相棒16 7話 あらすじ&ネタバレ感想!元相棒に視聴者がざわつく・・・?

ドラマ相棒

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相棒16 第7話は、杉下右京(水谷豊)がイギリスでの研修時代に相棒として活躍した南井十(みないつなし)という、元スコットランドヤードの刑事が遊興で来日するところからドラマが始まります。

「光が強くなれば影が濃くなる」、これが口癖だった南井だが、今回の事件はまさにこの言葉通り、真実への追究の光がさらに必要とされる難事件です。

とは言っても、犯行動機は比較的〝簡単で幼稚〟なモノ!?
異常心理を持つ犯人の単独犯行が、果たしてどこまで現実にその牙を剥き出せるのか!?

今回も右京と冠城亘(反町隆史)の独自捜査が冴え渡り、またこれに南井が絡む形で、連続殺人(?)への解決に臨みます。

それでは、相棒16 第7話のあらすじと感想を紹介していきます。
※この記事はネタバレ含みます。

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相棒16 第7話 視聴率

第7話タイトル:倫敦からの客人
視聴率:13.5%

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相棒16 第7話「倫敦からの客人」あらすじ ※ネタバレ

南井の来日に合わせ、いきなり発生した派遣社員殺人事件

ロンドンから南井という、イギリス時代に右京の相棒だった男が来日する。

この南井の訪問を「花の宿」の月本幸子(鈴木杏樹)から聞かされ、右京、亘、南井の3人は、そろって「花の宿」で会食のようなことをしていた。

南井は人の心を打ち明かし、ことに殺人事件などにおいて「プロファイリング」をする名手であった。

そしてその南井の来日にまるで合わせたかのように、「派遣社員・西田泰史(康喜粥)が何者かによって殺害された」という事件が飛び込んでくる。

元スコットランドヤードで鍛えた敏腕刑事の血が騒ぐ南井も、自分が来日した途端に発生した事件に興味を持ち、2人につく形で事件解決に乗り出していく。

ちなみに「南井十」の名前の由来は、「1つ、2つ…」と数を読むとき「つ」の字が入るか否かを問う上で、「十」に「つ」が入らないので「〝つ〟無し(つなし)」になったとのこと。

けれど南井の国籍はイギリス国籍である。

犯行を物語るスマートフォン

現場に急行すると、西田の遺体が〝人目のつかない辺地〟に横たわっていた。

死因は頭蓋骨陥没。

一見したところ、何者かとの格闘の末に亡くなったのか、あるいは何者かに凶器ですんなり殺されたのか、何もわからない状況の中、右京と亘は(いつものように)独自捜査に拍車をかけ出し、それに南井も便乗する形となった(現場を見た途端に南井も本気で捜査に就き始めていく)。

辺地に置かれた遺体であることから、あらかじめ被害者・西田と犯人が、前もっての連絡を取り合って会ったことが想定される中、鑑識課の青木年男(浅利陽介)から、

「遺体の周辺にスマートフォンが落ちていたこと」

が告げられた。

そのスマートフォンを検証してみると、中には「犯人と思しき男が写った動画」と、「ダークウェブという名の特殊なインターネットサイトへのアクセスの痕跡」があることが判明した。

また同じその携帯に「次の殺人事件」を仄めかすような動画も発見され、警視庁はとりあえず「連続殺人」への捜査と切り替える。

そしてこのスマートフォンを落とした人物が「犯人」だとして、右京、亘、南井をはじめ、警視庁は犯人追跡を始めていく。

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特殊ルートでしかアクセスできない、ダークウェブ

この「ダークウェブ」という、インターネット上の〝闇のサイト〟と呼ばれる特殊サイトは、ことに麻薬や拳銃の売買取引、また殺人を崇高なものとして賛美するという、犯罪に深く関与する性質と、人を狂わせていくような特異な性質とを持ち合わせていた。

この「ダークウェブ」の性質と現行での動きを調べていきつつ、青木は〝次の犯行〟がなされる予兆について慎重に検証する。

「ダークウェブ」ではこの手の警察の捜査に対して敏感で、〝手入れ・がさ入れ〟の光が入るのを前もって阻止するシステムがあったのだ。

またこの「ダークウェブ」を当事件の犯人が利用していることを念頭に置けば、極秘捜査をもって追跡するのは当然で、検証・追跡中に1つ手順を間違えれば、犯人はもうその闇サイトを利用しないことも考えられる。

