刑事コロンボシリーズ超おすすめランキング20選!名作を一挙紹介!

今回は、私が敬愛し続け、幼少の頃より今に至るまで観続けてきた『刑事コロンボ シリーズ』の特選をもとに、そのうちから20作品を選び抜き、「簡単なあらすじ」から「感想を含めた見どころ・見せ場」まで、その魅力をランキングでお伝えしてみようと思います。

「あ、あれがないじゃないか?」や「もっと突っ込んだ内容がほしい!」などというような隠れた名作ファンの方からのお叱りを受けるかも知れませんが、その場合もご心配なく!
またコロンボ・シリーズの傑作選とでも題し、このランキングの他にも選り抜きランキング(1作品のピックアップ形式)をもって、改めてご紹介させて頂く予定です。

長きに渡り、未来永劫の傑作と謳われたピーター・フォーク主演の名作集!
それでは20位ランキングの始まりです。

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『刑事コロンボ』詳細と概略

ランキングの前に、少し『刑事コロンボ』の予備知識としてその「概略」からお伝えしたいと思います。

概略

製作総指揮・フィリップ・ザルツマンのもとで69本のドラマ・映画が制作された『刑事コロンボ』は、米国で放映された「ロサンゼルス市警察殺人課の警察官コロンボ」を主人公としたサスペンス・テレビ映画。
69話全てに字幕・日本語吹替のオリジナルが添えられ、民放テレビでも2時間枠で放送された。

1962年にウィリアム・リンクとリチャード・レビンソンが制作したテレビミステリー・シリーズで、1968年から1978年まで45本がNBCで放送され(日本語版タイトル『刑事コロンボ』)、その後1989年から2003年まで24本がABCで放送された(日本語版タイトル『新刑事コロンボ』)。

制作はユニヴァーサル映画で、主演のピーター・フォークにとっては、初めての本格的な刑事ドラマとなった。

引用元:wikipedia

『刑事コロンボ』の特徴

なぜか『刑事コロンボ』に登場する犯人はたいてい社会的地位が高く、知能も高いインテリジェンスが多く、その上で〝完全犯罪〟を目論む崩しにくい難事件を展開していきます。
アリバイを崩すのも大変。

それでもコロンボは、一見愚鈍で無害そうな風体を装いながらも、〝ここぞ!〟というときには鋭い気迫をもって追究し、どんな理知的な犯人でもそのコロンボの仕掛ける言葉・空間的ワナに陥り、自滅していく傾向が多いものです。

そして、つい犯人側に感情移入させられてしまうほどの「犯人側に立った感情描写や内面の葛藤」が非常に秀逸です。
コロンボは先述通りに〝ここぞ〟というときにこそその実力を発揮して犯人を追い詰めますが、犯人サイドとしては、初めからアリバイ作り・完全犯罪を見破られないための日常の維持を図らなければならなく、はっきり言ってコロンボより大変。

犯人側の感情描写から生活の一部始終を丸写しにする本作だからこその、ユーモラスを含めた、サスペンス・ミステリの成立が果たされるのでしょう。

主役はコロンボだけじゃない

先述した【特徴】を踏まえ、本作で〝見せ場〟を作る登場人物は、確実にコロンボ1人だけじゃありません。
そのコロンボに親密に絡み、事件を難事件に変えていく犯人役の個性があってこその、『刑事コロンボ』独特の深い味わいが生まれています。

つまり、
犯行模様・犯人像がどんなものかによって、その回のコロンボのあり方が変わる
こんな感じでしょうか。

ランキングでのご紹介のうちでは、この辺りの「犯人側に見られる緻密な心情模様や様子のあり方」をメインにお伝えしたいと思います。
コロンボと犯人、この2つが合わさって、『刑事コロンボ』特有の風味が表れます。

それでは、あまり概略のところで詳細を語ってしまうと〝ランキング〟での面白みがなくなってしまうので(いやいや、掘り下げれば掘り下げるほど出てきますが)、この辺りでシリーズに見られた傑作・名作のピックアップに移りたいと思います。

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『刑事コロンボ』シリーズ~傑作から隠れた名作までの超おすすめランキング~:第20位~第11位

第10位から見るにはこちら
ベスト3から見るにはこちら

20位 意識の下の映像

主演:ピーター・フォーク
販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
発売日:2015年12月2日

【簡単なあらすじ】
サブリミナル効果を使用した犯罪で、意識研究所という公共施設に務める心理学者のケブル博士が、そのクライアントであるノリスさんを殺害するところから事件は始まる。

自身にとっての研究材料を密かに欲しがっていたケブル博士は、ともに自分の〝知られたくない秘密〟を結果的に知られてしまったことでノリスさんを殺害し、その後でもとにかく自分のアリバイと、自分を今後も押し上げてくれるであろう地位とを頑なに護る算段に出ていきます。

サブリミナルですから、現場に犯人がいる必要はなく、被害者・ノリスさんは自滅するように殺害されます。
このいかにも功名かつテクニカルな犯行模様に、刑事コロンボは同じく専門的手腕に物を言わせ、犯人への追究と犯人逮捕に緩やかに乗り出します。

