天空の城ラピュタの3つの名シーンを語り尽くす!感想&あらすじ!※ネタバレ解説

天空の城ラピュタ

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「地球はまーわーる~」(井上杏美『君をのせて』)の歌で有名で、スタジオジブリ・宮崎駿監督のもとで仕上げられた、『風の谷のナウシカ』に引き続く傑作第2作目の『天空の城ラピュタ』。
たいていのアニメファンならご存じではないでしょうか。

キャッチコピーの「ある日、少女が空から降ってきた…」は、宣伝発表当時、世の流行を一世風靡するほどの人気を博したものです。

今回はこの『天空の城ラピュタ』の魅力を語り尽くし、おススメしたい見せ場や構成のシーンを一挙公開したいと思います。

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『天空の城ラピュタ』詳細

監督:宮崎駿
販売元:ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
発売日:2002年10月4日

著者:宮崎駿
出版社:徳間書店
発売日:1988年3月1日

概要

宮崎駿監督の小学校時代に考えていた架空の作品が骨子となっており、原作となる作品が存在しない初のアニメオリジナルの監督作品である。
音楽は『風の谷のナウシカ』に引き続き、久石譲が連投している。

配給した東映による観客満足度調査は97.7%と高く、物語は幅広い年齢層に支持され、ビデオ販売などのテレビ枠シーンにおいても受容は好調傾向であった。
「ラピュタ」という名称は、スウィフトの『ガリヴァー旅行記』に登場する、空を飛ぶ島にある王国「ラピュタ王国(en:Laputa)」からとったもの。

登場人物・声優

パズー/声優:田中真弓

本作の主人公。スラッグ渓谷の鉱山で働く見習い機械工で、明るく元気いっぱいで正義感と行動力あふれる10代前半の少年。
両親を亡くしており、残された家でひっそり暮らす。
ラピュタの発見に関して詐欺師の汚名を着せられたまま死んだ父のため、あるとき、自作のオーニソプター(はばたき飛行機)でラピュタの実在を証明することを夢見る。
その夢の余韻がまだ冷めやらぬうちに、空から1人の少女が降りてきた。

シータ/声優:横沢啓子

本作のヒロイン。
はるか北方にあるゴンドアの谷に住んでいる。
ラピュタを狙うムスカの特務機関に拉致され、飛行船で運ばれているところ、ドーラ一家の襲撃に遭い、逃げ出そうとして飛行船から転落、パズーに匿われることになる。
長い黒髪を二本の三つ編みおさげにし、先祖秘伝の飛行石のペンダントを首から提げている。
彼女はラピュタに君臨した王族の宗家たるトエル家の末裔で、継承名は「リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ」といった。
ラピュタ語でウルは「王」、トエルは「真」を意味し、彼女が真のラピュタ王である事を意味している。
飛行石の力に助けられ、パズーに助けられて以来、ドーラ一家とムスカ率いる政府軍から、パズーとともに逃げ続けていく。
(小説版のラストではラピュタでの一件の後、パズーとは別々に暮らし、彼とは文通をしている)。

空中海賊・ドーラ一家(ドーラ―、シャルル、ルイなど、他多数)

ドーラ―/声優:初井言榮
空中海賊「ドーラ一家」の女首領にして、飛行船・タイガーモス号の船長。年齢は50代。
頭脳明晰かつ決断力に富み、三人の息子や子分たち以上の健脚で、「女は度胸だ」と危険にも果敢に飛び込む胆力の持ち主。
当初は高価と踏んだ飛行石のみを追い求めていたが、パズーの証言や政府の動きからラピュタ実在を確信し、軍に先んじてラピュタの財宝を手に入れることを目論む。
男勝りの彼女だが、他の海賊隊員が言い争うのをあたたかく見守ったり、シータと再会した際にはその豊満な胸に抱きとめるなど、女性らしい一面も見せている。

シャルル/声優:神山卓三
ドーラの長男で、30歳。
豊かな髭をたくわえた大男で、ダッフィーと力比べを繰り広げた。
胸筋を膨らませてシャツの前を吹き飛ばすことができる。プディングが好き。

ルイ/声優:安原義人
ドーラの次男で、25歳。
チョビ髭を生やしている。
ドーラ一家の中で真っ先にシータに惚れた。
ミンス・ミートパイが好物。パズーの小屋を家捜しした際、船員のクから名前を呼ばれている。

