となりのトトロのあらすじと感想を語り尽くす!8つの名シーンまで一挙公開!※ネタバレ解説

となりのトトロ

『となりのトトロ』は宮崎駿監督作品で1988年に公開された、『風の谷のナウシカ』から4作目にあたる劇場映画化作品!
未だに日本を問わず世界各国で著名を唱える〝ジブリアニメ屈指の名作〟と言われる不朽の1作です。

日髙のり子と島本須美がダブル共演した作品でも知られますが、あの『風の谷のナウシカ』のヒロイン・ナウシカ役をした島本須美と、そのナウシカ役を巡ってのオーディションで好戦した日髙のり子とのエピソードは記憶に新しいもの。

今回はこの『となりのトトロ』の魅力と名シーンを、独断の感想を交えて一挙公開したいと思います!

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『となりのトトロ』詳細「My Neighbor Totoro」

【DVD】

監督:宮崎駿
販売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
発売日:2014年7月16日

【本】

著者:宮崎駿
出版社:徳間書店
発売日:1988年6月1日

概要

昭和30年代前半の日本を舞台にしたファンタジー。
物語は、田舎へ引っ越してきた草壁一家のサツキ・メイ姉妹が、子どもの時にしか会えないと言われる不思議な生き物・トトロとの交流を描いていくストーリー。

別冊宝島には1988年のサブカル・流行の1つとしてとなりのトトロが紹介されている。

主なキャラクター・声優

サツキ(草壁サツキ)/声優:日髙のり子
草壁家の長女。
黄色いシャツにオレンジ色のオーバーオールスカート。
中盤からは薄黄色いノースリーブのワンピースに白いサンダルを履いている。

親思いで聞き分けがよく、妹の面倒を見たり、寝坊する父親に代わって家事もこなす。
トトロとは、雨の日にバス停留場で初めて対面した。
名前の由来は皐月(5月)から。

メイ(草壁メイ)/声優:坂本千夏
草壁家の次女。
白いシャツに濃いピンク色のノースリーブのワンピース。
中盤からは薄いピンクのノースリーブのワンピースに赤いサンダル姿。
4歳。

姉のサツキと同じく親思い。
努力家で聞き分けのいい姉とは対照的に、聞き分けが悪く言い出したら聞かない頑固な性格。

物語の終盤、家からかなり離れた母の入院先へトウモロコシを届けようとして迷子になってしまい、サツキがトトロの力を借りて探しに出ることになった。
名前の由来は英語で五月を表すMayから。

お父さん(草壁タツオ)/声優:糸井重里
サツキとメイの父。
180cm。
32歳。
東京にある大学で、非常勤講師として考古学を教え、生活費を稼ぐため翻訳の仕事(主に中国語)もこなす。
優しいが、寝坊する癖があるなど少しおっちょこちょいで頼りない。

お化け屋敷に住むのが小さいときから夢だったと語っている。
いついかなる時も子供心を忘れない。

トトロとは会ったことはないが、二人の娘の目撃談を疑っておらず、塚森の主と考えている。

お母さん(草壁靖子:くさかべやすこ)/声優:島本須美
サツキとメイの母。
優しく穏やかな性格。
体が弱く、「七国山病院」に入院している。
演出覚書には「胸を病んで入院中」とあるが、作中では靖子の病名は明言されていない。
エンディングでは、無事退院した姿を見せている。

トトロ(大トトロ)/声優:高木均
森の主であり、この国に太古より生き、巨大なクスノキに住んでいる生き物。
毛色は灰色で、たいてい塚森にあるオオクスの虚で眠っている。
子供にしか見ることができない。

メイに名前を聞かれた時、うわのそらで眠たげに「ドゥオ、ドゥオ、ヴォロー」、という野太い声を上げ、これを返事と解釈したメイが「トトロって言うのね」と思い込んだことによる。
初期の設定での名前は「ミミンズク」。
年齢は1302歳。
身長は2m。

