時代小説本(歴史)おすすめ名作選!人気作家の作品ランキングベスト10!

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時代小説のおすすめ作品をランキング形式で発表してみたいと思います。

時代小説と歴史小説の区分は簡単に出来ないですが、今回はその時代を背景にして書かれた作品や当時の市井を感じさせる作品を主に選びました。

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時代小説おすすめランキングベスト3から見る

時代小説本おすすめランキング:第10位~第4位

10位.天を衝く

作家名:高橋克彦
出版社:講談社
発売日:2004年11月16日

この作品は、時代小説と言うよりも歴史小説の趣があるが、九戸政実、と言う武将を主人公として取り上げているので敢て、ここに並べた。

時は戦国時代織田信長の天下布武を掲げた頃から始まる、現在の東北地方、青森、岩手、秋田が主舞台!
物語は、この頃、この地区を治めていた南部藩の内紛や抗争、裏切り覇権等から始まり、豊臣秀吉の時代に代わる時まで、九戸政実とその一族の奮闘ぶり、日本の歴史上では、殆ど取り上げられていないが、最後まで権力に屈せず、時に忖度する様は、非常に共感できるものがある。

時代小説としても歴史小説としても、非常に読み応えのある作品なので、この時代の名のある武人の物語に飽きた方は絶対に面白い作品なので、<天を衝く>はお勧め小説です。


9位.吉原裏同心シリーズ

作家名:佐伯泰英
出版社:光文社

佐伯泰英の作品は本屋の一番前に並んでいる、時代小説では現在一番売れている作家の一人である事は間違いありません。

作品は時代小説だけでも、居眠り岩音、酔いどれ小藤次、等多くのシリーズ物を書かれておりますが、中でも一番好きなのは、吉原裏同心シリーズです。

主人公の神守幹次郎は、江戸期、豊後竹田の岡藩(現在の大分県)の脱藩者で18歳の時、上役の妻汀女と駈落ちしてしまい終われる身となり、全国を流転して28歳の時、江戸にたどり着き、吉原遊郭の四郎兵衛会所に雇われ、所謂吉原遊郭の用心棒となり、吉原遊郭内のトラブルを解決していく物語。
トラブルの内容は様々だが、江戸期は貧乏人の娘達は家の口減らしの為に女郎として売られていく事も間々あり、悲しい身の上の娘が多かったと言われているが、なかには白いご飯が食れる、綺麗な着物を着られるし、喜んで吉原にいく娘もいたようだ。

ともあれ、この物語の良さは、神森幹次郎と妻の汀女が、不遇な身の上の女郎の手助けをする、難問を解決する時など吉原女郎の悲喜交々隙間みえて当時吉原遊郭を感じさせる場面もあり、テンポもよく物語は進んでいく。

読み切りするのは、余り頭が疲れない作品と言え、面白い小説!

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8位.眠狂四郎シリーズ

作家名:柴田錬三郎
出版社:集英社

柴田錬三郎と言えば時代小説の代表みたいな方で、眠狂四郎シリーズは1956年週刊新潮に連載された。

眠狂四郎は、作家柴田錬三郎 のダンデイスムを感じさせる作品の主人公、
作品の中での、眠狂四郎はニヒルな<円月殺法>と言う剣技で無敵の剣士。

時代小説の中での剣豪は沢山いるが、眠狂四郎のようなキャラクターは殆どいない特異な存在!
<円津殺法>の殺陣は特に有名!
映画にも何作も製作されている。

理屈抜きで柴田錬三郎の時代小説は面白い!


7位.八州廻り桑山十兵衛シリーズ

作家名:佐藤雅美
出版社:文藝春秋

八州廻り、とは関東の方々以外は馴染みがないかもしれませんが、江戸時代勘定奉行の配下で、正式には、関東取締役出役と言う!
関八州とは(相模、武蔵、上野、下野、安房、上総、下総、常陸)八か国の事を言う。今で言う、東京都、神奈川、埼玉、群馬、栃木、茨城)の6県に渡る。
主人公の桑山十兵衛は、肩書は関東取締役出役と仰々しいが江戸では組織上下っ端役人だが、関八州に出て巡回すれば、八州様と呼ばれ権力者なのである。

