黒柳徹子さんといえば『徹子の部屋』でおなじみの、今でも第1線で活躍し続けているロングラン的司会者のコメンテーターですね。
昭和1ケタ生まれの看板をもって、半世紀を過ぎた今でもずっと活躍されているのはすごいことだと思います。
今回は、この黒柳徹子さん原作の『窓際のトットちゃん!』がテレビドラマ化されるということで、その徹底予想&解析・分析をご紹介したいと思います。多少、ネタバレ的な内容もコミです!
ロングランだけに、シリーズ化もアリかナシか?!
その辺りも空想・予想してみたいと思います。少し、私どもの妄想的記事におつき合い下さい。
『トットちゃん!』のドラマ放送予定と、内容のご紹介!
テレビ朝日系列『帯ドラマ劇場』(おびドラマシアター)枠(毎週月曜 – 金曜12:30~12:50)にて2017年10月から放送予定の、同枠第2弾となる帯ドラマ。
女優・黒柳徹子の半生とその家族の物語を大石静の脚本、清野菜名と松下奈緒のダブル主演によりテレビドラマ化する。
概要
黒柳徹子が生まれる4年前の1929年(昭和4年)の黒柳の母・朝と父・守綱の出会いから始まり、戦中・戦後の苦難の年月を経て、稀代のスターが誕生する過程とその個性が巻き起こす数々の逸話を昭和の芸能史、テレビ史を背景に笑いと涙で描く。
ダブル主演の1人、黒柳徹子役を演じる清野菜名は本作が全国ネットの連続ドラマ初主演となり、帯ドラマ劇場枠の前作『やすらぎの郷』でのさわやかで透明感あふれる演技が制作陣の目に留まり本作への起用に至った。
ドラマ制作にあたり徹子さんは・・・
「私の家族のことが、ドラマになる。仲が良かった、父と母の若い頃を見られる。
『トットちゃん』と呼ばれていた私は、戦争の中で、生きのびる事ができました。
何て、ラッキーな人生だったことと、いまさら、ありがたく思う。」
とコメント寄せられています。
キャスト
―黒柳家―
●黒柳徹子(くろやなぎてつこ)
演:清野菜名(子役:豊嶋花)。主人公。
●黒柳朝(くろやなぎ ちょう)
演:松下奈緒。徹子の母。
●黒柳守綱(くろやなぎもりつな)
演:山本耕史。徹子の父。バイオリニスト。
―井上家―
●井上宏(いのうえひろむ)
演:高田純次。朝の母方の叔父。新聞社経理部勤務。
井上えつ(いのうええつ)
演:八木亜希子。宏の妻。朝の叔母。
―門山家―
●門山周通(かどやましゅうつう)
演:佐藤B作。朝の父。医師。
●門山三好(かどやまみよし)
演:古村比呂。朝の母。周通の妻。
など、他多数。
かなり豪華なラインナップで占めたキャストを見ただけでも、「1度は見てみたい」的な感想を覚えてしまうのは私だけでしょうか?
八木亜希子さんや佐藤B作さん、さらに松下奈緒さんや古村比呂さん、などの顔ぶれを見ると、やはりどこかで徹子さんと深い関係があったり、それこそ芸能界での半生をともに生きてきた“絆”のようなものでつながっている面々がズラリと揃っていますね。
本作『トットちゃん!』は、原作『窓際のトットちゃん!』をパロディ化した派生作品として知られています。なので『窓際のトットちゃん!』のストーリーや構成が、少なからずその帯をしめて、スクリーン全体にしみ込んでいることと思います。
『窓際のトットちゃん!』は、女優・タレント時代だった徹子さん直筆による“自叙伝的作品”で、1981年(昭和56年)に講談社から出版された、やや社会性を多く含んだノンフィクション作です。
第5回路傍の石文学賞受賞後、累計800万部が売れて、日本国内においては「戦後最大のベストセラー」と称される“怪物的傑作”として知られました。
引用元:wikipedia
トットちゃん広場ができるまで、計画発表からオープンまでの793日
大ヒットと社会的流行の余韻もあり、ご存じの人はご存知、「トットちゃんブーム」が起きたほどです。
自叙伝ということで、ほぼノンフィクションの仕上がりでもあり、「リアル体験」できるいろいろな共感を読者から呼んだことが、本作の爆発的ヒットへつながったのでしょう。
エピソードとして、名古屋市の某学校図書館にこの『窓際のトットちゃん!』を入荷してみたところ、「学校の図書館に、こういうタレントが書いた本はあまり似つかわしくないんじゃないか?」ということで、しばらく入荷禁止されたこともあったそうです。裏を返せばそれだけ、「そのストーリーに没頭してしまう生徒が多かった…」という事実を裏づける証拠にもなるでしょうか?
