの掘り出し物的な作品です。
それでいて、けっこう小さい空間の中での緻密な驚きや発見が、こと細かに描かれます。

壮大なスケールを持つ作品を「感想文のネタ」にするのが苦手な人には、実にうってつけの作品なので、ぜひ1度手に取って読んでみて下さい。
一人称視点がとくべつ生きた作品ですので、感情移入しやすく、読んでいるうちに実にいろいろな感想がわき上がってくることと思います。
そうした感動や印象の1つ1つを感想文を書くときの要素にすれば、おそらく感想文も書きやすいでしょう。

【読書感想文のワンポイントアドバイス!】
まず、「自分も悟と一緒に冒険している」と錯覚してみて下さい。
1人部屋でなされるような、緻密な冒険を扱うこの手の作品の感想文を書くときは、まず陶酔(とうすい)して読むことが最も効果的です。

そうして悟の気持ちになったつもりでストーリーを読んでいき、次には「もし自分がこんな冒険・ファンタジーの世界に埋没したら、どんな行動に出るだろう?」と、空想を膨らませてみて下さい。
そこから得られるさまざまな感想をそのまま文章にすることで、あなた独自の素直な感想文、または奇抜(きばつ)な感想文ができあがるでしょう。

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『狐笛のかなた』

著者:上橋菜穂子
出版社:理論社
発売日:2003年11月1日

【簡単なあらすじ】
小夜は12歳。
人の心が聞こえる〈聞き耳〉の力を亡き母から受け継いだ。
ある日の夕暮れ、犬に追われる子狐を助けたが、狐はこの世と神の世の〈あわい〉に棲む霊狐・野火だった。
隣り合う二つの国の争いに巻き込まれ、呪いを避けて森陰屋敷に閉じ込められている少年・小春丸をめぐり、小夜と野火の、孤独でけなげな愛が燃え上がる…。
愛のために身を捨てたとき、もう恐ろしいものは何もない。

【おすすめの理由】
ヒューマンドラマや、感動系の作品が好きな人には超おススメしたい作品です。
なかばライトノベルスに似た軽快な表現が、「愛」や「孤独(こどく)」といった重いテーマを簡潔にしてくれています。

中学時分に読んでもじゅうぶん感動が伝わる、これも掘り出し物的な感動作です。
孤独をテーマに扱った上で、簡単な表現とキャラクターの気持ちの描写により、普段から人が持つ「愛」のあり方や、その愛から生まれる優しさについて、とても感動的に物語ります。

設定や舞台にはややSFがかった神話的要素が組み込まれていますが、誰でも普段に経験している「愛」や「孤独」について問うのがメインのテーマです。
そのため、感想文を書くときでも書くべき大罪やアイデアが次々わき出てくるでしょう。感想文を書きやすい作品だと思います。

【読書感想文のワンポイントアドバイス!】
感想文に取り組む前に、自分の日常を振り返ってみて、普段どんなことに感動しているか、喜怒哀楽を覚えているか、といったことを、簡単にメモ書きしておくとよいでしょう。
これは日記のような感じで大丈夫。
このメモ書きの1つ1つが、感想文を書くときの重要な要素となってくれます。

ストーリーを追いながら、主人公小夜の心情の変化に注目してください。
それについて思うこと・感じることを書くといった「キャラクターデザイン的な感想文」でもよいでしょう。
また、ストーリーそのものを読むうちで、各場面での感動を素直に書きつづっていっても、じゅうぶん立派な感想文ができると思います。
「好きな人・大切な人のためなら捨て身になれる」という気持ちがどんなものかを考えただけでも、魅力的な感想文を書くための貴重な題材が得られるでしょう。

『怪人二十面相』

著者:江戸川乱歩
出版社:ポプラ社
発売日:2005年2月1日

【簡単なあらすじ】

ロマノフ王家の大ダイヤモンドを、近日中にちょうだいに参上する 二十面相―ゆくえ不明だった壮一君の、うれしい帰国のしらせとともに、羽柴家に舞いこんだ予告状。
変装自在の怪盗は、どんな姿で家宝を盗みに来るのか。
老人、青年、それとも…。
怪人「二十面相」と名探偵明智小五郎、初めての対決がいま始まる。

