映画『スタンド・バイ・ミー』あらすじと8つの名シーンの感想を語り尽くす!※ネタバレ考察

映画『スタンド・バイ・ミー』

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映画『スタンド・バイ・ミー』は、1986年に公開されたアメリカ映画で、原作はモダン・ホラーの大家スティーヴン・キングの非ホラー短編集『恐怖の四季』の中に収められた、秋の物語『THE BODY』(『死体(英語版)』)によります。

思春期に差しかかった少年4人が〝ひと夏の冒険〟に出かけるストーリーで、そのゴールには「死体探し」というちょっとしたホラー要素も含まれます。

誰にでも〝少年期―少年の頃の懐かしい思い出〟ってあるように思います。
その「少年のときだからこそできる、無鉄砲な冒険譚」が本作『スタンド・バイ・ミー』では輝くほどに満載しています!
所せましに彩られた傑作の名シーンから〝隠れた名場面〟まで、今回はあらすじを追いつつあなたと一緒に「本作の魅力」を探す冒険に出たいと思います。

映画『スタンド・バイ・ミー』詳細

『【DVD】スタンド・バイ・ミ― コレクターズ・エディション』

出演:リバー・フェニックス、ウィル・ウィートン他
販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売日:2007年5月30日

『【本】スタンド・バイ・ミー―恐怖の四季 秋冬編』

著者:スティーヴン・キング
出版社:新潮社
発売日:1987年3月25日

概要

【映画版】
1950年代末のオレゴン州の小さな町キャッスルロックに住む4人の少年たちが、それぞれの好奇心から線路づたいに“死体探し”の旅に出るという、ひと夏の冒険が描かれます。

アカデミー脚色賞、ゴールデングローブ賞作品賞、監督賞にノミネートされ、これを機に全米のみならず日本でも大きく人気を博す。
また、ベン・E・キングが歌う同名の主題歌は本作と競合する形でリバイバルヒットしました。

ストーリーにおいて、主人公・ゴーディの兄弟間で拡がる葛藤が描かれ、その葛藤が生むとされるカインコンプレックスの詳細な性質が、本作『スタンド・バイ・ミー』をもって世に知られるものとなります。

【原作との違い】

映画ではキャッスルロックはオレゴン州に存在するが、原作ではメイン州に存在する。

映画では4人は沼を渡る時にヒルに襲われるが、原作ではビーバーが作った貯水池で水浴している時に襲われる。

映画ではクリスがエースを挑発し、ゴーディが銃を発砲してエースの動きを静止させているが、原作では逆でゴーディがエースを挑発し、クリスが発砲する。
またその時に映画ではテディとバーンはその場を退散しているが、原作ではゴーディと共にエース達と対峙して臨戦態勢を取った後に退散する。

映画ではゴーディが執筆する際にテディとバーンとは疎遠となっているだけだが、原作では執筆する以前に2人は死亡している。

映画ではクリスは弁護士になってから刺殺されているが、原作ではまだ法学部の学生の頃に刺殺されている。

原作ではゴーディは劇中で短編小説を2本執筆しているが、映画ではクリスたちに直接語った1本のみ登場する。

原作では街に帰った後4人はエース達に復讐されるが、映画ではその描写が無い。

原作では執筆後のゴーディが工場で働いているエースを目撃するシーンがあるが、映画ではその場面が無い。

原作では比較的「暗い描写(現実的な描写)」が取られていますが、映画ではその現実味を思わす描写はほとんど出てきません。
映画は映画、原作は原作と、その隔離をはっきり分けた別物の作品として観てもよいかも知れません。