【見どころ&見せ場】
サブリミナル効果
とにかくサブリミナル効果をいかにして対象(被害者)に刷り込ませていくか、という点に第1の見どころがあります。
少し無理が見られる〝刷り込み〟ですが、そこはそれ、映画ならではの演出・脚色によって、実に自然な流れで犯行がなされます。

コロンボと犯人との初対面シーン
そして第2の見どころとして、やはりコロンボと犯人・ケブル博士の初対面のシーン。
だいたいコロンボシリーズでのコロンボと犯人の初対面は、コロンボの下出(したで)、犯人側の謙遜から始まります。
この辺りが実に新鮮で面白く、「この紳士ぶってる犯人がやがては犯人として追われていくんだろうなぁ」といった破滅型の役どころを演じてくれます。

コロンボの容赦ない追究&逮捕!
第3の見どころとしては、これはお決まり、犯人を言い逃れできない窮地にまで追い立て、犯人を納得させたあげくに逮捕するシーン。
この逮捕に至るまでのシーンが本作は、シリーズの他作品と比べてみてもなかなかギミックが冴えて面白いです。
この辺りはどうぞ、実際にご覧になってご堪能下さい(ここで文章で端的に言ってしまうのは実に勿体ないと思います)。


19位 指輪の爪あと

主演:ピーター・フォーク
販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
発売日:2015年11月26日

【簡単なあらすじ】
探偵事務所に務める社長のブリマー氏のもとに、あるお偉いさんの奥さんが「夫の浮気調査」をお願いしていたのでその経過報告を聞きにやってきます(奥さんはケニカット夫人)。
このお偉いさんとブリマー氏はもとからの知り合い。

ケニカット氏は、政治界にも顔の利く、有識者・有力者のうちの1人。
住んでいる家も豪邸です。

ブリマー氏は、自分とケニカット夫人が会っていること・探偵社に調査を依頼していることをケニカット氏に言うぞといった、安い脅迫によって、次回の選挙に際する有力な情報を教えろと迫ります。

けれど奥さんは、「(夫に隠れて調査していたことを)言いたければ言うといいわ」と開き直り、逆に「こんな脅迫をしてきたことを夫に報告する」とブリマー氏を軽く脅迫します。

この軽い脅迫が仇となり、「それだけはいけません、奥さん。
この探偵社をここまで大きく築き上げるのに、いったいどれほどの苦労をしてきたか…」というブリマー氏の本音とともに、ブリマー氏によりそこで殺害されてしまいます。

【見どころ&見せ場】
闇に敷かれた豪華な敷布
殺害現場はブリマー氏の家屋で、ちょうどケニカット夫人が殺害されたピンポイントには、豪華な毛皮の敷布が敷かれていました。

そして夫人を殴りつけたブリマー氏の指には、大きな指輪が嵌っていて、その指輪の痕が、夫人の顔の特定位置に残される結果となります。

この敷布に、そのとき殴りつけたことによる指輪の破片が落ちてしまっていること、を後からコロンボに告げられ、ブリマー氏はあわててその晩の帰宅後、敷布を丹念に調べ、証拠となる物が落ちていないか見分けようとします。

ちょうどそのとき、まるでブリマー氏の行動を見ていたかのようにコロンボが玄関に現れます。

この瞬間のブリマー氏の表情と言動です。

焦りながらも平常を装い、何とかボロが出ないようにと必死の体裁を繕うその姿は、きっと本作の「犯人側の体裁繕い」のクライマックスにも映るでしょう。

ブリマーの眼鏡に映る別の経過
ブリマー氏の眼鏡に映る、別のシーンの経過とアリバイ作り。

犯行直後、ブリマー氏が元からかけていた少し色の濃い眼鏡にその殺害現場が映し出されるだけじゃなく、その後の証拠処理の経過や別の空間のシーンが、緻密に映し出されていきます。
まるでブリマー氏が、自分の犯行を目撃する上でその〝酷さ・惨さ〟を憶えるとともに、それを経験してしまっているものだから、どこかでボロを出してしまう「自分の弱み」のようなものを複線的に表しているかのようです。
この辺りが何とも『刑事コロンボ』らしい作りになっていて、私的に本作の中で1番好きなシーンかも知れません。
ぜひ、ご賞味下さい。


18位 ホリスター将軍のコレクション

主演:ピーター・フォーク
販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
発売日:2015年11月26日

【簡単なあらすじ】
マーチン・J・ホリスター元将軍は退役軍人ながら過去の栄光をじゅうにぶんに味わう質(たち)で、ヨットハーバーから所有のヨットで航海する間でも、軍役に就いていた頃の任務の流れをずっと踏襲してしまう、一見、立派な人物です。

この将軍のもとにある日、同じく現役軍の理事に携わっていたダットン大佐が訪れ、2人は何やら秘密裡的なことを話しています。
2人は共謀して不正取引を働いており、その陰で私腹を肥やすという悪徳な事業を自営でしていました。
けれどこの悪徳が通常の監査によって発覚する恐れが出てきて、ダットン大佐は「もう無理かも知れません」的な台詞を吐いたあと、「大丈夫です。
もし不正が明るみに出ても、私は決して共同経営者としてあなたの名前を公言しません」といった、宥め・すかしを言い放ちます。