政府・軍の関係者

ムスカ(ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ)/声優:寺田農
政府から派遣された特務機関(情報部)の諜報員であり、階級は大佐、年齢は28歳。
視力が悪く、度の入ったサングラスをかけている。
表向きは慇懃な口調で紳士的に振舞うが、目的の為には手段を選ばず、部下や味方も次々と見捨てて行動する冷酷さを持つ。
ラピュタの存在を知ってからは城の持つ強大な力に魅せられ、新たな王としてラピュタに君臨し、地上を支配しようと野心家の本性を露にしている。
ラピュタ名(継承名)は「ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ」。
ラピュタ王族の分家であるパロ家の末裔であり、ムスカ本人によれば、王家は地上に降りた際に二つに分かれたという。
ラピュタ全体を一時統制下に置き、古代ラピュタ帝国の復活を宣言するが、パズーとシータが唱えた「滅びの言葉」によって、ラピュタとともに滅びの運命を辿る。

モウロ将軍/声優:永井一郎
ラピュタ探索の指揮を執る軍人で、小説版によると、政府軍のティディス要塞の司令官で階級は中将。
怒りっぽい性格の持ち主である。
作戦行動時は自ら先頭に立って突き進むタイプで、部下からの信頼は非常に厚い。
また諜報機関に属し、政府の密命を盾に作戦に介入するムスカを快く思っていない。

黒眼鏡/声優:大塚芳忠(他)
ムスカに忠実に従う部下。
飛行船では3人、シータを捕えたティディス要塞では4人が登場し、ラピュタまで同行したのは2人であったが、ラピュタの黒い半球状の構造体の内部でムスカに置き去りにされる。

スラッグ渓谷の住民

ボム/声優:常田富士男
ドーラ一家と軍から逃れるパズーとシータの前に、ふらりと現れた風変わりな老人。
パズーとは古くから面識があり、深く慕われている。
鉱物に精通し、鉱石の状態変化を「石たちの声」と呼ぶ。飛行石についての情報や「石が騒いでいるのは上空にラピュタが来ているから」と云った言い伝えを、パズーとシータに提供し出口を案内してくれた。

ダッフィー/声優:糸博
鉱山夫で、パズーの親方。
性格は荒っぽいが、パズーを何かと気にかける仁義に篤い男。
海賊相手にも怯むこと無く立ち向かうが、妻には頭が上がらない様子。

おかみさん/声優:鷲尾真知子
ダッフィーの妻。
度胸があり肝も据わっている。
パズーを息子のように可愛がっている様子。

軽便鉄道の機関士/西村知道
軽便鉄道を運転し、ドーラ一家や軍隊に追われるパズーとシータを助ける老機関士。
パズーとシータを銃で狙った特務機関員と兵士達を機関車の排気で妨害する。

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【簡単】1分でわかる『天空の城ラピュタ』のあらすじ

―第1の場面―

「ある日、少女が空から降ってきた…」で知られるこの少女は名をシータといい、彼女は政府の特務機関に捕らえられ飛行船に乗せられていた。
彼らの狙いはシータが亡き母から受け継いだ、謎の青い石だった。

そこへその石を同じく狙う海賊ドーラ一家の襲撃があり、逃げようとしたシータは誤って飛行船から落ちる。
けれどシータは石が放つ不思議な光に包まれ、気を失いながらもゆっくりと落ちて行き、鉱山で働く少年パズーに助けられる。
“石の力…”これが物語のベースになっている。
展開は全てこの石・飛行石(ひこうせき)の力によって繰り広げられる。

―第2の場面―

「ラピュタ」とは、天空に浮かぶ帝国だった(この帝国は「竜の巣」と呼ばれる大雲の中にある)。
パズー、シータの前に、悪徳の政府軍関係者・ムスカが現れ、シータが持つ飛行石を狙ってくる。

ムスカの真の狙いはラピュタ帝国の王様になること。
そのためにはラピュタが持つ謎の力を得なければならない。
その「謎の力」は、飛行石とシータの協力が必要だった。
ムスカに奪われたシータを、今度はパズーが奪い返しにラピュタに乗り込む…。