主な登場人物:キャスト

ゴードン・ラチャンス 
主人公。
愛称は「ゴーディ」。

ゴードン(大人)
語り手。

クリストファー・チェンバーズ
愛称は「クリス」。
ゴーディの親友。
ゴーディの才能に一目置く良き理解者。

セオドア・ドチャンプ 
愛称は「テディ」。

バーン・テシオ  
兄は不良グループのビリー。

エース・メリル
不良グループのリーダー。

アイボール・チェンバーズ
クリスの兄。

ビリー・テシオ
バーンの兄。

デニー・ラチャンス
ゴーディの兄。自動車事故により死亡。
ゴーディの文才を認めていた理解者の一人。

ゴーディの父と母
デニーを事故で亡くした悲しみで活気を失う。

1分でわかる映画『スタンド・バイ・ミー』のあらすじ

スタンド・バイ・ミーのストーリーは冒頭から、成長したゴーディが自分の回想録を聞かせるように始まります。

ゴーディ、クリス、テディ、バーンの4人は、それぞれ性格や趣味は違いますが、いつも一緒にいる仲良しでした。

その4人はある日、バーンが兄から盗み聞きした「死体」の情報を知り、その死体を探しに行くという、〝ひと夏の冒険〟に繰り出します。

死体の主(ぬし)はブラワーという少年で、キャッスルロックから30キロ離れた森の奥でずっと野ざらしになっています。
誰もその死体を探し当てずに引き取られてもいないため、このブラワーの死体は「行方不明」として扱われており、発見者は「よくぞ見つけた!」とヒーロー扱いされるらしい。

4人は「ヒーロー」になることを夢見て旅に出ますが、その途中でいろいろな苦難に出くわします。

不良グループにからまれ「俺たちが死体を発見してヒーローになるから、お前たちは冒険を断念しろ」と言われたり、陸橋で列車に追い駆けられたり、沼で体中をヒルに噛まれたりと…。
それでもめげずに4人は冒険を続けて行きます。

そして4人はやっとの思いでブラワーの死体を森で発見しますが、そこでもあとから来た不良グループにからまれて…。

引用元:wikipedia

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映画『スタンド・バイ・ミー』7つの魅力とは?

【その1】広々とした自然の懐

アメリカ映画にはとかくよく出てきますが、本作『スタンド・バイ・ミー』もアメリカのオレゴンを舞台としているため、その広大な自然の魅力が所せましと満載です。
とくにゴーディ、クリス、テディ、バーンの4人が自分たちの町から森へと出て行くシーンは、「その広大な自然が少年4人を待ち受けている」という、生粋の魅力にあふれています。

冒険中でも、アメリカならではの大きな森林の空間、川、草原、また沼や峡谷のような難所の描写まで、緻密な構成が興味深いことでしょう。

観れば観るほど、自然を彩る適材適所の光景が視聴者の目と心を心地良く刺激してくれます。

【その2】陽気な音楽

映画『スタンド・バイ・ミー』では音楽がよく流れてきます。
この音楽・歌はまるで、少年4人の間や不良グループの間で日常茶飯事に交わされる〝挨拶〟のように表現されます。

この音楽・歌の流れるタイミングが実にいい!
「映画だからこその演出」と言えばそれまでですが、これも観れば観るほど味わいが出て、ストーリー展開と脚色に効果大の魅力を添えてくれます。

音楽や歌を効果的に使うことで、映画のストーリー脚色がこんなにも変わるものか、ということがおのずわかるように思います。
本作で有名になった『ラディポップ』や『スタンド・バイ・ミー』(テーマ曲)など、他のどの曲をとっても、いつでも陽気で元気にしてくれる歌曲が満載です。

【その3】少年期の懐かしさと冒険

『スタンド・バイ・ミー』のテーマはおそらく冒険と人生です。
この2つのテーマを最大限に魅了してくれる土台が「少年期」という、誰でも1度は通る〝貴重なターム〟にあります。

「少年期」と言ってとりわけ未熟だけを際立たせた描写でもなく、少年期にこそ覚える純粋でデリケートな悩みにも鋭く触れ、少年期からその後の人生までを彩らせる「とてつもなく大きな構想設定」が浮き彫りになっています。