犯人がこの闇サイト・ダークウェブを利用しているとすれば、間違いなく犯罪に加担していることが鮮明となり、事件解決へも大きく前進することは容易に予測されるもの。

このような経緯において、右京、亘、南井、警視庁は、躍起になって、「ダークウェブ」を利用する者のうちから〝特定の人物(当事件の犯人)〟の割り出しを急いだ。

別件の事件!廃工場での不思議かつ衝撃的光景

右京、亘、南井の3人は独自捜査を延長する形で、とにかく「犯人の持ち物であろうスマートフォン」の中から、1つずつ〝ヒント〟を得ることに尽力していた。

しているうちにそのスマートフォンの画像の中に、「大田区の広報誌」と「旋盤の削りカス」が写っていたことから、追跡現場を大田区周辺に絞り込み、またその〝旋盤の削りカス〟が目撃されるであろう特定地域を割り出していく。

捜査を進めるうちに、ある廃工場へ辿り着く。

その工場には、それほど広くない一室であるにも関わらず、なぜか時計が3つも置かれていた。

さらに衝撃的な事実が発覚!

なんと廃屋内のロッカーから、男女2体の遺体が発見されたのである。

男の身元は6年前に行方不明になっていたホームレス・やざわたかしであり、女の身元は3年前に家出をして同じく行方不明になっていた少女・「ふじおかじゅんこ」だった。

そしてともに頭蓋骨陥没が直接的な死因の様子で、今回の事件被害者・西田の死因と同様であることが判る。

南井の冴え渡るプロファイリング!

ここで南井はお得意のプロファイリング技術によって、犯人の割り出し―果ては事件解決への究明を図った。

・犯人はおそらく慎重を期す人物のようであり、被害者を選ぶときでも「別にいなくなったところで捜査が及びにくいマイノリティの人層」を選んでいる。

・またさらに人目がつきにくい場所を選定し、そこを自由に使えるようあらかじめ準備しておくことで、「人目がつかないこと・自分への疑惑が暗躍しないこと」への2重の対策を施している。

・そして「鈍器」を凶器に選んだのは〝1発で相手の動きを封じるため〟であり、刃物などの扱いに慣れない自分が「確実に犯行を成し遂げることができるように」との下準備による。

・つまり犯人は臆病な性質の持ち主でそのため慎重であり、犯罪についてあまり慣れていない「ごく一般的な人物
である可能性が高い。

などとプロファイリングした。

工場の廃屋にあった時計から、犯人が特定!?

はじめから右京には、「なぜこの狭い密室のような廃屋に、時計が3つもあるのか?」が気になっていた(この辺りは経過・行間によってうかがえます)。

そしてその時計の存在により、動画に映っていた「犯人と思しき男」の身元が判明する。

割り出されたのは現在無職の男・平岡尚道であり、その家宅からは大麻が発見された。

しかし肝心の平岡本人は不在。

平岡を追跡するうち、「平岡はそのダークウェブを利用しながら大麻や拳銃を売りさばく売人だったことが判明する。

とにかく平岡の所在を追跡する傍ら、今度は、同じスマートフォンの画像に映っていた「給水塔」がある場所の付近へ赴いた。

その給水塔付近の場所は、西田の遺体が発見された現場付近だった。

平岡は最近にマンションに越してきていたが、そこで死体となっていた。

捜査は1から出直しとなり、状況証拠と、これまでの追跡で得られたヒントをともに、もう1度「今回の事件犯人の特定」を割り出さなければならなくなる。

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殺人計画をもとに、3人の容疑者が浮上

警視庁捜査一課の伊丹憲一(川原和久)は、

西田と平岡が何らかの理由で争い、結果的に西田が平岡を鈍器で殺害し、その西田も現場で脳出血によって死亡した

と推理した。

しかし右京は、平岡の死亡状況が腑に落ちず、また西田の遺体現場付近の池の中にスマートフォンが落ちていたことに合点がいかない。

また平岡を殺害しようにも、部外者がマンションへ侵入するのはきわめて至難であり、そうなると、平岡を殺害する際には「犯行をなすための環境設定」が事前に必要であることに気づく。