〈怪人二十面相の人物像を少々〉
二十面相は「変装がとびきり上手」で、「どんなに明るい場所で、どんなに近寄ってながめても、少しも変装とはわからない、まるで違った人に見え、老人にも若者にも、富豪にも乞食にも、学者にも無頼漢にも、イヤ女にさえも、まったくその人になりきってしまうことが出来る」、「賊自身でも、本当の顔を忘れてしまっているのかもしれない」という大怪盗であり、「まほうつかいのようなふしぎなどろぼう」である。

黒マントにタキシード、黒いアイマスクが二十面相の有名なイメージだが、これは「少年倶楽部」の挿し絵に描かれた姿であり、映画やドラマではたびたび採用されても、乱歩の原作中に登場したことは1度もない。

名探偵明智小五郎や、彼のひきいる少年探偵団がライバル。
上述したとおり変装の天才で、声色も自由に変えることができる。
年齢は30歳前後。
「二十面相」という名前であるが実際には二十以上の顔を持つ(彼は一作平均4.44回、シリーズ合計で111回もの変装をしている《ポプラ社版のみのカウントによる》)。

引用元:wikipedia

【おすすめの理由】
探偵小説やミステリー作品が大好きな人には、ぜひおススメしたい1作です。
怪人二十面相と名探偵・明智小五郎との一騎打(いっきう)ち。
また、少年探偵団との絶妙な駆け引きを読むだけでも、感想文を書くときの題材が自然と得られるでしょう。

江戸川乱歩という作家の作品は、実に子供向けの作品から大人向けの作品まで幅広く、その特徴から、年齢層を問わない多くの読者に「読みやすさと感動」を提供します。
その点でも、感想文を書くための題材にするには「うってつけの作品」といってよいでしょう。

【読書感想文のワンポイントアドバイス!】
怪人二十面相の正体を追及していくような気持ちで読むと、それだけで本作の具体的な内容についての感想文を書くことができると思います。

視点を当てるべきキャラクターは文字通り、
●怪人二十面相
●明智小五郎
●少年探偵団
の3者でしょうか?

それぞれのキャラクターの立場に立って、そこで自分が思う・感じる印象やことがらをそのまま素直に書いていけば、それで立派な感想文が仕上がります。

・怪人二十面相の気持ち・立場に立つとき
明智小五郎や少年探偵団の存在がジャマになる。
自分がもしこの怪人二十面相だったら、この明智小五郎と少年探偵団に対して、どんな思いを持つだろうか?
またどんなふうにして、怪盗(ぬすみ)という自分の仕事をやりとげようとするだろうか?

・明智小五郎の気持ち・立場に立つとき
怪人二十面相の正体はいったい何なのか?
彼の手口はいつも用意周到で、いつもいつも、キレイに怪盗の仕事がやり終えている。
では、どんな手口を使えばこんなふうな常勝的な成功をおさめることができるのだろうか?

・少年探偵団の気持ち・立場に立つとき
(この場合は子どもが持つような、純真な性格・心を思いださなければなりません)。
怪人二十面相はいったい何者?
宇宙から来た人?
それともウルトラマンとかに出てくる怪獣の仲間?
またそれとも、僕ら少年の気持ちや夢から現れたような、幻想的な怪物なのか?
はたして、捕まえることはできるの?

