相棒16 5話 あらすじ&ネタバレ感想!米沢登場も…不審な転落死の謎に迫る!

ドラマ相棒

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2017年11月15日、『相棒16』シリーズ第5話の放送です。

今回は「手巾(ハンケチ)」というタイトルで、少し古風なにおいを漂わす新鮮なもの。

ですがドラマ内容はきわめて難解で、また杉下右京(水谷豊)、冠城亘(反町隆史)の独自捜査が冴え渡ります。

今回は元鑑識課の米沢守(六角精児)の登場から事件が始まる感じです。

右京と亘はこの米沢から捜査を依頼され、本格的に事件の真相へと突き進んでいきます。

けれど現場に着いてみると、そこには訳の分からない闇のような証拠が…。

不審な転落事故…、転落した樋口彰吾(佐戸井けん太)の娘・真紀(南沢奈央)の不自然にも冷たい態度…、さらには23年前に起きた怪事件との奇妙な符合…。

謎が謎を呼ぶ〝パズル〟のような難事件に、右京と亘は果たしてどのように糸口をつかむのか?

それでは、相棒16 第5話のあらすじと感想を紹介していきます。
※この記事はネタバレ含みます。

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相棒16 第5話 視聴率

第5話タイトル:手巾(ハンケチ)
視聴率:14.6%

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相棒16 第5話 注目のゲスト出演者

南沢奈央 / 樋口の娘・真紀

相棒16 第5話 あらすじ ※ネタバレ

いきなりの転落事故

米沢が勤務する警察学校で深夜0時から1時頃、樋口教官が転落し、意識不明の重体になっていた。

このことを同じ警察学校に勤務していた米沢が右京と亘に報告し、どうしても捜査に協力してほしい旨を訴えてくる。

それを受けて右京と亘はとりあえず学校に急行し、現場状況を確認することにした。

そこでの状況を見た限り、やはり事件性が絡む不審なにおいがする…。

それから右京と亘は本格的な捜査へ乗り出すことになる。

けれどいきなりの転落事故であり、事件を確定する証拠は何もない。

つまりこの時点では事件か事故かも判明せず、とにかく事件なら事件でそれへの手がかり、また状況証拠から得られる裏づけ捜査が必要だった。

この事件の解決点は1点―もし転落が事件であれば、その樋口教官を転落させた人物の判明が解決になる。

この犯人像の輪郭をはっきりさせるため、右京と亘はまず、樋口が入院する病院へ赴いた。

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樋口教官の人間像と、生活歴

転落事故に遭った樋口教官は、生徒からそれなりに親しまれつつ、とても厳格な印象も持たれている。

そのせいである者は敬い、またある者は疎ましく思う経過も想定される。

このような性格と日頃の態度から見て、樋口が自殺をするような印象は到底ないと考えられた。

米沢も亘もこの警察学校の出身で、実はこの樋口教官から教えを受けた生徒であった。

樋口を非常に敬っていた米沢は、何としても今回の犯人をあげようと必死である。

けれど亘は冷静に元恩師の人間像を眺め、とにかく状況証拠から特定できる事件解決への確証を得ようと、右京とともに独自捜査に乗り出した(そのことがまた犯人像の割り出しにもつながるとも決意していた)。

樋口教官は元刑事であり、23年前にさかのぼる怪事件に関わった経緯を持つ。

その23年前の事件と、今回の転落事故・事件との奇妙な符合があることがわかる。

さらに樋口の娘・真紀は養子であり、実の子ではない。

真紀は23年前の事件で犯人として検挙された男の娘であり、その事件を経て、身寄りのない真紀を樋口が養子として迎え入れていた―真紀が3歳の頃である。

つまり真紀も23年前に、何者かにより誘拐された経緯を持っている。

真紀の人物像と転落事故時のアリバイ

その身振り・言動から「冷酷なまでのクールビューティ」と亘に揶揄された真紀は、樋口同様、仕事に燃える所轄の女刑事であった。

樋口が転落事故に遭った時点において、真紀は管轄内の「ビジネスホテルで起きた絞殺殺人」を追っていた。

その真紀に、右京と亘は樋口が入院する病院で初対面する。

真紀は樋口の世話を淡々とこなすが、どこか、父・娘を感じさせない冷たさを併せ持っていた。

右京と亘による事情聴取のさなか、事件に進展があり、重体の樋口を置いて真紀はさっさと捜査に戻っていく。

その様子に〝実の娘としての感情がない…〟と感じた右京は、娘・真紀と父親・樋口との間に複雑な経緯があると睨んだ。

警察学校の生徒・毛塚英雄は、その真紀の姿を、樋口の転落事故直前に見たと言う。

この証言により、転落前の樋口と真紀が学校のテラスで話していたことが明らかになる。

けれどその他の動向が得られず、真紀はこの時点で「樋口の転落事故(事件)」に最も近い容疑者にさせられた。

23年前の事件と今回の事件の符合性(類似性)

23年前の事件を紐解けばこうである。

某電機メーカーから機密データを盗み、その盗んだ男・桟原誠一はその後、ビジネスホテルで首を吊って死んでいた。

その経過を辿っていけば、首を吊ったのではなく、桟原は何者かによって絞殺されたものと判明した。

そしてその絞殺された桟原の経緯を洗えば、自分の子どもを拉致され、その身代金代わりに「機密データを盗め」と何者かに脅され、仕方なく盗んだあげくに口封じによって殺された、というもの。

