『ルパン三世』シリーズおすすめランキング第3位~1位
第3位『ルパン三世 ヘミングウェイ・ペーパーの謎』
出演:山田康雄、小林清志、増山江威子ほか
販売元:バップ
発売日:1999年12月22日
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【見どころ】
「実在するヘミングウェイの遺産とも言えるべき、彼の秘密の暗号が隠された特別な手紙が存在する」、これだけでも、アニメ枠を越えたリアル体験版を想わすほどの熱中が芽生えるでしょう。
とくに文学が好きな方には、本作のテーマと設定は〝のめり込ませるほどの魅力〟と、それにまつわる追究への興味深さが兼ね備えられていると思います。
マッシュが登場し、次々に裏切りを働いていくシーンを観ていると、なんだか本作の本当の黒幕はこのマッシュじゃないか?という、キャラ設定の転倒がうかがえます。
それほどこの「マッシュ」のキャラ立ては絶妙かつ不動のもので、非常に個性豊かに描かれています。
そのマッシュに対峙する次元の、やはりシリアスな表情を覗かせながらも「過去に手ひどい裏切り行為」を被った悲惨さは、観ていてとても痛恨の極みにさえ思えてきますね。
そんな修羅街道まっしぐら的なメインストーリーに、ぽつんと、柔らかいオアシスのような安らぎを与えてくれるシーンが、マリア登場のシーンでしょうか。
マリアが経営する酒場での、ルパンとマリアの淡い仮染めのような語らいが、(私的に)本作のメインの見せ場ではないかと考えています。
コンサノとカルロス、そしてマルセスの3大役者が繰り広げる肉薄の争奪戦をしり目に、マリアとルパンの並行する〝静かなストーリー〟が見どころ・魅力になるでしょう。
【感想】
本作のテーマは「裏切り」「争奪」「仄かなラブロマンス」だと思いました。
先述しましたように、「お宝を巡っての、人の欲望が駆け巡るメインストーリー」に並行する形で、ひっそり静かなマリアとルパンの回りのサイレントムービーを観ている気分で鑑賞すると、本作の妙味というか底からの魅力がふんだんにうかがい知れるかと思われます。
本作も何度も観返しましたが、未だに飽きずに時々コーヒー片手に観ています。
そして、おかしな話ですが、本作の中で1番感動してしまったのが、エンドロールの流れる直前でした。
全てのことが終わり、ルパンがまた流浪の旅に戻って行くシーンで、「待って」と言えないマリアがルパンの背中を黙って見送るシーンでエンドロールに入るのですが、そのときのマリアの表情とあり方が、なんだか絶妙的にいじらしく見えたのです。
「いつかまた、立ち寄るさ」というルパンの別れゼリフに、「ほんとう?ほんとにまた来てくれる?」とすぐさま返すマリアの心情が、なんだかスクリーンサイズに収まり切らない、とてもリアルな場面を引き出していました。
ぜひこの場面を、じっくり吟味しながらお楽しみ下さい。
泣ける人には泣けるはずです。
観れば観るほど味が出てくる奇作(不思議な作品)です。
第2位『ルパン三世VS名探偵コナン』
出演:栗田貫一、小林清志、増山江威子、高山みなみほか
販売元:VAP,INC
発売日:2009年7月24日
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【見どころ】
『名探偵コナン』、『ルパン三世』、この2大傑作アニメがコラボしただけでも一見の価値あり!
といきたいところですが、それだけでは済まないところが、本作の隠れた特大的な魅力・見どころとなっております!
これは実際に観てみないとわからないかもですが、とにかく、『コナン』『ルパン』に登場する各キャラクターの演出や脚色がありがたいほど原作そのままで、その「原作そのままのキャラクター」たちがそれぞれの立場と性格をもって実に深く絡み合っていくところが何とも痛快!
蘭とミラ王女との珍妙かつ〝人間的に深い交流〟から始まり、不二子とミラ王女の自立を目指したドライブ、その不二子の前に現れたコナンと不二子との一騎打ち!
さらに名探偵・毛利小五郎VS銭形警部の腕っぷしのよい痛快な犯人追跡(ここではやはり銭形警部の方が華を持っていますが)、そして「ルパン」に漂う世界観と「コナン」に漂う世界観の絶妙的なオーラの混流、どれをとっても必ず「必見!」と唸ってしまう、斬新かつ貴重すぎるコラボが満載です!
そしてやはり最後はルパンVSコナンのかけ合い&一騎打ち!
どちらともが名作を抱えた特大キャラで、一歩も引き合わない強靭な〝押し〟がとくに魅力的!
とにかく1度観て下さい!