『天空の城ラピュタ』のストーリー展開と設定

ラピュタの民は飛行石の結晶化技術を有し、圧倒的な超科学技術で天空から全地上を支配していた恐怖の帝国であった。

ラピュタはそもそも700年以上前に存在した古代国家を指す。
贅沢の限りを尽くし、人類の夢を体現したラピュタ人は、約700年前にラピュタの科学力でも克服出来ない疫病に蝕まれ、止むを得ず地上へ降りることを決断した。

作中では帝国そのものではなく、ラピュタ帝国の聖都であり、ラピュタ人が飛行石を用いて建造したとされる空中都市のみを指す場合が多い。
王家の証である飛行石の首飾りを持つ者が望んで近づくと、竜の巣は自然に消滅し、ラピュタは白日の下にその姿を現す。
偏西風と共に移動しており、城の内部には雲を発生させる塔や、風を起こす道具などが設置されている。

帝国ラピュタの中枢部には、飛行石の巨大な結晶体が浮かんでおり、その部屋にある「黒い石」に飛行石の首飾りを翳す事で、ラピュタの各機能を起動・制御出来る。

球体部分の底部からは七基の石柱が展開し、膨大なエネルギーを集束することで、プラズマと共に巨大な爆発を生む強力な光弾を発射することが出来る。
ムスカはこれを「ラピュタの雷(いかずち)」と称し、これこそが『旧約聖書』のソドムとゴモラを焼き払ったという「天の火」や「ラーマヤーナ」の「インドラの矢」だとも言う。

ラピュタ帝国の最後は、パズーとシータの「滅びの呪文」(バルス)により崩壊し、上層部の内で大樹に支えられた部分と巨大飛行石のみを残して、更に高い高度へと飛び去って行った。

引用元:wikipedia

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天空の城ラピュタの5つの魅力

“夢追い人”への世界観

『天空の城ラピュタ』の魅力を語る上で、その1番目にくるのはやはり、

「ある日、空から1人の少女が降りてきた…」

という幻想的なフレーズにはじまる“夢追い人”への世界観だろう。

ラピュタ、というその語自体が持つ異様なオーラもさることながら、その幻想的空間の周りで横行する各キャラクター(建物や乗り物を含め)の要素は、本作の土台を最大限に大きく広げ、かの『風の谷のナウシカ』の見られた社会性・道徳性を踏まえた上での、非常に優雅な魅力を生かせている。

そして、これはジブリ映画の醍醐味とも言えるものだが、本作の構成にも「個人的感覚」つまり「1人称視点」の冒険劇がふんだんに使われており、視聴者・読者に、「あたかも自分がそこで冒険を繰り広げているような、圧倒的な臨場感」の演出に成功している。

これらの2点がまず、本作といわずジブリ映画を語る上での最大の魅力と言えるでしょう。

そしてヒーローとヒロインのコラボレーション。
これもナウシカをはじめ、直近のジブリ映画に見られる「主人公と脇役設定」に根強く彩られた躍動の源。

ジブリ映画が手がけた生粋の長大作品としてこの『天空の城ラピュタ』は、『風の谷のナウシカ』に続く2作目であり、ナウシカのときの「ヒロイン役1一人の活劇」に加え、「パズー」と「シータ」というはっきりした2役を立てたことで、視聴者(とくに子ども)の目には「わかりやすいコンビネーション」が浮かんだかも知れない。

この点で言って、駿監督が本作発表当時に宣言していた「マンガ映画の復活を目標に、小学生を対象にした古典的な冒険劇として企画し、それが結果的に大人の鑑賞に耐えうる作品になる」という目標の成果だったかも知れない。

ストーリー設定と、幻想である夢の構成の丈夫さ

『天空の城ラピュタ』ならずジブリ映画の特典は、この「根から生えた植物の繁栄の強さ」と言われる、土台構成がしっかりとした点にある。

ナウシカの場合でも、当時、社会現象化していた「便利」や「科学技術の甚大な躍進」の陰で、益々弱体化していった“自然力と人間味の退化”を念頭に置き、“もし今の人間が、最も原始的に見える昆虫や、科学進歩のせいで腐敗した自然の驚異に触れればどうなるだろう?”という社会性を大いに絡めた、半ば皮肉めいたシナリオが設定されていた。

本作では個人の幻想をベースにし(この個人が駿監督とも言われる)、そのベースを元に「幻想を幻想で終わらせないためのさまざまな草案」が盛り込まれ、何十年もかけてのシナリオ設定の果てに、どこからつついても崩れないほどの「現実的・幻想の世界と空間」を創り上げた。

このようなストーリー設定と、幻想を幻想で終わらせない数多の嗜好の活躍が、本作の妙味を視聴者に届けるための懸け橋になり、その奇抜な懸け橋が“こんな夢を現実化できれば面白い”と言わせる「最大の個人的空間」を引くのではないだろうか。

スケールの大きさ!