どんな仕事かと言うと、関八州の無宿、火付け、盗賊等悪党共を捕縛して沙汰の為江戸送りにするのが役目。

この物語は、そんな桑山十兵衛の活躍と言うより働きぶり、その土地、土地のゴタゴタを収めたり、俗に言う大岡裁きをしたり、かなり泥臭い仕事ぶりを書いている。
この作品は物語の内容もさることながら、関東のいろんな地名が出てきて
関東の人間なら、親しみを持てる。
桑山十兵衛の派手ではない人間味とドンくささ、普通の感覚がそこそこに描かれ、頑張れ桑山十兵衛とエールを送りたくなる作品。

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6位.鬼平犯科帳

作家名:池波正太郎
出版社:文春文庫

誰でも知っている、鬼平犯科帳 池波正太郎の大長期連載小説
刊行期間は1969年から1989年
舞台は江戸時代、実在の人物、火付け盗賊改め方長官 長谷川平蔵をモデルに数々の逸話を全135作の驚異的ベストセラー!
<鬼平>こと長谷川平蔵が部下や密偵を使いながら跳梁跋扈する盗賊連中を捕まえる物語。
本当の悪者は許さず、やむなく仕儀に至ったものには時に人情的な裁き!
時代に限らず、勧善懲悪、現代の政治家や官僚にも、こんな人はいるといいのだが、現代は忖度が幅を利かせている時代だから、鬼平犯科帳、はよけいに光り輝いている作品。
でなければ、これだけ長期に渡る小説は大衆の喝采はうけないですよね。
老若男女問わず誰が読んでも面白く楽しめる池波正太郎作品。


5位.一刀斎夢録

作家名:浅田次郎
出版社:文藝春秋

浅田次郎の壬生義士伝、輪違屋糸里、ともに新撰組3部作とも言われている。

一刀斎、斎藤一の逆さ読み、シャレテいますね~!
新撰組生き残り斎藤一の矜持と哀愁。

時は大正、近衛師団の梶原中尉が聞き手になって物語は語られていく。
梶原中尉は全国武道大会で決勝迄進むほどの腕前だが、ある日武道大会で5年連続して優勝している榊選手に警視庁道場で会う、榊選手曰く、俺には師匠とはいないが、師と仰がずにはおられない人いる。
その方は、<剣の奥義は一に先手、二に手数、三に逃げ足の速さ>と榊に教えた。
この奥義を聞いた梶原は、その方に会いに毎晩のように足繁く通い、その方の話を聞く。
その方、斎藤一は新撰組3番隊長として幕末の動乱期を生き抜いてきたか、梶原に飲むほどに語り聞かせる。
坂本竜馬暗殺の真相、等々どこまで歴史的事実か判らないが、近藤勇や土方歳三等の関係が赤裸々に語られており、新撰組新たな新撰組の歴史を垣間見るようだ。
斎藤一は幕末期は会津藩に寄宿して新政府軍と戦った。
後に警視庁麻布署に勤務したりしたが、大正4年72歳で没した。

剣客 斎藤一の歴史的要素のある物語、新撰組フアンならずとも真に面白い一代記の趣あり、お勧めの作品。


4位.おそろし 三島屋変調百物語事始

作家名:宮部みゆき
出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)

先ず、この本の表紙の構成が何とも可愛らしくて、タイトルが、おそろし、
この違和感に目を引き付けられる。
宮部みゆき小説のフアンならずとも、とにかく読んでみようと言う気になる。
ミステリアスな優しい怪談を容易に連想できる。

物語は川崎宿の旅籠の娘おちかが、眼のまえで起った惨劇のショックで、心を閉ざしてしまう、環境が変われば心も開くもでは、そこで江戸にいる叔父伊兵衛が営んでいる(袋物屋)三島屋におちか、を預ける。
叔父の伊兵衛はおちかの心を開くために荒療治として客を招いて百物語を聞かせる。
百物語の冒頭に曼殊沙華を忌み嫌う客の話から始まる。
曼殊沙華は彼岸花とも呼ばれているが、墓地によく咲く花なので死人花とも呼ばれる。
百物語の何かを予感させる話のスタートである。
<曼殊沙華>について通称は彼岸花と呼ばれている朱色の花でいろんな場所で散見出来る鮮やかな花。

物語は何人かの客との話をしているうちに、おちかの心も少しずつ開かれていく、おちかも今風に言えば霊感も備えている事に気がついていく。
百物語の締めくくりは、ポルターガイスト風だが、先に光が見えて前途が開ける。

この作品は途中で読むのを止めようかと思わせない宮部ワールド、そのもの

時代小説本おすすめランキングはいよいよベスト3!

ベスト3は次ページへ!


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