そしてこの桟原の実の娘が真紀だった。

事件は結局〝桟原の自殺〟ということで片づけられ、それ以上の捜査は認めなかった。

今回起きた転落事故と同時進行して起きた「ビジネスホテルでの絞殺事件」は、野田啓介という電機メーカー勤務の男が被害者で、野田はこの23年前の事件と同様、その息子・翔太が何者かにさらわれたあげく、機密データを盗むことを要求され、その後にホテルで殺された。

経緯は全く同じである。

この2つの犯罪の符合・類似性により、今回のデータ漏洩事件は「23年前の事件を模倣したものではないか?」という疑惑があがる。

ここで初めて右京は、今回起きた樋口の転落事故が事件であることを確信し、その事件と漏洩事件との結びつきがはっきり存在することを確認した。

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23年前の事件と今回のデータ漏洩事件の符合がバレてはマズイ…!

今回のデータ漏洩事件の捜査を1つずつ洗っていくと、真紀が樋口を転落させた可能性は非常に弱まる。

それにより今度は、「真紀と樋口が事故直前に会っていた」と証言し、真紀を今回の転落事故(事件)の容疑者へと近づけた毛塚英雄の存在が怪しくなってくる。

この符合に早くも気づいたのが樋口だったが、23年前の事件に関与した毛塚の父親のもとで、その経緯や〝犯罪のやり方〟をより熟知していただろう息子・英雄が口封じのため、樋口を転落足らしめた可能性が出てくる。

それへの進展を踏まえ右京と亘は、毛塚英雄に事情聴取した。

すると今回の事件の真相が明るみに出た。

23年前の事件は赤松健彦が実行犯で、会社の借金に困っていた当時の毛塚の父親・毛塚正敏が共犯だった。

毛塚英雄はこの事件の中で〝金儲け〟の点にだけ着目し、ラクして儲ける算段を得るため、この警察学校に入ったことを仄めかす。

「この警察学校は、自分が意図する犯罪を助けてくれる最高の養成所だったよ」

こう右京たちに面と向かって言い放つ毛塚英雄に右京は、

「警察官をなめるんじゃない!!」

といつものふるふる震える激高振りで叱咤した。

加えて右京が、「23年前の事件に携わった樋口教官が今回の漏洩事件の経緯とその真相とを見逃すはずがない」と睨んだ通り、毛塚英雄はその父親が関与した犯行を真似ただけだった。

今回のデータ漏洩事件の偽装と真相

捜査が進むにつれ、今回のデータ漏洩事件の真相が明らかになる。

伊丹たち捜査一課が追っていた事件も真紀と同じくこの「ビジネスホテル絞殺事件」であり、そこで死んでいた野田の身辺捜査を行なったところ、どうも偽装殺人の線が色濃くなった。

捜査一課は刺青を体に施した男・久保田武士を追っており、真紀もこの事件の捜査に乗り出した際、この刺青の男に並みならぬ関心を寄せていた。

過去に自分を誘拐した男の腕にも、久保田と全く同じ刺青が施されていたことを真紀は思い出していた。

看板には不動産会社を掲げるが、その実、暴力団のフロント企業を営んでいた久保田は、かつて23年前に起きたデータ漏洩事件の主犯・赤松の子分だった。

久保田は赤松が5年前に死んだ際、その刺青を盃代わりに受け継いでいる。

この久保田と毛塚英雄が裏でつながっていた。

この「つながり」は、樋口がもとよりファイルしていた「警察官のプライベート調査資料」により判明する。

23年前の事件と同様の手口をもって野田が殺害された事件は、久保田が主犯で、その共犯が毛塚英雄であった。

真紀は最後に樋口の意志を受け継ぐようにして、毛塚英雄に「警察官失格です」と不合格の印を渡した。

今回のテーマ「手巾(ハンケチ)」

「手巾」は芥川龍之介によって大正5年に書かれた短編であり、その内容には「帝国大学の先生・長谷川謹造と、その生徒・西山憲一郎の母親の会話」が描かれている。

ストーリーは以下のようになる。

「長谷川先生と親交の深かった西山は、腹膜炎に罹ってしまい、大学病院へ入院する。

そこでしばらく療養するが、その甲斐もなく、西山は結局死んでしまう。

その先生のもとへ西山の母親が訪ねてきて、息子の生前の挨拶を兼ね、その亡くなるまでの経緯をきわめて冷静沈着に報告する。

そのとき団扇を床に落とした先生がふと母親の膝元を見ると、その膝上に乗せられた手が、手巾をちぎれるくらいに握りしめているのがわかった。」

この母親の様子が、樋口の義娘・真紀に宛てられている。

「花の里」でいつものように右京と亘が呑んでいたとき、右京はふと病院での真紀の様子を思い出し、その様子を芥川の「手巾」の内容になぞらえて亘に話す。

病院で右京たちに事情聴取をされたときの真紀は、顔は冷静沈着そのものだったが、そのテーブルの下ではハンカチをちぎれるほどに握りしめていた。

このことに右京は当初から気づいており、毛塚英雄による証言を聞いても「真紀が犯人ではないこと」を薄々実感していた(これについては、意識を取り戻した樋口の証言により明らかになる)。

「顔は冷静沈着」という鉄面皮にも見える表情は、今は泣いているときでなく、「何としても父親を突き落とした犯人をあげなければならない」とした真紀の意志表示ではなかったか。

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相棒16 第5話 視聴者の感想

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