しかし元から自分しか信じていなかった将軍は、「このことを知っている者は君と、私だけだ」とささやいた後、その場でダットン大佐を、所有していた拳銃で撃ち殺してしまいます。

しかしちょうどその現場を、ヨットで沖を漂っていたヘレンという若い娘に目撃されていました。
母親とヨットに乗っていたヘレンは、そのことを警察に通報しようかと相談したあげく、通報することに決め、その後にコロンボが登場します。

「もう退役して久しい名誉ある将軍が、果して今頃になってそんな事件を起こすかどうか?」という一念を携えながら、事件関係者ともにコロンボと目撃者・ヘレンは、真実を追求するとともに事件解決に乗り出します。

【見どころ&見せ場】
海から見える殺人現場!?
ヘレンはヨットで日課の遊泳をしていたところ、将軍がダットン大佐を銃殺してしまうシーンを目撃します。
けれど、そのヘレンがいた位置から将軍の家屋までは優に100メートル以上は離れており、果して目撃した光景が「本当に殺人の現場だったかどうか?」という一抹の疑問が残ってしまうのは仕方ありません。
その辺りを追求していくコロンボと、目撃が絶対正しいと主張するヘレンとの葛藤のシーンは面白く、その後の展開において、段々経過とともにヘレンの記憶が薄れていくシーンは、「人間の心理を見事に突いているなぁ」と少し感服させられます。

将軍とヘレンとの和解
和解というより、恋仲になってしまう2人。
もちろん仕掛け人は将軍です。
将軍は自分の事件の通報者がヘレンだと知るや否や、間髪入れずに行動に移り、ある晩、急にヘレン宅を訪れた将軍は「自分の昔の勇姿」をテレビで観ることを勧めると同時に、その後もヘレンに何かと近寄って、遂にヘレンをモノにしてしまいます。
この将軍のアプローチを承け付き合いだしたころからヘレンは、自分の目撃よりも恋に夢中になり、コロンボ(警察)への証言などどうでもよくなる浮薄の心情に駆られてしまいます。

そしてこんな中でのコロンボの一言、
「まったく女ってのはわからんもんですなぁ、あなたついこないだ、自分の証言は絶対だって言っていたでしょう?」
このときの台詞の音調が、何だかまさしく「移り変わる女心」への会心の一撃のようにも思え、不思議な痛快さを覚えた次第です。

強すぎる、本当に強靭な精神の持ち主…
ラストシーンでのコロンボの、ヘレンに言った将軍を見立てた上での一言。

ここでもコロンボの冴え渡る言葉が、〝将軍は普通の人とは違う、恐ろしいほどの人物〟という形容をもって飾り立て、本作の核心部分を一言で表現する見事な演出が取られています。
ヘレンは最後の最後まで、将軍を立派な人だと信じていましたが、将軍自らが「自分が犯人だ」と名乗り出るのを聞き、「私に言い寄ってきてくれる男って、ほんとに変な人ばっかり…」と涙ぐみながら去って行きます。
ヘレンは熟年に差しかかった奥手の未婚者。
このときでもコロンボの優しい労りが、少し哀愁を漂わせます。
事件解決後のデザート、とでも言ったところでしょうか(もちろん視聴者にとって)。


17位 二枚のドガの絵

主演:ピーター・フォーク
販売元:ジェネオン・ユニバーサル
発売日:2011年11月2日

【簡単なあらすじ】
美術評論家・デイル・キングストンは有名な売れっ子で、一見、何も不自由なく暮らせる社会的地位を確保している成功者のようにも見えます。

ですが、人間の欲望というものは際限がなく、あるていどの地位を築いた後でもさらなる強欲が働き、叔父のマシューズを殺害して叔父の財産乗っ取りを企てます。
その財産のうちに2枚の「ドガの絵」がありました。

コロンボ登場後から、段々いつものように外郭が剥がされていき、殺害時状況を丹念に調べられるあげく、もう1人の共犯の存在に行き当たります。
それがデイルの恋人・トレーシー。
トレーシーはまだ若く、こんな犯行には右も左もわからないか弱い娘。
それゆえに不安を感じたデイルは、この自分の恋人であるトレーシーさえも殺害してしまいます。
初めから殺害予定だったかどうかは詳細に明かされませんが、いずれにせよ、死人に口なしの状況は整いました。

デイルはさらに、今度は叔母のエドナに目をつけます。
エドナはマシューズが亡くなったとき、その遺産相続人として多くの財産を受け取ることができます。
つまり保険金詐欺の構図と同なじです。

デイルはこの叔母が叔父・マシューズを殺害したと周囲に思わせるため、エドナの家に「ドガの絵」を隠し置きます。
そしてコロンボ含む警察がエドナの自宅を家探しするよう仕向け、自分もその現場に居合わせるよう計らいます。

けれど、この展開に至るまでにすでに、コロンボによるワナが仕掛けられてありました。
デイルはそれに気づかず、この「エドナを犯人にでっち上げる計画」を実行していたのです。

【見どころ&見せ場】
恋人との殺害計画、そしてアリバイ作り
美術学生の美人・トレーシーを演じるロザンナ・ホフマンは、『刑事コロンボ』シリーズ中でも1、2を争うほどの美貌の持ち主です。
その美人学生・トレーシーと共同して行なう叔父の殺害、そしてアリバイ作りと、何だかそうした2人の夜の空間や経過には、ある一定のロマンスの雰囲気さえ漂ってきます。

