あなたは『紅の豚』という作品を知っているでしょうか?
本作もスタジオジブリ作品の1つで、1992年に放映された少しクラシカルがかった1作です。
〝男のロマン〟を求めて、ただひたすら空の旅路を選んでいくとっぽい豚・ポルコは、そのロマンの先に「俗世間の何にも縛られない自由」を見出そうとします。
『紅の豚』は〝現代人が営む生活〟の中で、非常に身近なテーマとなる「ロマン」や「自由(解放感)」をあげていますので、観る側としてもとても共感しながら堪能できることでしょう!
今回は本作『紅の豚』に詰め込まれた数々の魅力と、その魅力からなるさまざまなエピソード・名場面をご紹介したいと思います。
どうぞ皆さん、ごゆっくりとお楽しみ下さい。
『紅の豚』詳細
監督:宮崎駿
販売元:ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
発売日:2002年3月8日
概要
前作の『魔女の宅急便』に続いて劇場用アニメ映画の興行成績日本記録を更新した。
スタジオジブリ作品では初めて、ヒロイン役を演じた役者本人が主題歌を歌っている。世界大恐慌の時代のイタリア、アドリア海を舞台に、飛行艇を乗り回す海賊ならぬ空賊(作中では空中海賊と呼ばれる)と、それを相手に賞金稼ぎで生きるブタの姿をした退役軍人操縦士の物語。
加藤登紀子が主題歌とエンディング曲を歌うと共に、声優としても出演している。
―時代背景―
第一次世界大戦で戦勝国だったイタリア王国だが、国民から「栄光なき勝利」と呼ばれるまでに経済が不安定になっていた。
1931年から本格的にヨーロッパへ波及する大恐慌の足音や、この当時一世を風靡したアニメーション、ベティ・ブープに似た映画、ライバル役のカーチスが1933年のラジオドラマ『ローン・レンジャー』の名台詞「ハイヨー、シルバー!」を口にするなど、当時の世情を伺わせる描写が散りばめられている。―キャッチコピー―
・「カッコイイとは、こういうことさ。」(糸井重里の考案)
メインのキャッチコピーとしてCMやポスターなどに使用されていた。・「飛ばねぇ豚はただの豚だ」
作中のポルコのセリフで、劇場予告に印象的に使用されている。
主な登場人物・声優
[ad#ad-1]ポルコ・ロッソ(Porco Rosso)/マルコ・パゴット(Marco Pagot)/声優:森山周一郎
『紅の豚』の主人公で、口髭をたくわえた豚人間。ポルコ・ロッソは通称であり、イタリア語で「紅い豚」という意味。1892年―1893年生まれの36歳。マダム・ジーナ(Gina)/声優:加藤登紀子
ポルコの昔馴染みで、ホテル・アドリアーノを経営する美女。フィオ・ピッコロ(Fio Piccolo)/声優:岡村明美
1912年―1913年生まれの17歳。〝ピッコロのおやじ〟の孫娘で飛行機設計技師、アメリカでの修行経験がある。ピッコロのおやじ(Master Piccolo)/声優:桂三枝
イタリア ミラノの飛行艇製造会社「ピッコロ社」(Piccolo S.P.A.)の経営者で、フィオの祖父。ポルコの昔馴染み。マンマユート・ボス(Mamma Aiuto Boss)/声優:上條恒彦
大きな鼻にゴーグルが特徴の、空中海賊マンマユート団の親分。
空賊連合とは一定の距離を置いて一匹狼を気取っていたが、マンマユート団単機ではポルコに抗しきれず、不本意ながら連合と仕事を共にする。ドナルド・カーチス(Donald Curtis)/声優:大塚明夫
アラバマ生まれのアメリカ人で、祖母はイタリア人のクォーターらしい(1850年代に南イタリアからアメリカへの移民が多かった時代背景がある)。フェラーリン(Ferrarin)/声優:稲垣雅之
ポルコの元戦友で、現在はイタリア空軍の少佐。ポルコの身を心配し、空軍復帰を勧めている。ジーナと共に作中においてポルコを本名で呼ぶ数少ない人物である。空賊連合(Aero Viking Association/Band of air pirates)
主にアドリア海を縄張りとする空中海賊団で構成されたギルド。