とりあえず3者の立場に立って感想文のネタを考えてみるとき、こんな空想や書く内容の題材を拾ってみると面白いかもしれませんね。

『ガリヴァー旅行記』

著者:ジョナサン・スウィフト
出版社:岩波書店
発売日:2001年3月16日

【簡単なあらすじ】

船医のガリヴァーが航海に出て体験したふしぎな国々「小人国リリパット」「大人国プロブディンナグ」での奇想天外な事件を記した旅行記。
豊かな空想力と強烈な社会風刺で、世界中のおとなと子どもに愛読されてきた名作。
発表後から後年、何度も映画化されている。

~第一篇 リリパット国渡航記(リリパットこくとこうき)~
(1699年5月4日―1702年4月3日)
リリパット国とブレフスキュ国は、ガリヴァーによる空想の冒険譚(ぼうけんたん)の第一篇に関わる国々である。
両国は、南インド洋にあり、約800ヤードの海峡を挟んで隣接している。
両国の全国民は、常人の1/12程の身長しかない小人で、彼らの関心事も小さく取るに足らぬものであるが、スウィフトの時代の典型的なイギリス国民のように、道徳には公正であり、神を畏れ、正直である。

~第二篇 ブロブディンナグ国渡航記~
(1702年6月20日―1706年6月3日)
第二篇では、ガリヴァーは、あらゆる物が巨大な、巨人の王国ブロブディンナグ国に上陸するなど、リリパット国でのガリヴァーの冒険とは正反対である。
ブロブディンナグ国王妃が登場。

王妃は、ガリヴァーに大いに愛着を寄せ、住居として人形の家のように家具を備えた木箱を与えるなどする。
ある種の愛玩動物(あいがんどうぶつ)か人形のようにではあるが、非常によく待遇(たいぐう)する。

ガリヴァーは、おもちゃとして扱われていることに気付いておらず、リリパット国への渡航記でのように、彼自身は実際の境遇(きょうぐう)より遥かに重要な存在であると考えている。

~第三篇 ラピュータ、バルニバービ、ラグナグ、グラブダブドリッブ及び日本への渡航記~
(1706年8月5日―1710年4月16日)
第三篇を占めるラピュータ、バルニバービ、ラグナグ、グラブダブドリッブおよび日本は、学究生活と科学とその他の諸々の事柄を風刺している。
ラピュータで扱われているテーマは、王立協会への痛烈(つうれつ)な風刺(ふうし)と、更にはニュートンへの皮肉(ひにく)であったと広く考えられている。

引用元:wikipedia

【おすすめの理由】
ジョナサン・スイフトの有名な『ガリヴァー旅行記』!ファンタジー系の冒険作品です。
夢があり、感動があり、さらには小人という設定で日常の世界が「巨大なオブジェのような、膨大した世界」にしてしまいます。
もう読んでいるだけでいくつかの感想がわき上がってきてしまう、そんな作品です。

冒険モノが好きなキミには、ぜひ読んでほしい作品です。
内容が奇想天外なものなので、感想文にもその奇想天外さがさく裂した「面白い魅力」が飛び交うでしょう。

【読書感想文のワンポイントアドバイス!】
かなりの長編ですので、○○章についてだけ感想を書く、という方法もおススメできると思います
(さいわい3章からなる作品ですので、感想を書くときの題材探しも簡単です)。

このときも、登場する各キャラクターの行動や心の動きに目をおいて、お気に入りのキャラクターについて感想を書くのもアリと思います。
かえって全体的な感想を書くより、その1部分だけをピックアップして感想を書くという方法の方が、具体的で、自分にとっても魅力的な感想文が仕上がるかと思います。

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『12人の悩める中学生』

著者:木堂椎
出版社:角川グループパブリッシング
発売日:2008年7月25日

【簡単なあらすじ】
都心から電車で1時間ほど。鹿ノ丘中学は、埼玉県所沢にある郊外のごくごく平凡な中学校だ。
悩める少年少女たちが、少しでも人生を満喫しようとしのぎを削り日々を過ごしている。
4月、ポジションが大きく左右される恐怖の不確定要素、クラス替えが発表された。
同じ組に集められた、ボスチューバンガリベンドーテー…。
3年F組24名の命運はいかに?