叔父・マシューズの家は豪邸で、さすがに膨大な遺産を抱えるだけの成功者のムードを漂わせます。
その成功者が持つ看板的な自宅ですから、幾つも部屋と出入り口が兼ね揃えられてあります。

その出入り口のうちの1つから、「犯人が逃げていく構図」を描くため、デイルは恋人・トレーシーにテラスから階段を駆け下り、そのまま街中へ逃亡するよう指示を出します。
そしてきちんと言われた通りに階段を駆け下りるトレーシー。

またピアノを弾いているさなかの叔父を拳銃で殺害するシーン。
この後に抱きしめ合うデイルとトレーシーの場面。

この辺りに、何とも言えない「本当の2人だけの時間と空間」が漂います。
この「時間と空間」が、本作中、最もロマンチックな場面に映るでしょう。
(しかしデイルは先述通り、途中でこのトレーシーをも殺害してしまいますが…)。

美術評論家・デイル・キングストンの憎たらしさ
本作の犯人ほど、憎たらしく思える悪逆非道の犯人もいないのではないでしょうか。
そう思えるほど、このデイルを演じるロス・マーティンの悪役ぶりは光ります(役者としてはかなりの成功と言えるでしょう)。

とにかくこのデイルの悪知恵が所狭しと疾走します。
ほんとにこんな悪巧み、よく次々次々思いつくなぁと感心するほどの奔走ぶり!それゆえ余計に、コロンボがデイルを追いつめていくシーンは爽快でしょう。

ラストシーンでのコロンボのスマートかつ聡明さ!
『殺しの序曲』や『ロンドンの傘』のときもそうでしたが、本作のラストシーンでのコロンボの活躍ぶりはシリーズの中でも傑作と言われるほどの秀逸さを誇ります。
何と言ってもスピーディかつ完全さが冴え渡ります。

決め手は「指紋」となりますが、この指紋のつけ所がデイルの盲点を突きます。
このシーン中、コロンボはずっとポケットに両手を突っ込んだままで、事の成り行きを観賞しています。
このあり方がすでに、終局を迎えるための準備だったとは…。

デイルの最後の足掻き的な言動を、その完全すぎる対応処理で見事に跳ねのけていくコロンボの活性を、ぜひ本作を観ながらご堪能下さい。

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16位 パイルD-3の壁

主演:ピーター・フォーク
販売元:ジェネオン・ユニバーサル
発売日:2011年11月2日

【簡単なあらすじ】
建築家であるエリオット・マーカム(パトリック・オニール)は、スポンサーであるウィリアムソン氏(フォレスト・タッカー)を殺害し、自分の思い通り・理想通りの建築方針を遂行しようと企みます。

1度はウィリアムソン氏を熱意と言葉巧みをもって説得しようとしましたが、一向に話を聞かないウィリアムソン氏に業を煮やし、遂に殺人計画を思いついた次第。

そしてそのウィリアムソン氏の遺体を隠す場所を、パイルD-3と呼ばれるブロックの下にすることを計画。
パイルD-3とはビルを設計するときに使う、土台ブロックのこと。

つまりそこに遺体を隠すことで、二度と遺体は見つからないと踏んだわけです。

そこへ登場し、いつものように根掘り葉掘り捜査を進めていくコロンボ。

はじめはおっとり構えるコロンボに友情をもって歓待するマーカムでしたが、自分が勤める大学にまで現れる執拗なコロンボの言動に遂にキレる!
そしてコロンボとマーカムは、まるでライバルのように張り合う光景に。

そしてマーカムは、1度そのパイルD-3のブロックを掘り起こすことをコロンボに許す。
もちろん遺体はこのとき、別の場所に保管している。
検死に関わらないことから、ただ遺体を「見つかりにくい場所」に隠すことだけに集中でき、お陰でマーカムは最後までその遺体の隠し場所を見つけられずに済む(逮捕後にマーカムが自分で証言するまで)。

1度掘り起こしたブロックの下に何もないのがわかり、コロンボは落胆の態度を晒す(これは演技)。
そして事が終わり、いよいよ別の場所に隠しておいたウィリアムソン氏の遺体をパイルD-3ブロックの下に埋めようとするとき、パッと証明がつき…。

【見どころ&見せ場】
大学でのコロンボとの対面シーン
マーカムは大学で考古学染みた、建築学を教える教授です。
そこで講義の終わりに、コロンボがすっと教室へ入ってきて、他の人数の少ない学生とともに、マーカム教授の講義を聴きます。
この風景から私は好きでした。
それからコロンボはマーカムにすり寄り、事件経過を報告するとともに、パイルD-3にまつわるような、死体の隠し場所について自分のイメージを語ります。
少しぎょっとするマーカムですが、そこは冷静に振舞い、「あ、そこ(黒板)の上の方、消して」とコロンボに黒板拭きを頼んだりして見せます。