大きな獲物を狙う場合など、時に協力して「仕事」を行う。
登場する水上機、銃器
―水上機―
水上機
物語に登場する水上機は、オリジナルのものと実在した機体をモデルにしているものが混在している。サボイアS.21試作戦闘飛行艇
ポルコの愛機である飛行艇。
商品展開上の区別のため、ピッコロ社での改修後の形状を「サボイアS.21F」「F後期型」と称する場合がある(Fは設計主任フィオ・ピッコロのイニシャル)。カーチス R3C-0非公然水上戦闘機
全長:6.29m 翼幅:8.1m 全高:3.15m 最高速力:348km/h。
ポルコの対抗馬であるカーチスの水上機。マッキ M.39(M.52)
主人公の元同僚、フェラーリンがポルコを先導したときの機体。サヴォイア・マルケッティ S.55
ポルコとカーチスの対決を阻止しようと出動したイタリア空軍編隊にその姿が見える。マッキ M.5(Macchi M.5)
回想シーンにてポルコがまだ人間だった頃乗っていたイタリア空軍機。ハンザ・ブランデンブルク CC
回想シーンにてポルコと戦っていたオーストリア・ハンガリー海軍の飛行艇。―銃器―
拳銃
・S&W M3
・エンフィールド No.2
・コルト S.A.A.
・モーゼルC96
・ウェブリー Mk VI短機関銃
・MP28小銃
・Kar98k
・リー・エンフィールド機関銃
・マドセン機関銃
・ルイス軽機関銃
・lMG08/15航空機関銃
・PM1910重機関銃手榴弾
M24型柄付手榴弾
引用元:wikipedia
参考元:naverまとめ、huffingtonpost
【簡単】2分でわかる『紅の豚』のあらすじ
1920年代から30年代のアメリカを舞台にしている、と思えば舞台背景がわかりやすいかも知れない。
豚に扮した主人公であるが、彼は豚ではなく〝生身の男〟である印象が強く、やっていることはまさしく人間のそれそのもの。
理想から言動からそのポリシーの持ち方まで、全て「アメリカ映画に出てくるアウトロー」そのものの生き方に準ずるものだった。
社会主義的なファシズム思想を毛嫌い、根本から自由とロマンを愛する至高の豚である。
ポルコは元イタリア空軍のエース的存在だったが、ストーリー現在では落ちぶれ、アドリア海にある孤島に住まう〝賞金稼ぎ〟になっていた。
その賞金稼ぎの対象は「マンマユート団」という空の賊軍。
マンマユート団はいつも自分たちの商売(カツアゲのようなもの)を邪魔してくるポルコを目の敵にしており、「いつかポルコを葬ってやる!」と結束を固めていた。
そのマンマユート団が「ポルコ打倒」のために雇った用心棒が、カーチスである。
カーチスは米国製の飛行艇を愛用しており、航空銃撃の腕はポルコと互角だった。
そんなある日、ポルコはミラノに向けて飛行中、カーチスに撃退されてしまう。
墜落したポルコの愛用機はボロボロに壊れ、その修理をピッコロ社へ依頼する。
そのピッコロ社を現在切り盛りしていたのは、なんとたった14歳の少女・フィオ。
フィオは14歳ながらも飛行艇への熱情を高く持っており、ポルコははじめ疑っていたが、その熱意と知識の充実に心打たれ、結局、自分の愛用機の修理を任せる。
ポルコはカーチスへの汚名返しも兼ねて、その後の行動を改める。
自由奔放だったそれまでの生活を少し脇に置き、再び修理し終えた愛用機でアドリア海へと帰還する。
イタリアのミラノにおいても反社会的な姿勢を持ったポルコは、結果的にミラノの機密警察・イタリア空軍・マンマユート空賊の3つに追われることになる。
そしてフィオのアイデアと仲介により、ポルコとカーチスの一騎打ちが組まれる。
その一騎打ちをひと目見ようと数多の飛行機乗りが集う中、そのマンマユート団とポルコを一網打尽にしようとする空軍の大編隊が近づいていた。
ポルコとカーチスの私闘は結局ポルコがかろうじて勝つが、その後の展開において、ポルコの身が具体的にどうなったのかは明かされない。
〈参考資料 詳細を見る〉 [ad#ad-1]『紅の豚』7つの魅力
【その1】豚が空を飛ぶ!