中トトロ
毛は青く、よく木の実が入った袋を持っている。
小トトロより一回り大きく、胸には大トトロと同じ模様がある。
小トトロと同行中にメイに発見され、追いかけられた。
初期の設定での名前は「ズク」。
年齢は679歳。

小トトロ
毛は白い。
普段は半透明で姿を消すことができる。
中トトロと一緒に行動する。
3匹の中では最初にメイに発見され、追いかけられた。
普段は手は描かれていないが、オカリナを吹いたりする際に毛の中から伸び出している。
初期の設定での名前は「ミン」。
年齢は109歳。

ネコバス/声優:龍田直樹
身体がボンネットバスのような巨大な雄ネコ。
ボンネットにあたる部分が頭で、背中が空洞になった胴体は柔らかな毛皮に覆われた座席になっている。

爛々と光る眼がヘッドライト、額の両サイドのネズミがマーカーランプになっており、12本の足で水上、電線など、場所を選ばず風のように高速で走り、森の中を抜けるときは木々が脇に避けて道を空ける。

トトロ同様、子供にしか見えないが、走り去る姿に犬が反応して吠え付いたり、送電線に留まっていた小鳥たちが接近に応じて飛び立つ描写がある。

まっくろくろすけ(ススワタリ)
草壁家に住んでいた、イガ栗のような形に白い目をした黒い生き物。
おばあちゃんはススワタリと呼んでいる。
家中をすすと灰だらけにしてしまう。

後年のスタジオジブリ作品『千と千尋の神隠し』においても、釜爺の助手として石炭運びをするススワタリが登場するが、こちらには細い手足が生えている。

おばあちゃん/声優:北林谷栄
カンタの母方の祖母。
草壁家が引っ越してくるまで家を管理していた。
サツキとメイを本当の孫のようにかわいがり、2人の面倒をよくみてくれる。
畑でいろいろな野菜や花を育てている。
小さい頃にはススワタリが見えたという。

カンタ(大垣勘太)/声優:雨笠利幸
サツキのクラスメイト。
身長はサツキより少し低い。
よく家の仕事を手伝っている。

純情で照れ屋な性格で、都会から来たサツキが気になる様子だが素直になれなかったものの、次第に大雨の中メイを連れて立ち往生していたサツキに無言で傘を押し付けて走り去ったり、メイが迷子になった時には途方に暮れるサツキの前に駆けつけるなど、不器用ながら気を使う様子も見せている。

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―音楽―

オープニングテーマ
「さんぽ」
作詞:中川李枝子/作曲:久石譲

エンディングテーマ
「となりのトトロ」
作詞:宮崎駿/作曲:久石譲

イメージソング
・「風のとおり道」
作詞:宮崎駿/歌:杉並児童合唱団
・「すすわたり」
作詞:中川李枝子/歌:杉並児童合唱団
・「おかあさん」
作詞:中川李枝子/歌:井上あずみ
・「まいご」
作詞:中川李枝子/歌:井上あずみ
・「ねこバス」
作詞:中川李枝子/歌:北原拓
・「ふしぎ しりとりうた」
作詞:中川李枝子/歌:森公美子
・「ドンドコまつり」
作詞:W.シティ制作部/歌:井上あずみ
・「小さな写真」
作詞:宮崎駿/歌:久石譲

―作品の経緯―

〈サツキとメイの誕生〉

宮崎によれば、当初女の子がトトロに出会う場面について、雨のバス停の時と昼間の時との2つの場面を思いついてしまい悩んでいたところ、映画化決定の1年前に入って主人公を2人の姉妹にすることを思いつき、サツキとメイの2人が生まれたという。

現在のスタジオジブリのプロデューサーである鈴木敏夫は、2008年7月12日放送の特別番組において、「もともと同時上映の『火垂るの墓』ともども60分の尺の予定が、『火垂るの墓』が90分に延びることになったので、じゃあトトロも80分以上にしようって話になった。