仄々したシーンですが、ここでもコロンボによる巧みな追究が伏せられています。

何でもないようなシーンにリアルさが…
ストーリー後半ですが、マーカムは1度コロンボにパイルD-3を掘らせた後で、ウィリアムソン氏の遺体を取りに行き、今度は本当にパイルD-3ブロックの下へ埋め込みに行こうと国道を飛ばします。
時は夜。
そこで車のタイヤがパンクして、ちょうど走りかかった警察のバイクが駆け寄ります。

ここでのシーン。
「別に要らない?」と想わせられるようなシーンですが、実にリアル感が出ていて私的に好きな箇所です。
日常でも、何か大仕事をしようとしているときに、思わぬハプニング・アクシデントなどが起き、事が思うように進展しない場合もあるでしょう。
それでも理想通りに事を運ぼうと、焦りながらでもその1つの事をする。

この辺りの日常的な人の心情の様子が、マーカムの表情と言動に、非常に自然の形で出ているのが秀逸です。

役所で待たされ続けるコロンボ…
コロンボは1度目のパイルD-3ブロックを掘り起こす際、各役所の許可を得るため区役所に行きます。
そこで何時間も並んで待たされたあげく、また手続きにいろいろと掛かるというしんどい目に遭ってしまう。
この辺りは本作中の余興のようなシーンで、視聴者を和ます仄々したワンシーンになっているのでしょうね。

ラストシーンでの犯人の弁解
弁解というか告白のようになりますが、それまでの成り行きを実に感情をこめて、目の前に立ちはだかるコロンボに1つ1つ話していくシーンが映ります。

このときにはもうすでに、自分がなしてきた全てのことが明るみに出されたエンドマークの展開。
ここで第1回目のパイルD-3ブロック掘り起こしが、コロンボによる巧妙な演技だったことを明かされます。
犯人の目星をつけられてもなお「完全犯罪」を貫徹しようとした優秀な犯人・マーカムを、さらに上回って追いつめるコロンボの手腕は絶景です。


15位 黒のエチュード

主演:ピーター・フォーク
出版社:デアゴスティーニ・ジャパン
発売日:2014年8月19日

【簡単なあらすじ】
オーケストラの指揮者・アレックス・ベネディクト(ジョン・カサヴェテス)は、その界隈でも有名な実力者であり、その上に相応の社会的地位も獲得している音楽界の貴公子とも言える存在。

貴公子的存在であるがゆえに、女性関係に悩まされる。
アレックスにはジェニファー・ウエルズ(アンジャネット・カマー)という愛人がいました。

アレックスはすでに結婚していて、妻・ジャニス(ブライス・ダナー)がいます。
そのジャニスの親はオーケストラ界のスポンサー的存在。

だからアレックスとしては、有名になるにつれ、また出世を目論むにつれ、このジェニファーの存在を消さなければなりません。

そしてジェニファーを、ジェニファーの自宅で殺害。
殺害時には、きちんと前もってのアリバイ作りをしており、アレックスはコンサート直前の会場から分刻みで抜け出し、そのジェニファーの自宅まで、用意しておいた車で駆けつけています。

そのとき、ジェニファーが飼っていたオウムが、意味ありげにその殺害風景を見ている。

その後、現場から帰ってきたアレックスは、「ジェニファーがまだ来ない!」と焦る素振りを周囲の人たちに見せる。
その周囲の人のうちに妻・ジャニスをいます。
ジェニファーはアレックス率いるオーケストラ団のピアノ演奏者でした。

そこで受け取った「ジェニファー死亡」の報告。

先ほどまでジェニファーの遅刻に荒れ狂っていたアレックスは途端に落胆し、警察への全面協力を約束します。

ジャニスはこの騒動の中で、アレックスの浮気を思います。
それはこの騒動中にジェニファーの自宅の電話番号を訊かれた際に、アレックスが暗記しているその電話番号をすぐに答えたことがきっかけ。

そして捜査が進む中、アレックスは1つの過失に気がつきます。

それはコンサート中に恒例としてつけていた胸元の花を、殺害現場に置き忘れていたこと。

この「花」が証拠となり、アレックスはコロンボに段々と追い詰められます。

【見どころ&見せ場】
ジェニファーの自宅に飼われていたオウム
殺害が起きた瞬間、このオウムは荒れ狂ったように泣きわめきます。
それまで自分を飼ってくれていた主人が、突如として襲われたことに動揺を隠せなかったのでしょう。

このシーンが何とも秀逸かつ哀愁を漂わす光景で、とくにその後の展開において効果を発揮しないのですが、どこかでこの「目撃のシーン」が斬新に浸透している・犯人がボロを出す何らかのきっかけを作っている、と思わせるような、不思議な景色を醸し出しています。

ジェニファーの自宅前で遊ぶ少女
ジェニファーとも面識のある少女で、アレックスが犯行を終えた後、ジェニファーの自宅から近くに停めた車まで歩いて行くさなか、この少女がジェニファーの自宅からすぐの原っぱで犬と戯れていました。
アレックスはこの少女に見つからないようにと、伏し目がちになって歩いて行きます。

そしてこの少女の存在はコロンボに知れ渡るところとなり、事件解決のキーパーソンのような扱いをもって、少女に犯人の目星をつけてもらおうとします(捜査の上で)。

そして、犯人を含むと思われる一行が集う場所にこの少女を連れて行き、事件当日の犯行時にジェニファーの自宅から出てきた男を〝指差し〟で教えてもらおうとしますが、少女が指差した男は、コロンボが目星をつけていたアレックスとは別人。