とくに、ゴーディとその兄との間で交わされるコンプレックス、またゴーディとクリスとの間に生まれる純粋な友情、さらにテディやバーンに見られる家庭の事情や体形・性格からなるコンプレックスなど、それぞれの描写にも一口には言い尽くせない〝人間の孤独と幸福のようなもの〟が豊富に描写されます。

【その4】勇気

少年期にある子どもにはよく〝無謀な勇気〟という言葉で形容される、世間知らずゆえの「向こう見ずな勇気」がありますが、映画『スタンド・バイ・ミー』ではその「向こう見ずな勇気」というか、生馬目の前にあるものを大切にしようという、子どもらしい純粋な姿勢がふんだんに描かれます。
これは「友だちを助ける場面」や「難局に遭遇した場面」に表れています。

不良に襲われたクリスをゴーディが守ろうとするとき、列車に追い駆けられるゴーディとバーンを見守るクリスとテディの表情、犬に襲われかけたゴーディをクリス、テディ、バーンの3人が助けようとするとき、それぞれの場面で少年たちは自分の危険も顧みずに、ただ目の前にいる自分の友達の安全を第1に考えます。

このときに芽生える少年の勇気は「向こう見ず」と言うより、おそらく人が生来持ち合せた〝純粋な愛情の姿勢〟と言う方が適切かも知れません。
とても暖かいストーリーに仕上がっています。

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【その5】素直な語らい

冒険中に4人は、それぞれの悩みを打ち明ける機会を持ちます。
ゴーディにはゴーディの、クリスにはクリスの…、それぞれに避けては通れない(少年期にはとくに)深い悩みを抱えています。
その悩みの核心部分を、4人はそれぞれの語り口で明かします。

とくにゴーディは兄との間のコンプレックスで、「自分なんかいなくなればいい」と心底で思うほどの哀しさがありました。
その心の機微を上手く拾ってケアしフォローするクリスの表情は、まさに〝人生の親友〟とも言える、とても暖かい力を醸し出します。

「お前は物語を創ったり、文章を書くのが上手いんだから、そんなこと気にせず、生まれ持った自分の才能をじゅうぶん発揮させる人生を送ればいい」
このクリスのセリフにゴーディは、それまで積もらせてきた哀しみを一気に解放して泣きます。
そして成長したゴーディは、見事にライターとして成長しています。

どうぞこの4人の語らいを、存分に味わってみて下さい。
「こんな友だちがほしい」とつい唸ってしまうのにも納得できます。

【その6】冒険のスリル!

冒険には文字通り、〝何が起こるかわからない、未知のスリル〟があるものです。
本作『スタンド・バイ・ミー』のストーリーでもこの〝スリルあふれる展開〟が始終つきまといます。

はじめはオーソドックスに自然の脅威や事変のスリル、そのうち〝スリル〟が人に形を変え〝不良グループに追われるスリル〟を演出します。

次から次へと移り変わる〝スリル〟の連続に、視聴者はおそらくエンドロールまで飽きずに観賞することができるでしょう。

ですが私的に本作に埋れた〝本当のスリル〟は、このような目に見える所にあるのではなく、4人の過去に隠された「経験から生まれてくるスリル」にある気がします。

例えばテディには軍隊上がりの父親がおり、その父親にテディは耳を切りつけられてずっと傷を持つことになります。
このような暗い過去歴からテディの性格は、親の愛情を異常にほしがる〝飢えた人間像〟を醸し出します。

そしてこの性格により、町でも冒険中でもテディには〝自分で招いてしまうスリル〟が次々出てきます(この辺りは本作をご覧になってご確認下さい)。

このような「生活歴による個性が生み出すスリル」のあり方を、ストーリー中に確認するのも面白いでしょう。

【その7】ストーリーは続く…

「死体探しの冒険譚」が主なストーリーになりますが、その冒険を終えた後でも、4人の人生はそれぞれで違ってきます。
ゴーディは作家になり、この4人でした冒険の記録を物語風にアレンジして世間に発表するライターになり、クリスはその後に独学で勉強して法律家になり、テディとバーンは疎遠になってしまいます。