どうやって20分も延ばすか悩んでいたが、宮崎監督が『主人公を姉妹にすれば、20分くらい延びるだろう』と言い出し2人になった」と語っている。

〈企画の難航〉

宮崎は『天空の城ラピュタ』の公開を終えた後、1986年11月に「トトロ」の企画書を徳間書店に提出する。

しかし、舞台が昭和30年代となっていることや題材が地味であることに加え、当初60分程度の中編映画として企画されたために単独での全国公開は難しかったことから、制作企画会議において承認を得るまでには至らなかった。

そこに、高畑勲が検討していた『火垂るの墓』を同時上映する案が浮上し再度企画を持ち込んだ。

『火垂るの墓』の原作小説を刊行している新潮社が企画に賛同し『火垂るの墓』の出資、製作にすることとなり、徳間書店と新潮社の共同プロジェクトとして中編2本体制が確立することとなった。

〈公開後〉

宮崎は、「登場人物たちは作品完成後も年々自分の頭の中で年を重ねており、現在では主人公も嫁いで元気に暮らしている」と述べている。

「(宮崎の中では)そのまま若いままではいないです。
もうあの人たち(さつきとメイ)はすっかりもう成人になってます。
すっかりいい娘になって、その後結婚した後は、知らない(笑)」という。

―反響―

観客動員数は約80万人。
配給収入が5.9億円と『風の谷のナウシカ』を大きく下回り公開当時は振るわず、興行的には外れてしまう(この失敗のおかげで資金回収のために『魔女の宅急便』が製作されることになった)。

しかしキネマ旬報の「日本映画ベストテン」第1位など、各種日本映画関係の作品賞を獲得。
更に1989年4月28日以降、日本テレビ放送網の『金曜ロードショー』でジブリ最新作公開年の夏、最新作公開日前夜の放送日等に放映されており、毎回高視聴率を記録する。

1997年6月27日にはブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメントよりビデオが発売され、発売後約1ヶ月で100万本を出荷するヒットになった。

2005年開催の「愛・地球博」では、本作に登場した「草壁家」が『サツキとメイの家』として再現され、長久手会場に建設された。

―主な受賞歴―

●第3回AVA国際映像ソフトフェア ビデオ部門アニメビデオ賞
●第12回山路ふみ子映画賞 映画賞
●第13回報知映画賞 監督賞
●1988年度キネマ旬報ベストテン 日本映画ベストテン第1位、読者選出日本映画ベストテン第1位、読者選出日本映画監督賞
●1988年度毎日映画コンクール 日本映画大賞、大藤信郎賞
●第29回優秀映画鑑賞会会員選出ベストテン 日本映画第4位
●第31回ブルーリボン賞 特別賞
など。

引用元:wikipedia

【簡単】3分でわかる『となりのトトロ』のあらすじ

小学生のサツキとその妹・メイは、入院している母親の付き添い看病のため、父親と一緒にある農村へ移り住んでくる。
その引っ越し先では、都会では見られないきれいな景色や美味しい空気が満喫でき、サツキもメイもともに喜んでいた。

サツキ一家が住むことになった家屋は、所々きれいにしてあるが、また1つ所に空き家のような物置があった。
そこで掃除中、サツキとメイは「まっくろくろすけ」とあだ名をつける妖精のような生き物を見た。

そんな〝不思議体験〟を少しだけしたあるとき、メイは草むらにある〝抜け穴〟を見つけ、その中をどんどん進んでいく。
すると行った先には「大きなヌイグルミのような、森の妖精」がいた。

それがトトロだった。

トトロはメイが自分のお腹に乗っても昼寝を続けるという、とても度量の大きな妖精。

メイも安心したのか、そのトトロのお腹の上でしばらく眠ってしまう。

やがて眠りから覚め、戻ったメイがサツキと父親にそのことを報告したところ、2人とも半信半疑に近かった。

そうしているうちに、サツキにも転機がやってくる。

ある梅雨の夜、サツキはメイを連れて最寄りのバス停まで父親を迎えに行った。

メイは疲れてサツキにおんぶされながら眠っている。

そこに、あのトトロが葉っぱを傘代わりにしてやってきて、しばらくサツキの横でぼうっと立っている。

サツキは少し身震いしながらじっとしていたが、そのトトロがびしょ濡れになってしまっているのを確認し、父親用に持ってきた黒い傘を貸してあげる。
するとトトロはお礼にと、サツキに木の実をくれた。