これはだいたいのジブリ映画に言えることかも知れないが、時空を手に取ったような「現実離れした仮想的風景と空想」が、こんなに紙面(スクリーン)いっぱいに展開されたならば、観る側としては“非現実”というよりも、むしろ超自然的な「疑似体験できるリアル感」を探求できる。

このような個人的空間や景観を最大に引き出せる魅力こそ、『天空の城ラピュタ』をはじめジブリ映画の最大のミステリー、いや奇抜な着想力で、観る者にとっての「夢の展開への大きな懸け橋」を大きく構築できる跳躍力にもなると思う。

「魅力」という点では視聴者や読者によって万別のものになるが、ここでもジブリ映画の「魅力の撮り方」は、ある統一された1つの視点に置かれている。
それはまず「人の感性を映画上(スクリーン上)の世界観に押し込めることで得られる共感力」と、「無造作に取られた色彩・形容が織りなす飛躍的現実への独創力」、さらには、「あったらいいなぁ的な、非現実を現実のものと錯覚させるだけの“描写力”のち密さ」から生れているように思う。

これら3つの視点(支点)に取られた役動力は、ジブリ映画のみならず、数々の傑作・名作映画でも同様に扱われており、簡単に言えば「ホラー映画」などで見られる“恐怖体験からくる団結させる力の強さ”に表れている。

この“団結させる強さ”というのは、見方によれば「共感させる力」とも取れ、この共感力をもってさらには、その映画や小説、アニメなどの作品世界に視聴者・読者を引きつける、非常に強力な求心力にもなってくる。

このようなジブリ映画の「特典」をおもむろに表現・描写した本作は、おそらくその作品の出来から見て、『風の谷のナウシカ』のはじめ幾多のジブリ映画にも引けを取らない、強靭なエンターテイナー性を秘めた1作になる。

脇役たちの活躍

これもジブリファンの人ならたいてい誰もが体験したはずだが、本編とは別に、サイドストーリー的な“あたたかみのある光景・情景”を演出した、メインキャラとサブキャラとの交流場面の効果によるもの。

得てして長大映画をはじめ名作作品と言われるものの内容は、ヒーロー・ヒロイン役にどうしてもスポットが当てられ(冴えないキャラでも)、それ以外の脇役・脇役のストーリーには、じゅうぶんな光が当てられない残念な展開が残る。

この流れはメインのストーリーを完結させるためにどうしても避けられない点であり、この場合、その致し方ない「サブキャラが残される展開」を巧く隠すための“上乗せの脚色”というものが常時取られている。

『天空の城ラピュタ』では、その「サブキャラがストーリーから外されて残る」的なやや“冷たさが感じられる場面”を、できるだけ払拭してストーリー運びがなされている。
シータやパズーとドーラー一家との緩んだ交流をはじめ、その一家内での滑稽の調子、果てはストーリーの端々・エンディングテロップが流れるさなかのメイン・サブキャラ同士の交流など、その物語を「ヒーロー、ヒロインの独壇場」で終わらせない柔和な場面を入れている。

脇役たちを活躍させることにより、ストーリーと視聴者・読者と作品との間に壁を作らせないことへの企画は、アニメ・コミック、小説、ドラマや映画をはじめ、もう随分前から作品世界では行なわれてきた。
けれどその企画の効果はなかなか上手く表れず、やはりどうしても主人公視点に注目を集める「狭い空間での作品観」が変わらず残り続けた。

本作でもその影響を全て「払拭できた」とは言えないが、それでも視聴者を引き付けるだけの「安堵感を醸す魅力づくり」は成功していると言えるだろうか。
その成果にはおそらく、これまでに述べた「緻密な作品づくり」と、「非現実の世界に疑似体験できるリアル感」を創造した、ジブリ作品の特典が影響したのではないか。

「スタジオジブリ・宮崎駿監督映画」というブランド

ブランドというものが目に見える形であったなら、これほど都合のよいものはおそらくないだろうが、それでも作品を宣伝するとき・語る際に、この「ブランド力」の存在は必ず無視できない“膨大な促進力”を生んでくる。

「スタジオジブリが製作したアニメ」と言われるだけで、その作品を視聴・読了した人も多いのではないか?