少しでも興味があれば、必ずその感動を揺り動かすこと必至です。
この1作を機に、『ルパン三世』シリーズ、あるいは『名探偵コナン』シリーズの愛好家になってしまうかも?と言っても過言じゃないです。
【感想】
私は本作をきっと50回は観たか、と思います。
それだけ、少し離れればすぐにまた「観たい気持ち」を掻き立てられる、そんな底力と豪華さを持った傑作・名作に思います。
それは当然のことでしょう。
『ルパン三世』も『名探偵コナン』も2大看板と言えるほどの稀代のロングラン・長寿アニメであり、今をもって絶大の人気を誇る〝銀幕の内にあるような2作〟なのですから、それだけの感動を与えないわけありません。
本作を観る前、なんだか武者震いのような、手に汗握る〝ブルブルした体感〟を未だに覚えています。
コナンもルパンも両方好きでずっと観ていましたから、その超お気に入りの2大役者が1つのスクリーンの中でストーリー展開していくというだけで、鳥肌ものの感動を覚えたものです。
これを書きながら、また段々観たくなってきました(書き終えたら観ます)。
おそらく『ルパン三世』シリーズ、『コナン』シリーズを通して、これだけ絶賛されたコラボ映画はまだ出ていないのではないでしょうか。
とにかく1人でも多くの方に、この「ルパンとコナンの不思議なかけ合い&観なきゃ絶対損するコラボアニメ」を、心行くまで堪能してほしいものです!
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第1位『ルパン三世 ルパンVS複製人間』
出演:山田康雄、増山江威子、小林清志ほか
販売元:VAP,INC
発売日:2008年12月3日
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【見どころ】
劇場映画化第1作目でもあり、『ルパン三世』の映画化シリーズの内では最も力作・傑作に例えられる1作。
マモー扮するところの「クローン技術を駆使した天才科学者」の立ち位置は、当時SFブームが盛んに取り上げられていた、とくに若者の流行に一致して受容され、その興行成果も社会現象を巻き起こす感動と影響とを与えたほど。
加えて映画化される上での設定・構成プロットを見る上でも、本作で取られた表現技術は『ルパン三世』全シリーズの内でも抜群のスキルに認められます。
先述しましたが「必要以上のキャラクター・風景を動かさないで、特定の躍動だけに視聴者の視点を集め、そこに人の感覚が見せる残像を彩るという常套離れした演出効果」は、何年経っても色あせない無尽蔵の表出技術を企画しています。
加えて、ストーリーのあり方も極めて静かでありながら「ミステリアスに富む斬新性」を持ち、観ている人に「ある一定の寂寥」を与える傍ら、その寂寥の内にて個別のノスタルジーを演出する効果の巧さは、おそらく『ルパン三世』シリーズはおろか、他のどのコミック・アニメでも再現されていない〝神秘的規模〟のデザインとも言えるでしょうか。
私があげる本作の1番の見どころは、「マモーのあり方に、1番共感できる理想と哀しさがある」という点。
マモーがルパンと対峙するとき、マモーが不二子と交流する場面においても、そのマモーの心情や姿にはある一貫したテーマのようなものがあります。
そのテーマを垣間見るとき、ふと、自分も人でありながら、そのマモーと同じ路線を歩いていること(同じ夢を見ていること)に気づかされます。
ストーリーに組まれたすさまじい陰謀はさることながら、それでも何か場末感を漂わす「別のストーリー」も同時に観ているようで、その2つのストーリーがやがて結末で合流していくという不思議な感覚を、ぜひあなたも1度実際に観て体感下さい。
とくにラストの場面での、「巨大な脳」が宇宙に向かって(太陽に向けて)クラゲのように浮遊していく様子には、なんだか人の哀しさが沸き立ちます。
これこそ映画の枠を越えた、傑作・名作・大作というものではないでしょうか?
【感想】
見どころでも言いましたが、とにかく本作のイチ押しは「表現技術」と「ストーリー」です。
キャラクターそれぞれの個性はイキイキしながらも静かであり、その静けさが何か余計に〝すさまじい全エネルギー〟を傾けてくるような、錯覚に似た感動さえ巻き起こされます。
確かに『ルパン・シリーズ』に見られてきた常套的な演出もあるのですが、作品全体を見渡すときに、その前後作を全て逸脱したような、無尽蔵、あるいは「つかみ所のない脚色の巧さ」にふち当たります。
本作に彩られたこの「感触」って何なんでしょうかね?本当に不思議です。
不思議な魅力がストーリー全体に散在している気がして、思わず何度も見返してしまう。
いや見返すだけでなく、その後の心に「本作の印象」が刻み込まれるように残るのです。
おそらく人によっては、トラウマ的な作品になるかも知れません。
それだけ魅力的かつ、斬新を越えた奇妙な感動にも出会えるでしょう。
1度ご覧下さい。
言葉に尽きない怪作です。
ランキングまとめ
いかがでしたか?あなたのお気に入りの作品はランクインしていたでしょうか?