サツキとメイはともに〝不思議な体験〟をしてしまったことで、「トトロはいる」という認識のもと、トトロがくれた木の実を庭にまき、その実がグングン育つことを本気で期待し始める。

実をまいてからある夜に、サツキとメイは何匹もの大・中・小のトトロが庭を歩き回っているのを見かけた。
その儀式のようなものが功を奏してか、まいた木の実が芽をグングン伸ばして巨木になっていった。

そこへやってきた猫バスにトトロと一緒に乗り込み、サツキとメイは空へと旅立っていく。

しかし翌朝起きてみると、巨木がなく、まいた木の実だけが小さい芽を出していた。

「昨日起きたことは、夢だけど夢じゃない」

2人はそう確信し、またトトロに会えるのを楽しみに待つ。

そんなとき、母親の体調が悪化する。
その事情を聞いたメイはその寂しさから駄々をこね、サツキを困らせて喧嘩してしまう。
しかし気丈を装うサツキもやはり母親への気持ちに苛まれ、つい自分も悲しくなって泣き崩れる。

「1人でも病院にお母さんに会いにいく!」

そう決めたメイは、かねてより母親に渡したがっていたトウモロコシを抱え、1人で自宅から母親の入院する病院まで出かけて行った。

けれど途中で迷子になり、気づいたサツキが幾ら捜索しても見つからなかった。

村人も総出で探してくれるが見つからない。

どうしようもなくなったサツキはトトロを思い出し、今度はトトロに妹を助けてくれるようにと願う。

するとトトロは猫バスに乗ってやってきて、サツキを乗せて一緒にメイを探しに行ってくれた。

すると迷子になっていたメイをすぐに見つけることができ、今度はそのままメイを乗せ、母親がいる病院まで飛んでいった。

参考元:http://www.geocities.jp/akutamako/totoro.htmlhttps://ja.wikipedia.org

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『となりのトトロ』7つの魅力

【その1】子どものときにだけ見える…

ジブリアニメでは主に〝子ども向け用のアニメ〟がメインで制作されてきました。
その中でもこの『となりのトトロ』は、抜群の「夢の構成」を前衛に掲げており、まさに子どもが見る夢そのものの発想を見事に再現しています。

この「子どものときにだけ見える…」というフレーズは、おそらく皆さん誰もが経験されたことと思いますが、幼少期から少年・少女期に覚える「現実から夢想への飛躍」のようなものを色濃く反映させ、その飛躍によって象られていく神秘的なストーリーを仕上げているように思います。

本作のこの「神秘的で、現実に見ることのできる極限の不思議」を、ぜひ本作を実際にご覧になって楽しんでみて下さい。

【その2】大胆な発想の魅力!

猫バスやトトロに見られるものですが、現実には考えられないような、「こんな生き物や妖精がいたら楽しいだろうなぁ」といった、これも子どもの頃に追いかけた夢想の世界が織りなす、奇抜かつ無限の発想が楽しめます。

主にメイが演出してくる〝好奇心の塊〟を突きつける冒険・探究には、アニメならずもこの現実でぜひ真似してみたい〝大胆ながら夢のある空想の産物〟があると言ってよいでしょう。

かなり上手く描写しているなぁと思わされる点は、4歳のメイと、12歳のサツキとの描き方・表現の仕方に違いがある点です。

やはりサツキはお姉さんであるぶん〝しっかりしなきゃ〟というメイへの姿勢もあって半ば「夢を見る際」でも現実への視点を忘れていません。

ですがこれがメイになると、1度好奇心を煽られると、もう〝夢1直線の姿勢〟で後を振り返らず、そのまま「自分の理想」へ向けて突っ走っていきます。

この微妙な違いですが、幾ら「大胆な発想」と言っても実にジブリらしい〝現実的な観点も忘れず描くこと〟の根強さが生きていて、その辺りが〝アニメをアニメとして飛躍させない、現実でも通用するロマンス〟をしっかり描き切っているように思われます。