「豚が空を飛ぶ!」それだけでもうインパクトがあり魅力的なものですが、実に興味深い魅力は〝豚に焦点を当てている〟という点ですね。
「なぜに豚?」というような世紀を超える疑問が沸き立つものですが、『紅の豚』ではこのポルコこととっぽい豚にスポットが当てられ、実に人間さながらの活躍・躍動を発揮してくれます。
一般的に豚といえば、地面をはいずり回って、貪欲的に物を食い、食っても食っても飽きないマイナスイメージのようなものをつけられがちですが、本作ではその豚が主人公にきており、その主人公・豚のあり方はけっこう格好いいんです。
まだ観たことがない、どうせ観てもこんなもんだろう、などと思ってられる人には、ぜひおすすめしたい1品です。
想定・想像以上の面白さと展開が、特殊な世界観をもってあなたを待っていることでしょう。
【その2】ホームズばりの、人間と動物とのコラボ
宮崎駿監督はこれ以前にテレビシリーズにおいて、『名探偵ホームズ』(1984年)を手がけており、その登場人物を全て「犬」に見立てて演出していました。
けっこうジブリアニメでは「動物を人間のように扱った作品」が多くあり、いえば擬人法を面白く脚色した上での、なかなか斬新なエピソードや効果を狙ったものが目立つものです。
本作を観たときの私の第1声がまさしく「ホームズの2番手!」で、当時の〝滑稽かつ、何か吸い込まれていくような特殊な魅力〟をふんだんに味わわされ、その興味をもって視聴させ続けられた幼少時代の記憶が甦ったものです。
この「人間と動物を扱った特殊な魅力」を本作でもじゅうぶん堪能できるので、ぜひその辺りの興味深い演出を見逃さずにお愉しみ下さい。
【その3】脇役たちの活躍と重要さ
ジブリ作品の多くは「脇役たちの演出効果」が非常に重要で、その「脇役がいるから主役が生きる」的な、とてもほんわかしたムードが充満しているものが多く見られます。
『紅の豚』でもマンマユート団はじめ、その空賊が抱える用心棒のカーチスや、ポルコを待ち続けるジーナ、またフィオといった脇役たちの活躍は、本作のストーリーを豊かに演出していくための〝重要な武器〟にもなっています(観ているとその辺りの設定がおそらくじゅうぶん伝わります)。
この脇役と主役との同時進行的なストーリー構成が実に絶妙で、ここでもやはりジブリアニメに彷彿させられる〝演出の巧さ〟が引き立ちます。
つまりスクリーンの隅々までが、キャラクターたちの魅力と躍動感であふれているように映るのです。
ぜひこの〝演出の巧さ〟と背景設定の絶妙さを、本作をご覧になりながらご賞味下さい。
【その4】景色の美しさ
とくにこれは、ポルコがロマンを求めてアドリア海上の空を飛んでいるときに映る光景ですが、そのときに映る夕日がきれいこときれいこと…。
まるで黄金の空間を飛んでいくように見えて、その背景からはまるで『金曜ロードショー』のあのテーマ曲が流れてくるような、そんな演出効果さえ浮かんできます。
加えてジーナとの恋物語や、カーチスとの決戦の火ぶたもその背景をもって飾られており、それだけでもじゅうぶん堪能できる「おそろしいまでの魅力」に映るでしょうか。
【その5】あえて幕引きにハッピーエンドを持ってこない
『紅の豚』のエンドは「ハッピーエンド」でも「バッドネスエンド」でもなく、何か「視聴者の想像に任せるような、宙ぶらりんなまま」で終わる幕引きを選んでいます。
これは決して手抜きではなく、あらかじめ制作の段階から「この終幕」を選んでいたそうで、このように終わることで「この作品は完成する」とした確固たる想定のもとでなされたプロットのようです。
「紅の豚・ポルコ」は果たして最後、本当の人間にその姿を戻すのだろうか?