原作ではさらに踏み込んで、冒険中に出会ってしまった不良グループに今度は町でからまれるシーンまでが展開されます。

映画では全てゴーディ(大人になったゴードン)の語りにより「その後の展開」が明かされますが、その後続のストーリーがあまりにリアルで斬新です。
冒険中の4人に友情の温かみを感じてしまった人には、もしかすると泣いてしまうほどの衝撃もあるかもです。

どうぞ映画『スタンド・バイ・ミー』を味わう際には、そのメインストーリー(冒険譚)だけでなく、ぜひ「その後の4人のストーリー」にも触れてみて下さい。
まさに少年期だけでなく、4人の人生そのものを描写したような、壮大な設定に気づくことと思います。

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映画『スタンド・バイ・ミー』8つの名シーン!

【その1】木の上の丸太小屋にて

4人には〝隠れ家〟とする、木の上の小屋があります。
少年ならではの簡素な作りの小屋ですが、4人はいつもそこに集まって、人には言えない悩みや興味や趣味を共有して楽しんでいます。

そこで交わされるトランプ遊びでのゴーディの表情!
クリスとテディとバーンの3人は比較的明るく無鉄砲な性格で、コンプレックスを抱えながら繊細なゴーディとは少し一線を画すような存在です。
そこでトランプ遊びの〝切り札〟を出すゴーディの姿勢には、他の3人と自分とをはっきり分けている心象のようなものが浮かびます。

ここを見逃さないことで、その後のストーリー展開にも「4人のそれぞれの立ち位置」がはっきり見て取れるでしょう。

【その2】チョッパーに追い駆けられる!

4人は冒険中、まだキャッスルロックを出てすぐの所で、チョッパーという凶暴な犬を飼っているおじさんの家に入り込みます(もちろん目的を持った上で)。

4人はそこにチョッパーがいることを知っており、おじさんに自分たちの存在がバレないようにと細心の注意を払いますが、ひょんなことからバレてしまい、結局チョッパーに追い駆けられることになります。

このときの4人の表情にご注目下さい!

必死に逃げる4人の真剣かつ面白い言動が、おそらくこの場面に1番あふれます!
このときの4人とおじさんとのやり取りも、実にハラハラさせる〝リアルタイムな仕上がり〟になっています。

【その3】列車に追い駆けられる!

またまた冒険中で、4人は森から出た所の陸橋に差しかかります。
その陸橋を渡らずに迂回するとまる1日かかってしまい、もとより無鉄砲のテディの勧めによって全員そこを渡るハメになります。

「自分たちが渡り終える間は列車はこない」、何の根拠もない少年らしい信望の下(もと)、4人は潔く陸橋を渡り始めます。

テディとクリスはバーンの前を歩いていたため、そのまま陸橋を渡り終えますが、ゴーディはバーンの後ろを歩いていたのでなかなか渡り終えません。

バーンは四つん這いになって渡っていたので甚だ遅かったのです。
しているうちに、「絶対にこない」と踏んでいた列車が来てしまいます。

ここから先に陸橋を渡り終えたテディとクリスが見守る中での、バーンとゴーディの懸命の〝橋渡り〟が始まります。
ハラハラドキドキ感は、おそらくこのシーンが1番でしょう。

コミカルなタッチで描かれる〝橋渡りのシーン〟、ぜひ暖かく見守ってやって下さい。

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【その4】リバー・フェニックス演じる、クリスの優しさ

クリスとゴーディはもとより級友ですが、この冒険を通してさらに親密な関係になります。
生涯の友とも言えるものでしょうか。

クリスはクリスで自分の悩みを持っていますが、ゴーディは兄とのコンプレックスで非常に挫折しており、クリスは自分の悩みを放ったままで、そのゴーディの心に寄り添います。