【その3】田舎の景色のほのぼのさ

サツキとメイは、田畑や山景が広がる〝すっかり田舎の空間〟へ引っ越してきます。
そこで見るもの・聞くもの・感じるもの全てが真新しく、移り住んだ当初は実にイキイキとした、子どもらしい柔軟な活気をもって飛び回ります。

この辺りの場面も映画の枠を超えて現実的で、「ああ自分たちも田舎に帰ったときはこんな感じで遊んでいたなぁ…」と回想させられるほど、何かほのぼのとした懐かしさのようなものを思わせてきます。

川のせせらぎや山の声、青い空に高く透き通った鳥の声や、はたまた夕暮れの空や山には、遊び疲れた後に子どもが帰ろうとする少しだけ寂しい感じ…。

本当にいろいろな空間や記憶の場面とが入り混じるように再現されて、それが田舎を舞台に展開されていくということで、さらに視聴者にもノスタルジーを振り返らせてくる〝少年期を思わす強い魅力〟となっているのでしょう。

【その4】サツキとカンタの淡い初恋…

サツキは引っ越してきたばかりのとき、近くに住むおばあさんの自宅で、カンタという少年に出会います。
サツキは女の子らしい振舞いで、「こんにちは!」と快く挨拶しますが、カンタはこれまた男の子らしい振舞いにより、あっかんべーをしてよそよそしく立ち去ります。

「気になっている女の子に対する男の子の素振り」というのを、ここでもしっかり再現してくれており、こういうシーンもまた、「僕/私にもあったなぁ…」というような懐かしい気持ちにさせてくれますね。

それからストーリーが進むにつれ、段々2人の距離が緊密になっていき、ストーリー後半では、メイを探すのを一緒に手伝ってくれるというほどの友だちの仲にまで進展しています。

宮崎駿監督はこの『となりのトトロ』を振り返って、「あの人たちも大人になります。
いい娘になって、今ではもう誰かと結婚しているでしょう」と締めくくっていますが、「おそらくサツキの結婚相手はこのカンタじゃないか?」と想像させられるほど、いえば〝その後のストーリー〟が気にかかる仕上がりにしてくれているのです。

ぜひ本作のストーリーに映らない(たとえば)〝その後の展開〟なども想像しながら、登場人物同士の絡み合いを楽しんでみるのも一興でしょうか。

【その5】夢をどこまでも追いかける!

サツキとメイの2人はトトロに出会ってから、実にさまざまな夢の世界・空想を楽しむようになります(正確には「楽しめるようになる」でしょうか)。

「夢の世界はこの現実の世界にこそある!」という姿勢がありありような幻想感が、観ている視聴者にも伝わってくるような、そんな不思議な世界の確立が思わされます。

アニメならではの飛躍というものをこの現実でも感じさせてくれる爽快感!
ぜひあなたも1度、味わってみて下さい。

【その6】森の不思議感が醸し出す、自然の幻想

私は自然が好きだからかも知れませんが、本作では「自然のあり方」がとても強調して映し出され、そこに何か特別な魅力を感じさせてくれます。
メイが空洞のような森の線路を渡っていくとき、まさにその「幻想感」は究極を奏でています。

その森の線路を渡り終えた果てにメイはトトロに出会うことができ、そこで「トトロは(森の主は)本当にいたんだ!」という何か安心感めいたものを感じ、それから以降はこのトトロにずっと見守られていくような、貴重な体験をしているように見えてきます。