そこで浮上したのが、警視庁押収物管理課に勤務していた土村晋之だった。

土村ははじめ、捜査上にて「ダークウェブ」を利用することに興味を持ち、それが段々混信していって、結局犯罪に手を染めてしまう。

その「ダークウェブ」を利用しているときに平岡と知り合い、大麻や拳銃の横流しに加担した。

そして後に土村は押収物管理課の担当を外れたが、なおも平岡は土村を脅しながら協力を要請してきた。

これをどうにかしなければならないと考え、土村は「ダークウェブ」の〝殺害計画サイト〟を通じて犯人と出会い、その犯人に協力してもらう形で平岡の殺害を計画した。

このときの土村と犯人の連絡用アプリに使われたIDとパスワードは、

ID:DARK WEB
PASS:144012

というもの。

右京はこの経過を把握し、土村の連絡用アプリを利用して直接犯人と交流した。

犯人は西田泰史の息子・真史

亘はこのとき連絡用アプリに使用されているパスワード「144012」という番号に、どこかで見たような数字が並べられてあると気づく。

それは西田が生前、息子の更生を願って入所させようとしていた更生保険施設の住所番号と同じであった。

右京は「ダークウェブ」を利用しながら連絡用アプリを通じ、真犯人と思しき人物との接触を試みた。

その連絡に応答したのが、西田の息子・真史であった。

連絡交換後、右京たちと真史はある神社の前で待ち合わせした。

その神社はかつて西田の自宅に置かれていた家族写真の中に、端正に写っていた神社と同じであった。

もともと真史は犯罪に素人で、臆病な気質の持ち主。

神社の前で右京たちに遭遇したことをきっかけに、全ての自供をし始めた。

「僕は普通の人間と違い、感情欠落の気がある。

母親が死んだときも泣くことができなかったし、そもそも命に対する普通の認識や感覚が、全くわからないようなところがある。

人間としての劣等を感じているとき、ダークウェブと出会った。

そこで自分は初めて誰かの役に立つことができ、自分のあり方を肯定でき、それまでに得られなかった安心のようなものを感じることができた。

命に対しても異常な感覚の持ち主だと思い込んでいた自分だが、命を殺すことを自然現象の一部とみなせる自分の能力は、他の誰よりも優れている点であると信じた。

父親を殺したのは、それまでの自分のあり方を認められず、自分に残っていたわずかな父親への情を断絶するためだった…」

という内容を真史は独白し、その後、右京たちに逮捕される。

真史の自殺

逮捕後、署に連行されながら真史が見たものは、父親が必死に真史(じぶん)を庇おうとしていた痕跡だった。

西田は、犯罪に手を染めていた真史への疑惑を断ち切るため、真史が連絡用に使っていたスマートフォンをできるだけ遠地にある池の中へと投げ捨てていた。

それが遺体発見現場周辺の池である。

また時計から身元が割り出された西岡の存在も、時計をもとに細工した西田の計画だった。

そうすることで、犯人割り出しの決め手となるであろう「画像に映される時計」を用意し、平岡自身に犯行の容疑を向けるためだった。

真史は「結局、自分のためにさまざまな援助をしてくれていた父親」のことを反省し、連行される車の中で泣いた。

そして署に到着後、トイレへ駆け込み、そこで真史は青酸入りのカプセルを呑んで自殺した。

今回の事件と符合する、3年前に起きたロンドンでの事件

南井が帰国する日、真史の自殺について右京と南井はラウンジで語り合っていた。

そこで「3年前に起きたロンドンでの事件」を2人は思い出す。

そのときの事件も今回の事件と同様の経緯を辿り、最後は〝父親のメッセージ〟によって犯人は自殺した。

そのとき犯人は「自分を唯一認めてくれたその父親」を、心から心酔していた。

今回の事件で言えば、真史は「ダークウェブ」を利用することによって、「自分が必要とされ、自分の能力を認めてくれる者と出会えた」と心底から喜び、そのユーザーへの心酔を感じた。

しかしパソコン・ユーザーだから特定の人物ではなく、あくまで〝仮想の人物〟がこのときの真史に現れた心酔すべき人物となる。

そこだけが違うが、経緯は同じだ。

「光が強くなれば影が濃くなる」

つまり人は自分を認めてくれる者に出会えば、たとえその「認められた部分」が悪であるにせよ、その悪心を過大評価して盲目になる。

根も葉もない愛情の光が強ければ強いほど、そこに芽生える悪の影はますます色濃く反映してくる。

ここで南井は、

「悔い改め・贖罪をしない犯人には自殺が最もふさわしいこと」

を右京に告げる。

右京はそれに同意せず、別れる際に南井が求めた握手にさえ応じようとはしなかった。

右京の心には、

影を残すことなく、いずれは全ての部分を「光」によって照らし出してみせる

という確信があったのだ。

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相棒16 第7話 視聴者の感想

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