ゴーディには作文の才能がありましたが、それまでは誰もその才能を認めてくれず、その陰でゴーディは自分の夢をあきらめかけていました。
兄とのコンプレックスから生まれた「自分が兄の代わりに死ねばよかった」と言わせるほどの深い悩みが、さらに追い打ちをかける形でゴーディにのしかかります。

そんなとき、クリスはゴーディに「作家になる夢」を勧めます。
まずゴーディが〝今悩んでいる核心部分〟を聞き入れた上で、この夢に向かわせる愛情の深さは、いつもそばにいてくれる〝親友の友情〟によるものでしょう。

また暗い森の中でのクリスとゴーディの語らいのシーンでは、クリスは自分の悩みを打ち明けながらも冗談をもって明るくし、さらにまたゴーディの悩みを聞いて支え続けます。

このようなクリスの優しさに魅了される感動を、ぜひ映画『スタンド・バイ・ミー』の要所で吟味してみて下さい。
この深い友情のあり方が、本作の醍醐味とも言えるでしょう。

【その5】エース率いる不良グループとの遭遇

そもそも「死体探しの冒険」は、バーンの兄が仕入れてきた情報から生まれたものです。
それを盗み聞きしたバーンがクリス、テディ、ゴーディの3人に打ち明け、4人の少年は「ブラワーの死体探しへの冒険」に繰り出します。
なので、この冒険にはもともと不良グループが繰り出すものでした。

不良グループのリーダー・エースは、冒険中の4人に出くわし「冒険をやめろ」と脅してきますが、いえばそれは理が通った主張になります。
でも冒険をやめなかった4人ですから、それから不良グループと少年4人とのしつこい紛争が始まるのは必至となるでしょう。

このような背景の下、不良グループと4人は2度、クライマックス的な遭遇を果たします。

1度目は町中、2度目は森の中。

町中ではエースがクリスを押さえつけ、自分の言う事を聞かせるシーンがありますが、そこでは〝力の差〟を見せつけられます。
少年4人の完敗。

そして2度目はラストシーンの森の中。
冒険で絆が深まり、あるていど自立して成長できた4人は、今度は不良グループの〝押し〟に屈しません。
今度のエースとクリスの争いはさらに切迫したものでしたが、ここでゴーディの勇気が冴え渡り、不良グループはしずしず引き上げていきます。

エース率いる不良グループとの遭遇の場面にも、4人の少年が段々成長していることを思わす「巧い演出」が仕組まれます。
ぜひこの辺りをお見逃しなくご堪能下さい。

【その6】父親との確執

これはテディとその父親の関係になりますが、テディには(先述通りに)軍隊上がりの元・兵隊だった父親がおり、その父親は軍隊の経験が元でか、その後は精神を病んでしまいます。

そしてストーリー中の現在でも、実の息子であるテディの耳に傷をつけたりと、父親は息子に虐待をしてしまう重い症状に罹っています。

この「自分の父親が正常ではない」ということが、少年テディにはとても重いコンプレックスになっています。
それでもテディは父親をとても好きで尊敬しており、何とか父親がまともになって、自分に愛情を注いでくれることを切に祈り続けます。

なので、自分の父親のことを悪く言われるとテディは狂ったように怒り出します(「チョッパーに追い駆けられるシーン」を参照のこと)。

クリスやゴーディにも深い悩みがありますが、このテディにも、人に言えない重大な悩みがあったのです。

テディは冒険中、哀しみを見せずにずっと陽気な調子でいますが、ふと自分の過去を振り返ってみるときに、この深い哀しみの表情を見せます。

テディは比較的〝脇役〟ですが、このような脇役の1人にも、〝現代にもあふれる悩みの土台〟が具わっている設定を確認して下さい。
ストーリーにスキのない〝感動の奥深さ〟を発見できるでしょう。

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【その7】本物のピストル!?