中学生活最後の12ヶ月を12人の男女の視点で綴った、超リアル学園小説。

【おすすめの理由】
中学校が舞台なので、中学生の諸君なら、普段の生活がそのまま役に立つ学園ものミステリーの傑作版です。
ややオカルト要素とホラー要素が加えられていますが、ギャグやユーモアも浮き立っていて、読んでいて面白さが先に来ると思います。
その浮き沈みするストーリーのせいで、またいろいろな感想もわき起こってくることと思います。

【読書感想文のワンポイントアドバイス!】
自分を、この3年F組に投入してストーリーを読んでいくと面白いでしょう。
ストーリー自体がすでに独特の世界観をもっていますので、その「独特なストーリー展開」の中でありとあらゆる空想を発揮させてみて下さい。
まずは作品世界に埋没(まいぼつ)して読んでみるとよいでしょう。

そして読むうちに、お気に入りのキャラクターが登場したら、前もってクラスに投入しておいた「3年F組のキミ」と対談させたりして、さらにストーリー中の出来ごとを味わってみると、とてもリアルな感想文ができあがるでしょう。

『読書の時間に読む本』

編集:西本鶏介
出版社:ポプラ社
発売日:2003年4月1日

【簡単なあらすじ】
いま注目の「朝の読書」に最適の読書入門。
読んでおきたい名作・傑作を学年別に10編収録。
中学1年生では、あまんきみこ、桂文我、山本有三、今西祐行、灰谷健次郎、安房直子、松谷みよ子、那須正幹らの作品を収める。

【おすすめの理由】
教科書的な本ですので、読書を楽しむときの本や、感想文を書きやすい本を、もう1度振り返って確認したいという人にはおススメです。

本作は主に中学1年生を対象にして製作されています。
読書の基本的な姿勢や、中学生時だからこそ読んでおきたい傑作が、厳選して収録されていますので、いえば中学から高校にかけての、いつの時期に読んでも通用する本です。

感想文が上手く書けるようになるための、題材的な内容がいっぱいです。
ぜひ1度手に取って、あなたの心の栄養にしてみて下さい。

【読書感想文のワンポイントアドバイス!】
本作に収められている作品の中から、お気に入りの作品を選んで、それについての感想を書く形でよいと思います。
収録作品の全てに言えることですが、キャラクターの魅力を題材にとって書く感想文と、キャラクターを取り巻く背景(展開)に焦点を当てて書く感想文の、2通りがあります。
これも、あなたが気に入った方を選んで書くとよいでしょう。

『小説 天空の城ラピュタ〈前篇〉』

著者:亀岡修
出版社:徳間書店
発売日:1986年5月1日

【簡単なあらすじ】

少女シータは、政府の特務機関に捕らえられ飛行船に乗せられていた。
彼らの狙いはシータが亡き母から受け継いだ、謎の青い石だった。そこへその石を同じく狙う海賊ドーラ一家の襲撃があり、逃げようとしたシータは誤って飛行船から落ちる。
シータは石が放つ不思議な光に包まれて気を失いながらゆっくりと落ちて行き、鉱山で働く少年パズーに助けられる。
幻想的かつ、スリル満点のストーリーが、それから始まる…。

引用元:wikipedia

【おすすめの理由】
幻想作品、SF作品、などが好きな人にはとくにおススメできる作品です。
ジブリ作品・映画がもとから好きな人は、さらに感想文も書きやすいでしょう。
ジブリ作品でおなじみ『天空の城ラピュタ』。
ジブリ作品・映画は、ことに人の感動を呼び起こしやすく、その独創的な世界に、共感させる形で視聴者・読者を魅了します。

そう本作は小説ですが、先にこのジブリ作品・映画を参照してから「思うこと・感じること」を書く、というお得な手法を取れます。
これだけで、活字で読むのが苦手な人には「感想文書くための大きな題材」が手に入ります。
また同時に絵や音響をもって本作を楽しめることにより、本作の大意をさらに具体的につかむことができるでしょう。

【読書感想文のワンポイントアドバイス!】
ストーリーを読んであなたが魅力的に思ったシーンを選び取り、それについての感想をまずは思いのままにメモしてみて下さい。
その「シーンを切り抜いて感想のメモ書きをする」という行為を繰り返していき、そのいくつかのシーンごとのメモ書きが集まれば、その集まったメモ書きをまとめて1つの文章にしていきます。
この文章にあなた独自の脚色や、あとあとで思いついたさらなる感想を肉づけすれば、かなり魅力的で、具体的な感想文ができあがるでしょう。