トトロが住む場所が自然の中で、その自然の中に人間も住んでいます。

つまりこの「自然」を通しての密接な関係が、本作で彩られる「奇跡的な幻想」をさらに身近なものに近づけているのでしょう。

【その7】何気ない情緒の集まり

トトロをはじめ数々の幻想的な産物も、最初はごく身近な日常的な出来ごとにその〝生まれ〟をつなげています。
普段から何気なく見ていた森の中を歩いていくと「トトロ」という森の主に出会うことができ、そのトトロに出会ったことをきっかけにして、以降はさまざまな奇跡的な出来ごとに遭遇していけます。

さらにまっくろくろすけとの出会いも、日常から人間の世界に存在する物置きの掃除から始まっています。

このような「日常の出来ごと・何気ない出来ごと」から生まれてくる幻想の世界の連続が、さらに本作を通して現実の世界にも〝親近感〟を与えてくれ、観ている人の心の内には共感を呼べるような不思議な想像が芽生えるのでしょうか。

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『となりのトトロ』に見られる8つの名シーン

【その1】まっくろくろすけとの出会い

冒頭のシーンになりますが、まだサツキとメイが引っ越してきたばかりの新しい家の物置きで、掃除をしようとしていたところ、その物置きの隅からカサカサと音を立てて、黒いものが走り去ります。

それがまっくろくろすけと呼ばれる、家屋の妖精でした。

それを発見したときの(とくに)メイの表情をご覧下さい。
鬼気迫るような表情をもってその好奇心を抑えられないと言うような、とても活気あふれる躍動に満ちています。

冒頭にある、「これからの奇跡」への幕開けともなる感動の場面ですので、ぜひじっくりとご覧下さい。

【その2】メイ、トトロに出会う!

いつものようにメイは畑(というか庭)で遊んでいたとき、ふと見つけた「森へつながる抜け穴」のようなものを見つけ、その中をひたすら前進していきます。

そしてブワッと奥が広がった空間に出ると、するするするっと体が木のうろの中を落ちていき、メイは大きなヌイグルミのような動物のお腹の上に辿り着きます。

そのヌイグルミがトトロでした。

このときのメイの様子が実に可愛らしいのです!
未知の生き物にも全く怖がる様子もなく、メイは、
「あなたがトトロね!?」
と好奇心一杯に話しかけます。

こう言われたときのトトロの表情と動きも可愛い!
ぜひ本作の中でこのシーンを存分にお楽しみ下さい!

【その3】バス停でトトロがとなりに…

これはとくにサツキとトトロの出会いになりますが、雨の降る夜、バス停まで父親を迎えにサツキとメイは行きます。
そしてバス停で父親を乗せたバスがくるまでの時間、サツキはじっと佇んで待つのですが、知らない間にトトロがどしーーんととなりに立って、一緒にバスを待っているようなのです。

サツキははじめ怖くて、じっと前を向いたまんまです。

そのうち、ちら、ちら、とトトロの方を振り向き、葉っぱ1枚を傘代わりにしているトトロの体がびしょ濡れになっているのに気づき、「傘を貸してあげようか」という声かけによって初めてトトロとまともに向き合います。

このときの一部始終の流れがとても面白いです。
何と言ってもトトロの朴訥さが可愛いです。

どうぞこのシーンへ辿るまでの前後を確認しながら、本作の中でご堪能下さい。

【その4】トトロと猫バスと一緒に、大空を飛ぶ!

サツキがバス停でトトロと会ったとき、サツキはトトロから不思議な木の実をもらいます。

そしてその木の実を家の庭に植えるのですが、なかなかその実は芽を出しません。

そうしていた夜、何匹もの大中小のトトロがぞろぞろやってきて、その植えた実の周りを儀式のような感じで歩き回ります。
すると実からどんどん芽が生え、その芽がぐんぐん伸びて大樹に成長していきます。