クリスとゴーディが〝弾は入っていない〟と信じていたピストルで遊ぶシーンあります。
「大丈夫、実弾は抜いてあるから平気」と余裕を見せるクリスにゴーディもその気になり、わいわいと陽気な雰囲気の中、2人はそのピストルを振り回します。

しかしそのピストルには、お約束通り、実弾が入っていました。

ドーン!!
ものすごい爆音を立てて発砲してしまったピストルを両手に、ゴーディは心底驚いた表情を見せます。
遊んでいるうちに集まっていたテディとバーンも驚愕!

そして後の展開で、クリスやテディが、真剣にビックリしてしまったゴーディのことをからかい始めます。
真剣なだけに本気で怒るゴーディ。

こういう描写は〝少年〟を扱った冒険譚には比較的よくあるものですが、映画『スタンド・バイ・ミー』ではこの描写にも〝友情の深み〟が垣間見られ、怒るゴーディをたしなめるクリスの姿勢に、ちょっとした感動的なシーンが浮かびます。

【その8】ブラワーを発見したときのゴーディとクリス

「もともとパーティに行くわけじゃないから、そんな楽しい気分でもないよ」
これは冒険中にゴーディが呟くセリフですが、4人がそもそもどんな冒険をしているかということを、そのまま伝えるワンカットでしょう。

冒険の目的が〝死体探し〟ですから、確かに初めからルンルン気分で行けるものじゃありません。
ですがテディやバーンは「ヒーローになれること」を夢見て初めから冒険をしてきたため、その浮かれ気分をどうしても払拭できません。
クリスも初めはそうでした。

でも冒険しながら段々ブラワーに近づくにつれ、「ブラワーも自分たちと同じ少年で、自分たちと同じように悩みを抱えたり、冒険したいという思いもあっただろう…」という、別の角度からのブラワーの少年像を眺め始め、ゴーディはいち早く、そのブラワーの哀しみのようなものに触れてしまします。

クリスもゴーディの言うことに賛同し、テディとバーンを諭す形で、結局〝死体探しでヒーローになる夢〟を断念させます。

このラストシーンの4人それぞれのあり方を、ぜひご堪能下さい。
本作が1番訴えたかった「本意」かも知れないので、どうぞ深く吟味しながら、本作『スタンド・バイ・ミー』を土台から捉えてみて下さい。

〈参考DVD&CD&書籍を見る〉

まとめ&感想

私は映画『スタンド・バイ・ミー』を小学生時に初めて観ましたが、今でも鮮明にその感動を呼び起こすことができるほど、そのときに〝忘れることのできない感動と魅力〟を植えつけられました。
なんといってもクリスの深い優しさと、愛情の表現の仕方がいい。

ゴーディはどちらかというと、現代でもよく見られる〝悩める少年像〟を持ち合せており、実際に「あの映画の中のキャラクターで自分がどの立ち位置になるか?」といえば、私は確実にゴーディの立ち位置になると思われます。

だからこそ余計に、「あのクリスのような親友がほしい」と心底より唸らされるのです。

「スタンド・バイ・ミー」という英語の意味は、「いつでもそばにいてほしい」というもので、意訳すれば「いつでもそばにいてほしい親友の像」となります。

少年の頃には少年時なりの、中高生なら中高生なりの、大学生から社会人になればそれなりの、「その時々でいつでも自分のそばにいてほしい親友」の像というものが、おそらく誰にでもあるように思います。

つまり本作『スタンド・バイ・ミー』という映画は、

人のあらゆる成長期にでもその感動が通用する、不朽の名作

と言えるでしょう。

本作は〝少年期〟を主に扱った冒険譚の形で進んでいきますが、決してそれは少年のものだけはなく、成長してもその人の内にある〝少年・少女の心〟を実に上手く捉えます。

こういう背景と内実を思う上で、私はこの『スタンド・バイ・ミー』を今でもコレクションから外せない「貴重の1作」に数えています。

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