ポルコとの私闘に敗れ、アメリカに帰還したあと映画俳優に転身したカーチスはその後、どんな人生を送るのだろう?
結局、ジーナとポルコは結ばれるの?
などといったことは一切明かされず、「その後のストーリー」は全て視聴者の心の行方に託されます。
ここに本作の魅力と、その後のストーリーをさまざまに空想できるという、ロマンスがあるように思います。
【その6】けっこう現実的な観点が入っている
『紅の豚』はアニメながらに実に現実的な(リアルな)視点が組み込まれています。
ファシズムにはじまる社会的思想から、極右・極左を占める各キャラクターの登場、それぞれの立場から飛び込んでくる「○○主義的言動」の数々まで、まるで〝現実での人間の歴史〟を垣間見ているような、そんな不思議な感じを与えます。
これもジブリアニメにはよく見られますが、「決してアニメの世界をアニメだけで終わらせない」としたリアル感を含めた個性のあり方の賜物に見られ、その構成の仕方は本作をもってさらに充実させられた〝はっきりとするアニメの跳躍〟のような感じに見られます。
そのため各キャラクターの立ち位置もそれなりの〝根(ルーツ)・土台〟をもってしっかりあり、その立ち方からさらに膨れるストーリーの充実性には、「アニメがアニメらしからぬ、とても純粋な思想の繁栄」にすら映るのです。
【その7】ロマンスに隠れた恋
ロマンといえば恋―男と女の恋情を紐解くような、とても魅力的な構成が『紅の豚』でも満載です。
本作は「男のロマンを描く作品」という見出しが濃厚にあるため、よもや「女性や子どもにはあまりウケない?」といった印象もありますが、この「恋のストーリーの甘さ」も同居しているので決してそんなことはないのです。
どちらかと言うと「男のロマン」を描きながらこちらの「恋にまつわる純朴なストーリー」を描いている方が目立つもので、観ている限りでは「ははぁん、このロマンというのは男女のストーリーに恋を持ってきて、それで感動を呼んでいるな?」と思わすほど、〝恋色〟に非常に抜きん出た仕上がりになっています。
いかがでしょうか。
本作『紅の豚』に満載の〝とっぽい魅力、ロマンスの魅力、恋の魅力〟などがきちんと伝わったでしょうか?
じっくりと観れば観るほど、本作に彩られた魅力の数々は活気を帯びてきて、まるで「本物の映画(とくに洋画)」を観せられているような、そんな感情を抱かされます。
そしてその錯覚を利用する形で、各キャラクターの活躍や暗躍は生き踊るわけです。
ぜひまだ観たことのない人にはおすすめしたいものです。
ではお次は、ご紹介した「魅力」の数々をふんだんに魅せてくれる「名場面」の中から、厳選して5つ、お届けしたいと思います。
[ad#ad-1]『紅の豚』5つの名シーン
【その1】〝いいね〟のサインをしながら空に飛び立つポルコ
これはけっこう沢山の場面に登場しますが、とくにアドリア海を悠々と飛行するときのポルコの表情は快適です。
『紅の豚』に採られる数々のロマンの軌跡を、一気にそこで表現しているような、ポルコの余裕の顔が見え隠れします。
そのポルコの向こうにはどこまでも続く青空が広がり、また目下にはエメラルドならぬコバルトブルーに映る大海が両手を広げて抱擁しています。
この壮大な魅力を秘めた〝ポルコの悠悠自適のワンシーン〟ずつを、どうぞロマンを片手に覗いてみて下さい。
【その2】カーチスとの私闘にかろうじて勝ったあとの、フィオからの抱擁!