この後からの展開と、それまでのコロンボとの犬を絡めたシーンが、実に日常的で面白いです。

車修理工場の静けさ
アレックスは犯行時に使った車を修理工場に出しておくことで、その車が犯行時には「無かったもの」とされるよう計らいます。

その修理工場の空気が実に物静かで、何か空虚感とロマンチックさを兼ね揃えたような、不思議な空間を作り出しています。

そして事件解決直前には、やはりこの修理工場での経過が物を言います。
時間と走行距離とに目をつけたコロンボの捜査網を、アレックスはどのようにして切り抜けるのか?どうぞ本作をご覧になってお確かめ下さい。

ラストシーンでの、アレックスとジャニスの表情
コロンボはついに、アレックスが実際にレコーディングしているそのスタジオで、アレックスを犯人として逮捕します。
そこでのアレックスとその妻・ジャニスとの「表情のやり取り」が絶妙。

アレックスは、ジャニスが自分に惚れ抜いてくれていると信じ、自分の才能を認めるジャニスとその母親も含め、「自分が見捨てられるわけはない」と高をくくっています。

けれどジャニスは、1人の人間・女性としてアレックスを見つめ直し、アレックスが引き起こしたこれまでの経過、アレックス自身の言動ぶりを、冷静な目で見直し決意します。

このときのジャニスの表情はまるで何かを達観したようなシュールなもので、それを見たアレックスの動揺ぶりには、「こんな場合、誰でもきっとこんな表情をする…」と言わすほどの極自然な落胆が見えてきます。
どうぞこのシーンを見逃さず、吟味してご覧下さい。


14位 ロンドンの傘

主演:ピーター・フォーク
出版社:NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
発売日:2015年11月26日

【簡単なあらすじ】
『刑事コロンボ』シリーズ中では当時珍しかった海外ロケでの制作作品。
実際にそれまでの『刑事コロンボ』での展開をロンドンまで持って行き、イギリスの風味が漂った特有のストーリーに仕上げています。

コロンボは視察旅行でロンドンへ行き、そこでひょんなことから事件に遭遇してしまいます。

今はOB・元舞台俳優として人気者だったニコラス・フレイム(通称・ニック、リチャード・ベイスハート)とリリアン(オナー・ブラックマン)夫婦は、業界において大きく居座るサー・ロジャーと衝突し、結果、サー・ロジャーを殺害してしまう。
それも舞台劇で息の合った共同作戦による殺害。

余りにも息が合った犯行に不審を感じたコロンボは、捜査協力をするとともに、そのラストシーンでは証拠を偽造して事件解決を図ってしまう異例の1作。

【見どころ&見せ場】
舞台がロンドン
何と言ってもそれまでとは違った〝ロンドンが舞台〟ということで、アメリカながらの開けた明るい雰囲気から一風違い、イギリス・ロンドンの少し格式ばった、暗室的なロマンスが漂うシーンがグッドです。
実際にロンドンの観光名所をコロンボが訪れたり、イギリスならではの中世を思わす建物の観覧まで、非常に色とりどりの魅力が満載です。

舞台俳優ならではの息の合った犯行?
事件発生から途中まで、ニックとリリアンは実に息の合ったコンビとも言える、名演技で疑惑をかわしていきます。
けれど、ハテナがつく2人の言動と態度が少し残ります。
たいてい2人や3人で犯行をなしてしまうと、誰か1人が良心の呵責について行けなくなったりなどしてボロを出すもの。
その辺りの〝ボロの出し方〟が、本作でも非常に演出されています。
ニックとリリアンの表情と姿勢が段々崩れていくシーンを、どうぞ楽しみながらご覧下さい。

ラストシーンでのコロンボによる証拠の偽造
ラストでコロンボは、それまで証拠品としてあげられていた「ある物」をロンドン傘の中に放り込み、その証拠をもって犯人逮捕に至ります。
このときのニックとリリアンの反応も見ものですが、その逮捕後のエピソード的な場面での、コロンボと上司とのやり取りの方に面白さが。
「やったな?」の上司の台詞に、「飽きないんですよねぇ。
昔、子供の頃にはよくやったものです」とイタズラの真相を明かすところなどは、コロンボファンにはたまらない美味(うまみ)になります。

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13位 白鳥の歌

主演:ピーター・フォーク
販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
発売日:2015年12月2日

【簡単なあらすじ】
カントリー&ウェスタンの人気歌手トミー・ブラウン(ジョニー・キャッシュ)には妻・エドナ(アイダ・ルピノ)がおり、そのエドナは「魂の十字軍」とかいうヘンテコかつ熱心な宗教に溺れていました。
そしてエドナは、その宗教に使う礼拝堂建設のために高額を寄付することを誓い、トミーがコンサートで得る収益金を全てその建設基金に寄付し続けていました。

当然、トミーはそのエドナの行為に反感を覚え、このままでは一生をこの妻・エドナの為に使い果たされ、加えて自分が努力しているのに関わらず、そのコンサートで得た金さえ自由に使えない。
そこでトミーはついに妻・エドナの殺害を思いつきます。