そのとき、サツキとメイはやがてやってきた猫バスにトトロと乗って、夜の大空を自由に飛んでいきます。

このときの爽快感といったらとても幻想的で気持ちがよいでしょう。

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【その5】サツキ、メイ、お父さんの入浴

ストーリーが前後しますが、これは前半のシーンになります。

和風の古めかしいお風呂に入り、サツキとメイはお父さんからいろいろな話を聞きます。

なんだかこのシーンを見ているだけで、気分は昭和に帰ったような、ごくごく懐かしい暖かな気分になってきます。

このときのお父さんの話の中で、少しメイを怖がらせようとするような、そんな親子ながらの温かい会話の様子も必見です。
それからはしゃぎ回る子どもとお父さんの様子が上手く再現され、何かストーリー中でも貴重なシーンを見せられた気になります。

【その6】母親とサツキの仄々したシーン

ちょうどストーリーの中盤辺りになりますが、サツキは母親の入院している病院へお見舞いに行きます。

そのときの母親を何とか安心させようとする、サツキの優しい1面が温かいです。

母親は決して重病でもないのですが、風邪をこじらすような形で、少し入院が長引いてしまいます。
まだ10歳のサツキにはそれが心配の種で、つい「もうお母さんは帰ってこないんじゃないか?」と底なしの不安に駆られてしまうのです。

そんな悲し気な表情を何とか抑え、とにかく母親を元気づけようと気丈に振舞います。

このときのサツキの優しさと、それを受けて心から喜ぶ母親の姿とが、このシーンだけじゃなくストーリー全体を仄々させてくれるような、とても貴重なシーンに早変わりしていきます。

【その7】メイが迷子になって、トトロが一緒に探してくれる

メイもサツキと同様、母親の入院が長引いたことを聞かされたとき、「1人でもお母さんを迎えにいく!」とトウモロコシを両手に抱いたままで、そのまま本当に1人きりで家から病院まで向かいます。

案の定、迷子になってしまい、サツキをはじめ村の人総出でメイの行方を追っていきます。

けれど人間の力ではなかなか思うようにいかないと悟ったときサツキは、ついトトロのことを思い出し、「メイを探すのを手伝って」と祈るようにトトロに懇願します。

それを聞き届けたトトロはすぐにやってきて、サツキを猫バスに乗せたまま、さっそうと飛び立ってメイを探しに行ってくれました。

するとすぐにメイは見つかり、無事に皆のところへメイは帰ることができたのです。

このときの「トトロの頼もしさ」が、いつも自然の中から人を見守っていてくれる、壮大な安心感を与えてくれるようで魅力的です。

【その8】トトロ、猫バス、サツキ、メイ、父親、母親との団らん

これはエンドロールに映るシーンになりますが、ストーリーが終わる間際の最後のシーンで、サツキとメイはトトロと猫バスに母親が入院する病院まで連れて行ってもらいます。

病院の庭に植えられた大きな木に座りながら、サツキとメイは、そこから見える病院の窓を通して母親と父親の談笑する姿を見ています。

そのシーンはなにか、距離が離れていてもトトロという自然を賄う存在を通し、いつ・どこでも家族の絆は結ばれているといった(これまた)安心感のようなものを覚えさせられ、とても不思議な魅力的な場面を構成しているのです。

ぜひこのシーンを、それまでのストーリー展開を踏まえながら吟味してみて下さい。

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『となりのトトロ』感想

やはり『となりのトトロ』はジブリ映画の最高峰とも言われる、最も人気のある1作なのかも知れません。
子どもから大人までが楽しめる要素を盛り込みながら、その〝夢を追いかけるシーン〟の連続で組み立てているような不思議な調和は、いつまで経っても色あせることのない、不朽の名作と言われてよいでしょう。

少し「子ども目線」が勝った作品でしょうが、その子ども目線を超えるような「自然への不思議の探究心」が実に色濃く映え、観ている人の心の中でも、懐かしさを思わす上でさらにその〝魅力・魅惑・幻想〟へのステップアップを図らせる、とても力強いリズムのようなものがある気がします。

傑作・名作と言われたジブリアニメ骨頂の本作を、ぜひ1度はご覧になって下さい。
きっとあなたにも〝不思議な体験〟が訪れることでしょう。

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