ストーリー後半(ほぼラストシーン)になりますが、ポルコはカーチスとのドッグファイトの果てに殴り合いになり、やっとの思いでカーチスに勝利します。
その後のフィオからの抱擁!
ポルコはこの喧嘩でフィオを守るために闘っており、喧嘩に勝ったことでフィオを守り抜いたわけです。
だもんでフィオも心底から喜び、ポルコに抱きつきます。
このときのポルコの表情と言動をご覧下さい(これはぜひ本作『紅の豚』を観ながらご確認下さい)。
何とも言えないほどの感動を与えてくれることです、きっと!
【その3】カーチスとの空中戦
まさしく空を飛びながら展開される、男のロマンと安全とを賭けた闘いになりますが、「空を舞台にしている」、ジブリが制作している、という点でその「空中戦」はものの見事に感動的に描かれます。
とにかくスピード感がいい!
これも〝本物の映画・洋画〟を観ているような錯覚を覚えさせられ、何かとても爽快感あふれる、不思議なロマンスさえ感じさせられてしまいます。
その後で流れてくる少し古風な音楽・歌、加藤登紀子さんが歌う「時には昔の話を」がとてもマッチしていて、そこでもさらに感動させられるでしょう!
とても愉快・痛快な感激を目の当たりにします。
【その4】加藤登紀子さんの歌声がシャンソン風に、バーに響き渡る…
もちろん加藤登紀子さんが作中に登場するわけではありませんが、その声がジーナを通して、ならず者たちが集まる場末のバーに響き渡ります。
その様子や光景は、まさに1960年代のアメリカ映画に出てきそうなロマンスあふれるもの。
この歌声が流れる中で、酒を注いだり談笑したり、どこぞのカップルがいい雰囲気になっていたりと、何か自分もその場にいるようなロマンチックな臨場感さえ味わわされます。
やっぱりシャンソンっていいものですよね。
[ad#ad-1]【その5】ポルコがジーナに電話で名セリフ…
おそらく本作『紅の豚』の中でも1番の名セリフだと思います。
「飛ばねえ豚は、だたの豚だ…」
ジーナはポルコに「どうしても闘いに行ってほしくない」旨を伝えながら、何とか決闘に応じないように説得します。
ですがポルコはすでに闘いを決意しており、自分の主義や理想に向けて〝ただ前進あるのみ〟の精神をぶつけてきます。
ここではジーナが「マルコ」と人間だった頃のポルコの名前で呼びますが、きっとジーナは2人が過去に味わった〝甘い思い出〟を回想しながら、その相手のポルコを失うことを恐怖していたのでしょう。
ただ聞いただけではなんてことのない、ありふれたセリフに聞こえるでしょうが、この前後のストーリーの展開を観てから聞くと、実に重みのある傑作の「名セリフ」に聞こえるものです。
〈関連書籍を見る〉『紅の豚』感想
私は『紅の豚』を確か高校生の頃に学校で観たものですが、当時は何が何だかわからない、といった印象で観ていました。
それが年月を経るごとに改めて見直してみると、高校生当時ではわからなかった感動というかやはり〝ロマン〟のようなものが、段々はっきりとわかってきたものです。
おそらく本作は〝非常に大人向けに作られた作品〟で、そのストーリーに込めた本意のようなものは、あるていど人生を歩いてきた人だけに贈られる「集大成的な感動」をそのクライマックスに持ってきているようにうかがえます。
もちろん本作『紅の豚』が〝大人向けの作品です〟という宣伝はどこにもなく、ただの空想です。
つまり『紅の豚』という傑作は、その感動のアピールを〝ときを置いて訴えかけてくる〟という、これもジブリアニメお得意の「成長型の作品」ということです。
なので「すでに1度観た!」という人には「もう1度観てみること」をおすすめし、また「まだ観ていない」という人には「いま観ておいて、さらに数年あとでもう1度観られること」をおすすめしたいです。
どうぞ本作に散りばめられた〝ロマンの数々〟と、各キャラクターが表現する〝とてもリアルな信念と言動〟をお楽しみ下さい。
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