そのブランドが視聴者・読者へ与える効果は3つ。

1つ目は、文字通り、それまで自分の満足を埋めるときに「期待を裏切らなかった」と言わせる信頼感。
2つ目は、他の誰かが感動して観て・読んでいるから「自分も感動できる!」と言わせる自己暗示力。
3つ目は、全くそれに興味がなくても「流行しているから、1度は自分もそれにあやかってみよう」とさせる誘因力。

たいていこの3つの力が視聴者・読者に働き、視聴者・読者はその作品に、まるで暗示をかけられたかのように引き寄せられて、ついにはそれ(作品)を楽しもうとする。

この3つの力を備えた「ブランド力」がジブリ作品にある限り、『天空の城ラピュタ』だけでなく他のあらゆるジブリ作品は普遍的に視聴者・読者からのニーズを生むだろう。

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『天空の城ラピュタ』感想

私はこの『天空の城ラピュタ』を小学校時に初めて鑑賞し、子どもながらにとても感動したのを覚えています。
この感動した場面というのは、むしろ本編ではなく、主人公の2人が脇役たちとあたたかく交流し合ったり、抱擁し合う、サイドストーリー的な場面においてなのです。

「ラピュタ」という仮想の帝国が空にあり、その空を目がけて皆が一団となって疾走していくシーンもとても痛快で、その痛快感から爽快感までをずっと味わわせてくれた『天空の城ラピュタ』の脚色・描写には、今をもってありがたく、まだまだその延長のストーリー・世界観を味わいたいと強く思わせてくる「面白み」を覚えます。

私的にはそれでも『風の谷のナウシカ』の方が好きでしたが、それはジブリ映画で最初に観たのがナウシカだったから、そのイメージの強いインパクトにやられたからかも知れません。
もし最初に観たのが本作だったなら、感想もまた違っていたかも、です。

『天空の城ラピュタ』ぜひ、おススメしたい3つの名シーン!

1つ目「竜の巣、登場!」

まずは何と言っても、竜の素の壮大さ!
竜の素というのは先述の通り、「ラピュタ帝国」がある巨大な雲の渦のことで、ストーリーの渦中で登場します。

この巨大な竜の巣に、グライダーに乗ったパズーと、飛行船に乗った海賊や政府軍たちが一緒に向かっていきます。
そのときの「人と人工物」と「巨大な雲」とのコラボが、ゾクゾクずるほどの興奮を覚えさせてきます(私の場合はそうでした)。

2つ目「ある日、少女が空から降ってきた…」

パズーとシータとの出会いの場面。キャッチコピーにもなった「空から少女が降りてくる」という幻想的な文句の通り、そのシーンは奇妙なほどに斬新で、きっと「僕も/私も、こんな経験をしてみたい…」と言わせるほどのとてもきれいな世界観で包み込みます。
物語はここから始まるのです。この「ラピュタ」の幻想譚の始まりを、どうぞお見忘れなく。

3つ目「子供のような心を持つムスカ、そのラスト」

やはりラストの、ムスカとラピュタ帝国の滅亡のシーンでしょうか。
それまで「子どものように追ってきた帝国支配の夢」が、ムスカと一緒に消え去ります。

私的に『天空の城ラピュタ』の登場人物中で、けっこうムスカの存在を気に入ってたんですね。
確かにムスカは「目的達成のためには手段を選ばない、冷酷漢」ですが、見方を変えてみると、それだけ「自分の夢」をどうしても諦めきれない“純真な子どものような世界観”をもった、生粋の人間像にも見えてくるわけです。

その辺りへの想いをもってこの「ラストの場面」を見てみると、おそらく一層の感動が沸き上がってくることと思います。どうぞあなたも“子どもの頃に味わった、あの純真な世界観”をもってご堪能下さい。

次点「メインキャラとサブキャラの交流」

先に述べましたので次点とさせて頂きますが、もう1つの見せ場は、ぜひ楽しんで頂きたい「メインキャラとサブキャラとの交流のシーン」。
これはストーリーの要所・随所で登場しますので、多分どの場面から見ても見つけられると思います。
ぜひ面白おかしく、笑ってみて下さいね。

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