〈参考書籍〉
【1】『窓ぎわのトットちゃん』
著者:黒柳徹子
出版社:講談社
発売日:1984年4月15日
【2】『トットチャンネル』
著者:黒柳徹子
出版社:新潮社
発売日:2016年2月27日
原作『窓際のトットちゃん!』あらすじ&展開&脚色の徹底予測!
「君は、ほんとうは、いい子なんだよ。」小林先生のこの言葉は、トットちゃんの心の中に、大いなる自信をあたえてくれました―。
トモエ学園の、子どもたちの心をつかんだユニークな教育の実際と、そこに学ぶ子どもたちのすがたをえがいた感動の名作「窓ぎわのトットちゃん」を子どもたち自身におくります。
引用元:amazon
「あらすじ」としてはまだ、宣伝としては事前プロットの段階なので明らかにはされていませんが、徹子さんのコメントなどからも今作『トットちゃん!』のだいたいの流れはつかめます。
徹子さんの半生を描くということで、おそらくその出生から幼年期・少女期を経て、段々と大人の女性へと成長していく青春ドラマの仕上がりが、現代の徹子さんの“芸能女優”としてのあり方へとつなげられる形で収められるのではないか?
徹子さんの芸能界入りは、日本にテレビが生まれた時期―銀幕の女優・タレントが活躍するその先駆けとして、お茶の間に笑いや感動を届ける“人気者のイメージ”で飾られていました。
女優、タレント、声優、司会者、エッセイスト、ユニセフ親善大使、平和運動家、までを巧みにこなしてきた徹子さんの、マルチタレントとしての魅力と輝彩(きさい)が、『トットちゃん!』でもより取り見取りに花咲かせていることと思います。
松下奈緒さんは今回、徹子さんの母親役を演じられますが、松下さんといえば(私としては)『ゲゲゲの女房』でそのイメージを盛り込んだ、“古き良き時代、昭和の景観がとてもよく似合う女優さんの1人”として捉えています。
なので今回の『トットちゃん!』でも、その古き良き時代を象る素晴らしく懐かしい、それでいて哀愁のある清楚な“母親役”を演じられているのでしょう。
父親役で登場する山本耕史さんといえば、古くは『春よ、来い』(1995年)から『忠臣蔵』(1996年)、最近では『ナポレオンの村』(2015年)や『松本清張スペシャル かげろう絵図』(金曜プレミアム、2016年)などで有名な、“時代を駆けさせれば他の追随を許さない、どんな役にでも当てはまるマルチ役者”として活躍しています。
私的には『ユメ十夜』(2007年)での夏目漱石役にかなり魅了された次第でした。
この耕史さんも松下さんと同じく、やはり“哀愁の漂う昭和初期の時代”を程よく彩る、何ともいえないあたたかみのあるお父さんを演じられるでしょう。
だいたい全てのキャストの顔ぶれを見てみると、ほとんど“昭和生まれ”の俳優・女優で固められているんですね。
この辺りの配役からすると、必ずドラマでも「あの古き昭和の時代」を斬新に彩る、愉快・痛快な構成・脚色に仕上げてゆくのが狙いだと思います。
〈参考書籍〉
『トットの欠落帖』
著者:黒柳徹子
出版社:新潮社
発売日:1993年8月31日
参照用動画:音楽物語 窓ぎわのトットちゃん、①釧路市民吹奏楽団
原作『窓際のトットちゃん!』とドラマ『トットちゃん!』の違い
先述の『ゲゲゲの女防』でもそうでしたが、テレビが出始めた頃、紙芝居が町を横行し、流行していた頃、漫画がオヤツで、テレビ局なんていえば「雲の上の存在!」だと言われていた「演出に柔軟性を多く求めていたテレビ時代」の面白さが、今作でも同じく、所せましに飾られていることでしょう。
つまり、昭和をあまり知らない人でも「懐かしさ」を堪能できてしまうほどの、“時代錯誤を現代化したストーリー”の展開ではないでしょうか。
このようなノンフィクションにありがちな「史実をそのままにして出来上がる作品」には、必ずしも、その史実―この場合は「昭和の匂い」がそのまましみ付いた、垢抜けしない物語構成―になりがちです。
ですので視聴者側・見る側の意識を優先的に考えると、その辺りの“旧さ”を少し一新する必要があります。
いえばノンフィクションの弱点といったところです。
ここで、パロディ化した派生作品にはたいてい求められる脚本の妙味ですが、「原作そのママ」は少しもの足りないでしょう。
やはりパロディとして登場させる以上、きちんと一貫して“パロり尽くしてほしい”というのが信条です。
という1視聴者の純朴な感想と妄想に配慮した上で、今作の“出来”もその辺りを押さえた「新しい作品」として創られると思い込みます。(ここは見る側として面白さを追求する上で、そう信じております!)