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『宝島』

著者:ロバート・ルイス・スティーヴンスン
出版社:岩波書店
発売日:2000年10月18日

【簡単なあらすじ】

物語は、ある海辺のさびれた宿屋に、ビリー・ボーンズという、顔に刀傷があり大きな箱を抱えた謎の大男が現れるところから始まる。
宿屋の息子のジム・ホーキンズ少年が本作の主人公であり、また語り手である。
ビリー・ボーンズは「片足の男」にひどく脅えており、ホーキンズ少年に「片足の男に気をつけろ。
片足の男が現れたら、銀貨をやるからすぐ俺に知らせろ」と言いつける。

ある晩、一枚の紙切れを見せられたところショックにより死んでしまった。
ホーキンズ少年は地元郷士のトレローニとリブシー医師とともにボーンズの箱を調べ、帳面から彼がかつてフリント船長という海賊の船の一味であったこと、海賊団は集めた財宝を大西洋のある孤島に隠したことを知り、そしてその島の位置を記した地図を見つける。
ジム少年は、トレローニさんや医者のリヴィシー先生とともに、海賊フリント船長がうめた莫大な財宝を探しに出帆する。
ぶきみな1本足の海賊シルヴァーの陰謀にまきこまれ、はげしい戦いが始まる…。手に汗にぎる海洋冒険小説の名作。

引用元:wikipedia

【おすすめの理由】
西洋の冒険小説です。
一般的に児童文学に部類分けされますが、アクション要素の多彩さや、冒険譚に際するいくつもの教養的な描写には、児童文学だけではとどまらない、貴重なテーマが盛り込まれているとも言われます。

まず、冒険小説が好きな人、今の自分の生活や価値観を変えてみたいと思っている人、奇想天外な世界に浸って陶酔したい人、にはぜひおススメの作品です。

内容そのものに、実に多くのストーリーやアクションが組み込まれていることから、感想文を書くときのネタはおそらく尽きないでしょう。
感想文を書くためだけに読むのではなく、ちょうど思春期という、価値観が移り変わっていく時期に、ぜひ読んでほしい1作です。

【読書感想文のワンポイントアドバイス!】
本作にはいくつかのオマージュ作品・スピンオフ作品(派生作品)がありますので、ぜひそちらを1度読まれてから感想文を書くのもアリと思います。
たとえば『新宝島』は、昭和22年に手塚治虫が発表した漫画として書き下ろされており、漫画だけあってそのストーリーは読みやすいです。
本作とは内容が違いますが、そのストーリーの中心になっている冒険やアクションの要素は同様ですので、ぜひ参考にしてみて下さい。

あなたが読んでいて1番に共感できるのは、おそらく少年・ジムの心境と行動でしょう。
このジムに自分の心を乗り移らせて、いかにも自分がジムと一緒に新世界へ「宝探しの冒険」をしているような、そんな夢のような世界を想像しながら、感想文のネタを探してみて下さい。

たとえば、ジムが作中で探す「宝物」が、日常で生活している自分にとっては何になるのか?
この辺りを想像しながら感想文を書くと面白いかもしれませんね。


↓参考書籍↓
【1】『読むことは生きること―読書感想文の書き方 中学生向き』

著者:紺野順子
出版社:ポプラ社
発売日:2000年5月

【2】『本、読もっ!―青少年読書感想文全国コンクール第50回記念book』

編集:毎日新聞社
出版社:毎日新聞社
発売日:2005年1月

【3】『ぼくらの作文コンクール』

編集:宗田理
出版社:角川書店
発売日:1992年6月

【4】『夏休みの読書感想文―実例から学べる書き方・まとめ方』

著者:井沢忠夫
出版社:大泉書店
発売日:1990年7月

【5】『樋口裕一のカンペキ作文塾 ニュースで「読む」「書く」「考える」』

著者:樋口裕一
出版社:朝日新聞出版
発売日:2006年05月

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