『ルパン三世』シリーズは今となっては誰でも知っている超大アニメの1つですが(そう言っても過言じゃないと思います)、まだ知らないという方も多いかと思います。
とくにマニアックで彩られるテレビシリーズに見られた「大人向けのルパンの世界観」は、今ではDVDなどのレンタルを通してでしか観られないので、「コンプリートする!」という方が逆に難しいものかも知れません。
(その数は膨大にあります)。
ですが是が非でも観て頂きたい感動めくるめく世界観が、この『ルパン三世』という1大傑作には満載しています!
ぜひ、1人でも多くの人に本アニメ・『ルパン三世』を知って頂きたいと願い、今回このような「20位ランキング」を作らせて頂きました。
少しでも皆さんの「ルパン熱」を促進するものになってくれれば幸いです。
それでは今回のランキングのまとめを下記しておきます。
第1位 『ルパン三世 ルパンVS複製人間』
第2位 『ルパン三世VS名探偵コナン』
第3位 『ルパン三世 ヘミングウェイ・ペーパーの謎』
第4位 『ルパン三世 DEAD OR ALIVE』
第5位 『ルパン三世 カリオストロの城』
第6位 『ルパン三世 炎の記憶〜TOKYO CRISIS〜』
第7位 『ルパン三世 アルカトラズコネクション』
第8位 『ルパン三世 燃えよ斬鉄剣』
第9位 『ルパン三世 バイバイ・リバティー・危機一発!』
第10位 『ルパン三世 ロシアより愛をこめて』
第11位 『ルパン三世 ワルサーP38』
第12位 『ルパン三世 ハリマオの財宝を追え!!』
第13位 『ルパン三世 愛のダ・カーポ〜FUJIKO’S Unlucky Days〜』
第14位 『ルパン三世 ベネチア超特急』
第15位 『ルパン三世 トワイライト・ジェミニの秘密』
第16位 『ルパン三世 お宝返却大作戦!!』
第17位 『ルパン三世 風魔一族の陰謀』
第18位 『ルパン三世 セブンデイズ・ラプソディ』
第19位 『ルパン三世 霧のエリューシヴ』
第20位 『ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス』
このような結果となりました。
けっこう時代別を問わずランダムなランキングになってよかったと思います。
ルパン三世が無料で視聴できます!
ルパン三世のTVシリーズや映画がU-NEXT、Hulu、dTVで配信されています。
各動画配信サービスでの配信状況は以下の通りです。
ご覧のように、U-NEXTが最も多くルパン三世の動画が配信されています。
しかもU-NEXTは31日間の無料キャンペーンが行われているので、無料で視聴可能です。
「ルパン三世 ルパンVS複製人間」「ルパン三世 カリオストロの城」がU-NEXTで配信されていないのが残念ですが、作品数が多いのでおすすめです。
もしこの2作が見たいのであれば「Hulu」に登録しましょう。
Hulu限定で、日テレ×WOWOW×Hulu制作ドラマ「銭形警部」(2017年)が視聴できます。
Huluにも2週間の無料期間がありますので、気軽に登録できますね。
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〈最後に一言〉
『ルパン三世』シリーズをこれからご覧になられる方にはぜひともお伝えしたいのですが、『ルパン三世』の真骨頂は、やはりテレビシリーズの空間にあると思っています。
あの狭い空間で彩られる少し「チャチ」を想わすレトロな演出が、絶妙的なアイドリングを生み、やがて視聴者のもとへ〝身近な感動〟を与えるのだと思っています。
「共感」というやつでしょうか。
映画やドラマの演出は、「身近である」からこそ現実味を帯び、その「現実味」を伝えるからこそ、ストーリーに深く味わえる「錯覚したロマン」というものが芽生えるのかも知れません。
とくにfirst TVで演出される「大人向けの世界観」は、アニメで表現する感動的な秘話やエピソードをストレートに伝えています。
たとえばそれには、現代で流行している〝子ども向け目線〟や〝何でもわかりやすく仕上げてしまうテロップ演出〟などは一切なく、その場面ごとで区切られる「行間」を読ませることに進行過程が織りなされています。
この「行間から成る進行」を味わって下さい。
「ルパン」の魅力は高次的な演出にあり、大人が本気で向き合う「現実味と非現実味を兼ね備えた理想と寂寥」の演出にあります。
この2つがコラボすることで、言葉で伝え切れないあの特有な劇画感を生み出すのだと(私的に)思います。
ですのでぜひ、「ルパン三世を観よう!」という方は、映画版を観る傍らでこのテレビシリーズの方も観て下さい。
きっと映画化された「ルパン」には無い、奥底から沸き上がる魅力が感じられることでしょう。
【ユーチューブ参照用】
ルパン三世のテーマ’78(30周年コンサートDVDより)/大野雄二【公式】
【公式】ISETAN×ルパン三世 #イセタンのアジトに潜入せよ ルパン×不二子ver.
映画『ルパン三世』予告編
ルパン三世 ルパンvs複製人間(クローン)MX4D®版 予告編
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