トミーはその音楽業の他に、かつて空軍に所属していたこともあってパラシュートの整備ができます。
つまり、自分でパラシュートを作ることも可能だったわけです。

妻・エドナを殺害する方法は、自分とエドナを小型飛行機に乗せ、その飛行機を墜落事故 に見せかけて殺害すること。
そのときパラシュートでトミーは奪取し、エドナだけが死亡してしまいます。

コロンボはまず、その「トミーがパラシュートを自分で作れる」という点に着目し、飛行機事故とそのパラシュートとを結びつけ、「トミーがあらかじめ自分用のパラシュートを用意しておき、飛行機事故に見せかけた上で、エドナを事故死にいざなったのではないか?」と仮説を立てます(これが正解)。

その仮説を立てた後、次々と犯人裏づけの証拠が浮上します。

・シートベルトが、トミーのははじめから外されていたが、エドナのは通常通り。

・ギターは小型飛行機に乗せず、バスで送られていた。

・エドナは睡眠薬を飲んでいた。

・エドナの死亡後すぐに礼拝堂の建設を中止した。

・「魂の十字軍」の工場からロープ用の布が45平方ヤードなくなっていた。

・「魂の十字軍」の工場からなくなったロープの布の大きさと、トミーがパラシュート作りに使用した布の大きさとがほぼ一致。

これらの証拠(状況証拠を含め)を元にコロンボは、やがてトラップをかけながら捜査に乗り出しトミーの犯行を証明していく。

【見どころ&見せ場】
音楽を愛するトミー
トミーはカントリー歌手として馴らしてきており、音楽に関しては純粋に真面目でした。
そこへ妻の横やりとも思える〝支配欲?〟を醸す収益金の無心がきたものですから、自分の音楽活動そのものも馬鹿にされているのではないか?と反感を持ちます。

自分の人生を素直に潤ったものにしようと、ただ保身に努力した結果の惨事。

その辺りを汲みながら展開を追って行くと、いくら犯人でもトミーの心情にも酌量の余地があるのではないかと一定の哀惜が立ち込めます。

コロンボの手腕
今さらですが、本作でのコロンボの「犯人を追いつめる手腕」については、他作品に比べてもかなりスピーディなもので爽快です。
仮説を立てて、それが知らず間に本論(現実)になっていく辺りの描写と展開が、何とも無駄のないストーリーを作り上げます。

そしてコロンボの台詞回し。

とくにラストシーンでのコロンボの台詞は、
「あたしが逮捕しなくても、あなたいずれ自分から自首されたでしょう。

これに答えてトミーは「君の言う通りだ。
こうなって見て初めて肩の荷が下りた気がする」と、舞台から役者が降りたような一種の爽快な気持ちを投げかけます。

後の展開が生きてくる
本作のストーリー展開では、頻繁に枠小説的な「ワンシーンのカット」が後から後から振り返るように出てきます。
コロンボ・シリーズではよく見られるものですが、本作のフラッシュバックシーンは巧妙に光って見えます。
「あのときの小さかった出来ごとが、後ではこんな大きなボロとなって浮き出てくる…」というような炙り出しのような手法がとくに、ストーリー後半からの演出に採られています。
この辺りの奇抜さもどうぞお見逃しなく!


12位 権力の墓穴

主演:ピーター・フォーク
販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
発売日:2015年12月18日

【簡単なあらすじ】
ロサンゼルス警察次長で、コロンボの上司であるマーク・ハルプリン(リチャード・キーリー)は、自分の妻が慈善事業に多額を寄付してしまうため、その行為をやめさせようと常々目論んでいました。
そんな折り、コードウェル(マイケル・マクガイア)という男が妻と言い争いをしていたあげく、誤って妻を殺害してしまったことを告白しにくる。
ハルプリンはこの事件を利用して、妻を殺害することを思いつく。

実際に妻を殺害したあと、事件捜査に乗り出したコロンボがハルプリンのもとを訪れ、そこでハルプリンの言動が少しおかしいことに気づきます。
ハルプリンは「妻に関すること」となると、異常に敏感な姿勢を見せます。

そして捜査が進むにつれて、ハルプリン側のボロが幾つも幾つも出てきます。
だけれどハルプリンもコロンボの上司としてのプライドがあり、その度に挽回を図って犯行(真実)を隠し続けます。

ストーリー後半でハルプリンは、窃盗常習犯のアーティを利用して、妻殺しの犯人をその窃盗犯のせいにしようと目論みます。
そこで夫人の宝石をそのアーティの部屋に隠し置くことで「アーティが妻殺しの犯人であること」に現実味を持たせ、そのまま逮捕しようという計画を立てます。
けれどそんな計画も実に即席のもので、すでにコロンボのワナに自分が嵌っていることにハルプリンは気づきません。

ハルプリンが「アーティの部屋だ」と思い込んでいたその部屋は、実はコロンボが昨日付けで借りていたコロンボの部屋で、ハルプリンはそのコロンボの部屋に宝石を隠していたことになりました。
それまでの裏付け捜査がそこで実を結び、次長はめでたく逮捕されます。