[ad#ad-1]もしシリーズ化が出されるとして・・・
今作『トットちゃん!』が盛況ならば、間違いなく第2弾として、今作をもう少し掘り下げた(あるいは違った部分に焦点を当てた)延憚的な次回作が作られるのでないでしょうか。
徹子さんの芸能界人生を反省する上で、その活躍分野の広さを踏まえると、やはり『窓際のトットちゃん!』ブームの回顧的な余韻に火がつく形で、どうしてもその「延長的なストーリー・ドラマ」を欲しがると思います。
そこで、今回はノンフィクションの原作を採っての力作になったので、その第2弾・次回作には、完全フィクション系の、新しい『トットちゃん!物語』、つまり“トットちゃん!のその後”や“トットちゃんの関連人物の半生”などを取り上げた、浪漫譚的なプロットになります。
けっこう、このような1大タレントの有名作品をシリーズ化する場合、この“枠小説的な、1部のシーンを抜擢したようなストーリー”が組まれるものです。
徹子さんも間違いなく“戦後、最大のロングラン・タレント”のうちのお1人ですから、第2弾の連作としては、その半生をさらに詳細かつ面白く眺められる「視聴者に対してマルチな作品」になると思えます。
そうして出来上がった作品は、「観る」というより「読む」といった、小説的な構成になったりするかも知れませんね!(朝の連ドラの感じです。)
もしドラマ化から映画化されたら・・・
ドラマ化が人気を博したあとは、やはり映画化も期待されます。
その場合、脚本はもとより、メインキャストの顔ぶれが気になるでしょうか。
誰がよいでしょう?
私的にはやはり、徹子さんを語る上では“昭和生まれの俳優・女優”、または舞台を経験してきた“行間を魅せる役者”、はたまた、全く新しい平成生まれの役者でありつつ“どこか地味なオーラをもっていて、気品のある俳優・女優”、などが、この『窓際のトットちゃん!』ひいては『トットちゃん!』のキャストには相応しいのではないか・・・なんて思ったり。
キャストのこだわりベストオーダーとしては、
●黒柳徹子
演:佐藤江梨子
●黒柳朝(母)
演:凜華せら
●黒柳守綱(父)
演:森田剛
●井上宏
演:高田純次(そのまま)
●井上えつ
演:石原さとみ
●門山周通
演:緒形幹太
●門山三好
演:松たか子
と、この辺りを持ってきてほしいなぁ・・・なんて思ったりしています。
母親役はやはり私的に松下奈緒さんかなぁ、なんて思ったりもしますが、ここはあえて若さを秘めた母親役を持ってきて、役作りで母性を醸し出す力演にしてほしいと思いました。
そうすることで、フィクション要素を絡めながらに、史実通りの「徹子さんとお母さんの、友だちみたいだった関係の活気のよさ」なんかもにじみ出てくることと思いますので、さらにストーリーも重厚になるんじゃないか?と思っています。
〈参考書籍〉
【1】『小さいときから考えてきたこと』
著者:黒柳徹子
出版社:新潮社
発売日:2004年6月27日
【2】『トットひとり』
著者:黒柳徹子
出版社:新潮社
発売日:2015年4月28日
参照用動画:トットちゃん物語
〈ユーチューブ参照用:『トットてれび』DVD特典映像「買い物ブギ」メイキング&演奏の一部を公開!〉
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