【見どころ&見せ場】
次長、コロンボの上司登場!
本作がもしかすると、初めてコロンボの内縁者を登場させた作品かも知れません。
それまでは事件が起きてコロンボが登場し、その後からコロンボと犯人側の一騎打ち、あるいは事件現場とコロンボの関係性や展開だけを見せつけ、コロンボ側の内容はほとんど明かされないままストーリーが進んでいくというものでした。

この、コロンボが所属するロス警察の裏側が垣間見えることで、何か少し〝暖かみのある新鮮かつ斬新な脚色〟が仄々立ち込めます。

次長なのに無理のある捜査
コロンボの上司であるハルプリンは、ときに非常に無理のある捜査に踏み切ります。

窃盗犯を仕立て上げ、その窃盗犯を捕まえようとするシーンで、ハルプリンは自宅周辺を警察用ヘリでパトロールさせ、その上空から「あっ!今犯人がうちの庭から逃走するのが見えた!」と千里眼のような台詞を吐きます。
しかも時は夜。
いくらヘリの照明で辺りを明るくしても、そんな僅かな範囲の照明では人影はおろか、細かい人の動きなど全く見えない状況。
そんな中での必死さが、この次長を少し間抜けに仕立て上げているところがまた乙です。

コロンボの余裕ある逮捕
コロンボの手にかかればどんな者でもすぐ逮捕!このフレーズを裏付けするかのようなラストシーン。
いやそれまでの経過でも、次長とは思えないような杜撰なやり取りでハルプリンは自分のボロを次々出してしまいます。

まず、事件が窃盗であるにも関わらず、第1に殺人課のコロンボを現場へ呼び寄せるシーンなどは、素人目に見ても「変」と気づく代物。
証言もあやふやだし、最後の「部屋を間違えてのおとり捜査」では、自分のミスがおもむろに引き出されているに関わらず、「あなたが犯人です」というコロンボの言葉にまだ「何言い出すんだ」と、足掻きのようなものを見せつけてきます。


11位 歌声の消えた海

主演:ピーター・フォーク
販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
発売日:2015年12月18日

【簡単なあらすじ】
大手中古車ディーラーの社長ヘイドン・ランディガー(ロバート・ホーン)は、豪華客船専属バンドの歌手ロザンナ・ウエルズ(プーピー・ボッカー)と愛人関係にありました。
はじめ仲のいい2人であったが、次第にロザンナはランディガーの資産に目をつけるようになり、既婚者であったランディガーに「自分との関係」を奥さんにバラすと脅迫するようになります。

何とか宥めすかそうとするランディガーでしたが、どうしても折れ合うことをしないロザンナであり、仕方なくランディガーは船の上でロザンナを殺害する計画を立て、実行してしまいます。

そこは、クルーズを楽しむ豪華客船の上。
つまり海のど真ん中。

その豪華客船に、ちょうど休暇中のコロンボがカミさんと一緒に乗り合わせていました。

そして事件が起きたことを知り、船上での捜査に乗り出すことに。

船上ということで、捜査にじゅうぶんな機材・ツールもなく、状況証拠だけで裏付けを取り、それでも段々核心部分に迫っていく手腕を見せつけます。

不自然な位置に落ちていた羽毛、マスターキー、業務用の階段、医務室からなくなっていた1組の手袋、プールでの出来ごと、ランディガーと奥さんとの関係…、これらの状況からコロンボは、やがてランディガーに目星をつけ、これまで通りの執拗な〝追い駆け〟を踏襲していく。

【見どころ&見せ場】
実力派俳優、ロバート・ホーンの存在感
ロバート・ホーンといえばコロンボ・シリーズでも幾つかの作品に登場する実力演技派俳優の1人。
そのホーンがランディガーという、少しとっぽい男の役を演じています。

コロンボとのやり取りでは、あまり話さない、朴訥なイメージを持つ二枚目男としていますが、その実、裏ではとても画期的に動き回る二面性を発揮します。

この裏と表の自然かつ極端な豹変ぶりに注目して観ると、やはり本作のストーリー展開にも抑揚のついた面白さが出てきます。
これはとくに前半です。

何もない海の上
先述通り、現場は海の真ん中ですから、捜査に乗り出すにも通常利用できる捜査用のツールは何もありません。
全て自前の物か、船上に置かれてある機材くらいです。
その〝残された(用意された)道具〟を使っての捜査がいかにも新鮮で、こんな物まで使って捜査するのかぁなどと思わされる興味深いシーンが幾つか出てきます。
ラストシーンでの「ランディガーさん~」と鼻歌を歌いながら事件解決するコロンボの表情は、ランディガーを前に、実に陽気で生気のあふれるテイストになってます。

カミさん登場!?
『刑事コロンボ』シリーズではお馴染みのコロンボのカミさん。
「本作でついに登場か!?」と期待させる雰囲気満載で、はじめからカミさんの気配をそこかしこに醸し出す場面の連続は、「いつ出るか?いつ出るか?」と異常に興味をそそられます。
なかなか「すれ違い」のシーンが多く、それでもカミさんはコロンボのすぐ近くにいるという設定が、本作での隠されたもう1つの(最大の?!)魅力といってよいでしょう。

ベスト10は次ページへ!


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